日本的なイメージで言うと「ざしきわらし」のような存在ですが、今でも座敷童の存在を信じていたり、親から子へと受け継いでいる人は少ないと思います。
しかし、フィンランドではこのトントゥが今もしっかり語り継がれていて、クリスマスのホリデーシーズンになると街の至る所にトントゥの姿を見かけるようになります。
日本でもちょっと気をつければ見かけるこんな感じのサンタクロースとは少し違う小人。見たことありませんか?
サンタクロースのアシスタントをしていて、子供達がいい子にしているかをこっそり見ていてサンタさんに「この子はいい子にしてたよ」と伝えたり、プレゼントをソリに乗せるお手伝いをしたり、まさにアシスタント的な役割を担っているようなんです
だからフィンランドの親では子供が悪いことをしたり言うことを聞かない時に「トントゥが見てるよ!」なんて言う親もいるとかいないとか・・・
クリスマスシーズンに売られるポストカードにもトントゥが描かれているものがたくさんあります
さらに街の大きめのスーパーにはトントゥ用のドアキットが売られたりもするのです
種類も一種類ではなくいくつかあって
ドアとは別売りで小さなおもてなしのご馳走もあったりするんです
スーパーだけではなくて、街の工作グッズ屋さんにもDIYのトントゥ様ドアが売られていたり、フィンランド人のお友達のお家にはおばあちゃんが取り付けたというトントゥのドアがあったり・・・
サンタクロースの国ならではの風習でとてもほっこりします
そんなことを知ってから街の雑貨屋さんを覗いてみたらトントゥ用のご馳走が売られているではありませんか・・・・!きっとトントゥを知らなければ「わー!小さい。手作り作品〜」で終わっていたところが、スルーできたものではありません!
よく見ると北欧らしいサーモングリルや豚肉のハムをマスタードで食べるKinkku(キンック)やJoulutorttu(ヨウルトルットゥ)と呼ばれる手裏剣型のパイまで・・・・
あああああ・・・・夢がある
トントゥの存在を知った上で街を歩くと至る所にトントゥが溢れていてなんだか嬉しくなります
これはヘルシンキでも有名なFazer Cafe(ファッツェルカフェ)のショーウインドウ。
※フィンエアーで来た方であればチョコレートを機内で食べたかも?
トントゥたちがなにやら作戦会議
ヘルシンキの中心地は?と言うと、通りごとに様々なイルミネーションでキラキラしていて、KAMPホテルの前はシャンデリアの様な出で立ちですが、ヘルシンキ大聖堂の前はネックレスのような可愛らしいイルミネーションが施され、クリスマスまでの12月はどこを歩くにも楽しいです。
STOCKMANNデパート前のショーウインドウには園児たちが課外活動で訪れていました
フィンランドはキリスト教が根付いている国なので、クリスマスイブやクリスマス当日は交通機関も通常運転ではなかったり、レストランやお店もしまっていることが多いでので、観光で来られる際は営業時間に注意してください。
もし、クリスマスに来てしまった場合も隣国のエストニアのタリンのクリスマスマーケットは営業している可能性がありますし、少ないながらも営業をしているお店(cafe Regatta,SAVOTTAとかしかわからないですが)もあるので、もしデッドタウンと言われるクリスマスをヘルシンキで過ごす際は頑張っていろいろ探してみてください!
それ以外は12月6日が重なれば独立記念日を祝うイベントが開催されたり、12月13日なら聖ルチア祭が開催されます。ちょっと独特の雰囲気を味わうこともできるので、この日が重なったらぜひ、ヘルシンキで開催されるイベントにも足を運んでみてください。
聖ルチア祭も、12月6日も基本的にはヘルシンキ大聖堂でイベントが開催されることが多いです