西洋美術史セミナーのレジュメを作っているとき
(どんなテーマであろうとも)
共通して感じることがあります。
それは、
永遠に続くものは、ひとつとして
ないということ。
「〜〜主義」「〜〜イスム」は、
終わりと始まりが常にセットです。
自ら終わろうとしないものは、
強制的に、終わりを迎えます。
「強制終了」というからには
外部的な力の働きによるものと
考えるのが普通でしょうが、
存在そのものが潜在的に持っていた
要因による崩壊ということもあります。
(簡単に言うと、自滅)
たとえば、印象主義であれば
印象主義であり続けようと追求することで、
印象主義の、行き止まりまでの短さが
急速に浮き彫りになっていきました。
それから、もうひとつ。
終わり行くものは、
いつも次なる芽を残します。
古典主義も、ロマン主義も・・・
一周巡って、
似ているサイクルが巡ってくるのですが、
そのときには、螺旋をひとつ上がった
別のものに変わっています。
(過去pic__近所の公園にて)
春になって、花が咲くようになると
季節が巡ったことを実感します。
春という季節の名称は、同じだけれど、
去年の春と今年の春は違う。
去年の桜と今年の桜。
去年の私と今年の私。
去年のあなたと今年のあなたも
違います。
いずれ何もせずとも、
移り変わっていくのなら、
強制的に終了させられたり
進路を変えざるをえなくなる前に、
自らの意思で、進む方角を決めたい...
同じように見えても、
まったく違う春にしていきたいと
思うのです。
出会いもそのひとつ。
始まりのこの季節に
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執筆:内田ユミ
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