9月23日_シュザンヌ・ヴァラドンのバースデー(153歳) | 西洋美術の楽しみ方_ルーブルの魔女からの伝言

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今日(9月23日)は、

 

 

19世紀フランスの画家

 

シュザンヌ・ヴァラドンの誕生日。

 

 

Suzanne Valadon 1865年9月23日生まれ


 

仮に存命であれば、153回目のバースデーです。

 

 

 

 

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彼女の息子で、画家のユトリロは、

 

人気があるな〜と思うのですが、

 

(特にパリが好きな人は、彼の描く風景画が好きだよね)

 

 

 

 

母のシュザンヌ・バラドンが好きという声は

 

あまり聞きません。

 

 

 

 

 

 

ユトリロの母で、

 

当時の画家たちのモデルをつとめ、

 

 

 

数々の浮名を流したという

 

奔放な女性像だけが、

 

一人歩きしているように思えます。

 

 

 

 

 

 

 

オルセー美術館にあるルノワールの人気作品、

 

 

「都会のダンス」(向かって右)

 

「田舎のダンス」(左)の連作では、

 

 

 

都会のダンスのモデルが シュザンヌで、

 

田舎のダンスのモデルは、

 

 

のちに

 

ルノワールの妻となるアリーヌです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルノワールは、女性モデルに限らず、

 

対象の愛すべき点へ 最大限に

 

フォーカスをあてて描くひとなので、

 

 

 

シュザンヌだけが特別とは言えないけれど、

 

 

 

 

それにしても、

 

 

 

美しく描いている気がする。

 

 

*一時期、恋愛関係にありました

 

 

 

「三つ編み(シュザンヌ・ヴァラドンの肖像)」

ルノワール作 1886

 

 

 

 

 

 

 

ロートレックが描いた彼女の方が

 

本来の姿に近そうかな。

 

 

 

年代も違うけれども。

 

 

 

「おしろい」1888

 

 

 

 

 

 

 

でも、もっとも核心をついているのは、

 

本人による自画像です。

 

 

 

 

 

これは、若い頃のものだけど、

 

 

晩年にわたるまで彼女は、

 

何枚か自画像を残しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

極端に美化することもなく、

 

 

かといって、

 

 

男性の画家にしばしば見られるような、

 

極端に、自分を醜悪に描くこともなく、

 

 

 

 

客観的な視点で

 

自分の本質を描き出していると思います。

 

 

 

 

母としての生き方は、さておき、

 

画家としての誠実さは感じます。

 

 

 

 

シュザンヌお誕生日おめでとうございます。

 

 

 

◇画家のバースデーシリーズ

 

>11月24日ロートレック

>11月14日モネ

>11月12日ロダン

>10月25日ピカソ

 

 

 

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執筆:内田ユミ 

 

 

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