ギリシア神話における
豊穣の女神「デメテル」です。
◎ パリ・ルーヴル美術館 Photo: yumi uchida
松明を掲げている、
麦の穂で編んだ冠をかぶっている、あるいは、
麦の束を手にしている、
豊穣の角(収穫物が溢れ出すツノ)が近くにある、
などが、デメテルであることの目印です。
「農耕の女神」と言ったり、
「穀物の女神」と言ったりもします。
絵画作品においては、
同じく、大地の豊かさを司る
ディオニュソスとともに描かれることも
多くあります。
現代においては、
アフロディテ(美の女神)や、アルテミス(月の女神)ほど
メジャーではなく、
どちらかといえば、
やや地味な印象があるように思いますが、
大地からの恵みが、現代人以上に、
かけがえのないものに感じられた時代には、
人々のデメテルに対するイメージも
違っていたのではないかと思います。
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西洋美術の楽しみ方、絵の見方について
お伝えしています。
制作:内田ユミ
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