シンゴパパの育休ブログ -2ページ目

シンゴパパの育休ブログ

男が育休とるって実際どんな感じかを、忘れないうちに書きとめる場!

ポンデライオン


前回からの続き

入院が確定し、その上手術を勧められたママの反応は・・

ママ「手術、します」

ここにいたるまでも既に、お腹の張りを抑える薬を飲み続け、きちんと安静にし続けているのに早産のリスクはどんどん高まっている。このまま不安を抱かえながら出産までの時間を過ごすより、いっそ手術をして、早産の不安を払拭し、少しでも早く退院をして、長男と過ごせる時間を増やすというのが、今できるベストのはず・・。

先生「わかりました。その方がいいと思います。そうしましたら手術の準備をします、また手術の前にリスクも含め十分な説明が医師からあったかを署名していただく書類がありますので、そちらにサインをお願いいたします」

それは強いて言えば「なんかあっても文句言いません」のサイン。やっぱちょっと日和るけど、そんな事言ってられないので、今一度目を通し、サインを済ませる。

その後も先生は「手術はほんとあっという間ですよ~」と、手術の印象を和らげようとしてくれている。でも詳しく話を聞いてると、子宮口を縫うための糸は、例えるならきしめんのように平たい糸だそうで、その幅およそ5mmくらいらしい。それって糸って言わなくね?と思ったけど、要は普通の糸だと細すぎて、お腹が張ってテンションがかかると、肉側が耐えきれなくて切れてしまうらしい。その状況を想像しただけで痛いが、きしめんでお腹の中を縫われる事を想像しても痛すぎる・・。

手術は、ここから少し離れた別の棟で行われると言うので、ママは車椅子に乗って診察室を出る。待ち構えていた長男とばあば。

「どうだった?」とばあばに訪ねられるも、ママが手術する事を異様に怖がっていた長男も聞いてるので、「ええ、まあ・・入院です」となるべく明るい表情で言いながら、長男の目を盗み、こっそりと手術をする事になった旨を伝える。ちなみに長男は今でもママが手術をしたという事を知らないw。

手術が行われる病棟まで、みんなで車椅子を押す。長男も役に立ちたい気持ちが強いのか、率先して車椅子を押そうとする。先ほどまでいた奇麗な新館から連絡通路を経て、かなり古い建物の本館に到着。そこは、いわゆる病院の暗~い雰囲気。まずは手術を受けられる状態なのかをチェックするためにレントゲンをとり、またしても新館に戻り、手術に呼ばれるを待つのだが、夕方のいい時間になってきたので、長男とばあばは帰宅する事に(あと手術するってバレないためにも・・)。

「ママ頑張ってね」と言い、ぎゅっとハグをしてバイバイをする長男。きっとそのタイミングでまた泣くだろうと思ったけど、割とさっぱりと普通にバイバイをして帰って行った。子供の反応はわからない・・、ともあれ大泣きされるよりは良かったかなと。


そしてしばらくの時間待機する。その間に点滴の張り止め薬が施される。入院してる人がカラカラ運びながら歩く例のやつだ。一気に重病感が漂うが、実際けっこうヤバい状態なのだから仕方が無い。

「手術の準備が出来たようです」

時は来た(by 橋本真也)。僕に出来る事はもはや何も無いが、手術室まで一緒に付き添う。そして、ママだけがすーっと手術室に吸い込まれていくのを、なんとも言えない気持ちで見送る。

手術中は待合室でメールの返信やら電話やら、滞っていた連絡系をなるべく進める。すると、ほどなくして手術を追えたママが車椅子に押されて帰って来た。

手術は成功。

あとはとにかく安静にして、経過を見ましょうという事で、入院する部屋に戻る。

手術に立ち会っていない僕は、当然ながらどんな状況だかわからないので、blogを書くために改めて聞いてみたところ「手術は下半身だけ麻酔が打たれた状況で行われるので、意識はある状態。で、変なクラッシックがかかっていて、その事について先生達も、変な音楽かかってますねって言っていた」とw。麻酔がかかってるので、手術中はもちろん痛みは無いしさくっと終わったけど、麻酔が切れた頃にズーンと思い痛みが来たそうです。うう痛そう・・。

まあ何せ手術が成功して良かった・・。切迫早産の進行がもう少し進んでると、手術すらできない状態になる可能性もあったようなので、とにかく早くに手術をする事ができたのは本当に良かった・・・。

その日、パパは面会時間を少し過ぎた20時半くらいまで病室にいて、その後自宅に向かう。ばあばにメールすると長男はご飯も食べて、元気に過ごしているとの返事が。良かった良かった、そこでママによけいなストレスを与えたく無いし。という事で、その旨をママにもLINEで伝える。

一通りやるべき事はやった。手術もうまくいったし、長男もひとまず元気で過ごしてるらしいので、今日できる事は全てできたかな・・と思い玄関の扉を開けると、さっきの話とは打って変わって長男が号泣している。ばあばの元にママからメールが届いたのをきっかけに、寂しさが一気にこみ上げてきたようで、狂ったように号泣している。

あちゃー・・、まあでもしょうがない。寂しいのはわかるから泣いて良いよと伝え、とりあえず泣き止むまで待つか・・と思ったその時、会社の同僚がミスドで沢山ドーナツ買ったらついてきたポンデライオンの弁当箱をもらった事を思い出す。「そうだ、おみやげあるよ!」と言うと、長男の目つきが少し変わる。そして、ポンデライオンの弁当箱を出すと大爆笑w。泣いてた事も忘れ、そのまま眠りにつきました。良かった良かった。

という事で、ママは入院生活、パパはばあば(奥さんの母)と長男との3人暮らしがスタートするのでした。緊張するな~~、けどそれも言ってらんない・・、そんな状態。

つづく

ポストイット


この
blogは、今のところ回想を中心にお届けしておりますが、気づいてみたらもう9月。半年も前の事を書いている事になるわけで、微妙に記憶違いをしているところも出て来てたりするので、ママや長男に「あの時ってさ」って感じで話を聞き返したりしはじめましたw。長男は「そんな話したら泣いちゃいそう~」と、思い出すのも嫌なようですが、きっとまた聞くような気がします。という事でこれ以上記憶が薄れないうちに続きを。

 
2014311
震災から3年、我が家にとってこの日がまたしても大きなインパクトをもたらす事になるとは・・。(ちなみに
前回、午前中に診察をお願いしたと書いたけど、入院の準備をしてから向かうという話だったようで、診察は午後でした)

 

朝、長男の幼稚園行きの準備を行う。ママはきっと入院する事になるけど、幼稚園にはいつも通り行くと長男が言っていたので、そのつもりで着替えをし、食事をし、歯磨きを・・してる時に、長男が号泣。

 

「さみしい~~~~~」

 

そらそうだ。

 

それを見たママも泣くし、それを見た僕も泣く。とてもじゃないけど幼稚園に行ける状態じゃ無くなったのでやっぱりお休みする事に。

 

入院自体はほぼ確定だったので、ママの入院準備を始める。旅行用の大きなバッグに荷物を詰めて行くのと平行して、クローゼットのどこに何が入ってるのかをポストイットに書いて貼って行く。恥ずかしながら、僕は自分が使う段以外に何が入っているかすら認識してなかった。ママがベッドに横たわりながらポストイットに「ママTシャツ」「パパズボン」などと書いていき、それを長男が引き出しに貼って行く。これがあれば、ばあばもどこに何が入ってるのか一目でわかる。

 

 準備が終わり、タクシーで病院へ。初めて行った病院だったけど、建物もとても新しく、病院独特の暗い雰囲気は無い。長い付き合いになりそうだから、その点はまず良かったという第一印象。

 

受付を済ませ、産婦人科のフロアへ。そして待つ事数十分、名前が呼ばれる。ママとパパは診察室へ、長男とばあばは待合室に。

 

担当の先生は30代後半から40代とおぼしき女性の先生。ふっくらした体系で目が大きくてはっきりした顔立ちの、なんて言うかちょっとジブリのアニメに出てきそうなたたずまいとでも言いましょうか。若いけど、この大きな病院の産婦人科で主治医をやってるのだからきっと優秀な方なのだろう。

 

診察の前に、先生から今一度現在置かれている状況の説明を受ける。産道がかなり短くなっている事、その経過が先週の週末から昨日にかけて進行していた事、万が一今産まれた場合の生存率、後遺症が出る率などなど。基本的には昨日聞いた事の繰り返しだが、より具体的に言われるので実感が半端ない。そしていよいよ診察。奥の部屋で5-10分程度の診察をして戻ってくる。

 

シンゴパパ「どうでした・・

 

先生「思ったより進んでました・・。昨日の段階ではいけるかもと思ったのですが、金曜まで待たなくて良かったかもしれません・・」

 

シンゴパパ「という事は・・」

 

先生「そうですね、まず入院はした方が良いです。お腹の張りを抑える事がとても重要なので、張り止め薬を飲み薬から点滴に切り替えて、入院をして安静にする必要があります。

そして、ここは判断が必要になってくるのですが、これ以上赤ちゃんがおりてこないように、子宮口を糸で縛る手術をするかどうかです。私としては手術をする事で、よりお腹の中にいられる確率が高まるので、その方が良いと思っています。手術自体は15分程度ですぐ終わりますし、それほど大変なものではありません。また、手術をする事で、術後数週間で自宅で生活する事もできるようになる可能性が高いです。

ただ念のためリスクを申し上げますと、ごくまれにですが手術をする事で刺激になって、手術中に産まれて来てしまう事があるというのと、糸というのはそもそも人体にとって「異物」なので、時折感染症を起こしてしまう場合があります。まあほとんど無いですが・・。

そして手術をしない場合には、入院は出産まで続きますし、張りを抑える薬は投与を続けますが、それも完全では無いので何かの拍子に産まれてしまう可能性もあります。」

 

という具合の説明を受ける(博多弁だったので、もう少し柔らかい印象でしたが)。

 

なにはともあれ、このタイミングで産まれてしまうのは避けたい。なんせまだ予定日の4ヶ月も前なのだ。僕らは既に昨晩十分話し合って、勧められた場合には手術をすると決めていたので、迷いは無かった。とは言え手術を受けるのは僕じゃない。ここはママの口から受けると言ってもらうべきだと思い、ママの方を見るとそこには信じられない光景が!(そんな事は無い)

 

長過ぎてアメブロの規定でアップできなかったので・・つづく

3/10の朝


2014年3月10日(月)。

早産のリスクが高まっているので、再び診察をするために奥さんは病院へ。一緒に行きたいのはやまやまだが、大詰めを迎えたプロジェクトの作業が待ち構えている東京に向かう。不安な気持ちはありつつも、沢山の連絡や作業をしてると、あっという間に東京に到着。いよいよオフィスのある中目黒にさしかかろうという頃、奥さんからLINEが入る。

奥さん「今日はいったん帰れたけど、いずれ入院でしょうねと言われた・・」

シンゴパパ「いずれっていつくらいなんだろう・・?」

奥さん「本当はいますぐしてもいいくらいなんだけど、安静をキープして薬で張りをおさえられるなら、ひとまず自宅でって感じ。今は飲み薬で張りを抑えてるけど、これ以上は飲み薬では無理となったら入院しか無いみたい・・」

うぐぐ・・てか、「本当は」って何だろう
本当はした方がいいのにしてない理由は何

いろいろ気になりすぎてLINEじゃ無理!となり、中目の駅を降りてすぐに奥さんに電話。「本当はってどういう事?!どのくらいヤバいの?!」と矢継ぎ早に質問をするも、奥さんだってそこまでわかるわけでは無い。でもそのままでは気持ちが収まらず、今どのくらい危機的な状況なのか、その事をはっきりさせたくて、担当の先生に電話をする事に。

大きな病院だから、そんな一個人の質問なんて受けてくれるかわからなかったけど、ひとまず電話してみる。すると想像よりもずっと丁寧な対応で、主治医の先生にすぐ繋いでくれて話す事ができた。

先生いわく、お腹の子供は金曜に診察した時よりもさらに下がって来ていて、産道がかなり短くなってきていると。下手をすると産まれてしまってもおかしくない状況で、本当は入院した方がいいんだけど、旦那様が東京でお仕事されてるという状況や、ご長男もいらっしゃるという事で(入院した場合、入院病棟には12歳以下の子は入れないので、長男がママに会えなくなる・・)、ひとまず張りを押さえる薬を処方して、金曜まで様子を見るのが良いのではという判断をしました、と。

という事は・・、僕がもしそばにいられる場合、入院を勧めるという事ですか?もろもろのそういう条件を考えずに、奥さんの身体とお腹の子供の事だけを考えた場合は入院した方がいいんですか?!と先生に聞くと、数秒の間が空いた後「はい、入院をお勧めします。また、状態によっては手術も必要になる可能性があります」と。

まじかーー・・・。はえーよーー・・。予定日より4ヶ月前だぞー・・。どうすんだ、どうしよう・・。入院・・、長男ママに会えなくなったらヤバいだろ・・、仕事・・ローンチは今週末・・。頭ぐるぐる・・・。真っ白・・。

と、しばし硬直するも、下手したら今週中に産まれてしまう可能性があり、その場合の生存率の低さ、そして何かしらの後遺症が残る率の高さなども聞かされた後なので、少しでもそうならないようにできる限りの事をするしかもはや選択肢は無い。そう思ったらやるべき事ははっきりしたので、先生に明日の朝一で診察をしてほしいという旨を伝え、上司とチームには遠隔でできる限りの事はするから、とにかく今日福岡に戻らせてほしいとお願いをし(かなり無茶なお願いだったと思います・・)、その日のうちに会社でできる作業をなるべく終わらせ、飛行機をおさえ、夜の便で福岡にトンボ帰り。

自宅についたのは23時近く。奥さんと長男と夕方に到着していた義母が不安な空気の中出迎えてくれる。もはや入院はほぼ確定なので、あとは手術をするかどうかを明日先生に話を聞いて決断しようと奥さんと話す。ちなみにその手術というのは、これ以上子供が出てこないように子宮口を縫い付けるという、非常にシンプルな発想ながら、まじでやるかねそれ・・?最初にやったやつ気合い入り過ぎだろ・・と思える内容・・。

長男には、ママは明日から多分入院するんだけど、入院するお部屋には子供は入っちゃいけないので、しばらく会えなくなっちゃうけど、ばあばとパパがいるから大丈夫だよ、次いつ会えるかは今はわからないけど、いい子にしてたら早く会えると思うから頑張ろうねという話をする。長男はスーパーママッ子だけど、この時ばかりは状況を察してか「うん、ちょっと寂しいけど頑張る」と男気見せてくれました。まあ実際明日の夜にはどうなるかわからんけど、長男なりの気合いは感じました。

それぞれがそれぞれの不安を抱かえながらも、選択肢が限られすぎていたので、迷いみたいなものはもはや無く、明日にそなえて眠りにつくのでした。

という事で、キャプ翼ばりの引っぱり具合ですが、またしても長くなって来たので、続きはまた次回。