次回作「昭和原風景」建築模型の図面作成作業を平行していましたので
間が空いてしまいました。
また、今回からフィギュアに専念します。
<下地塗装>
⑦本体と付随パーツをクレンザー+台所洗剤でよく洗浄し乾燥します。
⑧本作品はレジン製キットなので塗料との食いつきを良くするために
クレオスのメタルプライマーをエアブラシします。
※ リアルフィギュアを制作する際は通常の模型製作に用いるサーフェイサー(グレー系)を
吹かずにレジン色を活かしたサフレス塗装でします。
⑨今作品から新たなる技法を追加します。
それは・・・名付けて・・・
静脈立ち上げ方
クレオスの GX 112 スーパークリアーⅢに同 138 クリアーグリーンを
少しブレンドしたものをエアブラシします。
遠目に見るとほんの僅かに緑がかった程度にです。
⑩しっかりと乾燥したら・・・独自に調合した血管色で静脈を極細筆にて描いていきます。
そもそも、血管には動脈と静脈があり動脈は体の深部にあり体表には殆ど現れません。
静脈は動脈に沿って体表側に走る伴行静脈と皮膚の直ぐ下を走る皮静脈があり
皮静脈は皮下脂肪の少ない上肢やふくらはぎ、手の背面に見られます。
そして、腕の静脈は手のひら側の方が背側よりも太く発達しています。
それは、掌よりも背面の方が皮膚と脂肪が薄く、静脈も太いからです。
また、同じ手の血管でも心臓よりも下にあると静脈は浮き出ます。
この時、注意すべき点はむやみやたらと描けば良いというものでもありません。
解剖学的見地にたって脚部では大伏在静脈、背側指静脈、小伏在静脈、
腕部では肘正中皮静脈、尺側皮静脈、前腕正中皮静脈、指背静脈網、
頸(首)部)には外頚静脈もあります。
また、皮静脈はバストの体表にも見られます。
⑪続いて、動脈を描きこみます。
先に動脈は体の深部にあると記しましたが下記の4箇所だけ僅かに体表に現れますので
静脈を描いた時と同様に書き入れておきます。
とは言っても、基本的に主な血管はどんな人にもありますが走行位置や形、ましてや
手足に見られる細めの血管に至っては人それぞれ異なります。
また、同じ人でも血管は左右対称ではありません。
なので 解剖学の書籍や解剖学模型を参考程度に観察すればよいかと思います。
では、次回は・・・メラニン雲描方による体表の肌塗装です。。。