先日記事にしました●作業と仕事の違い の続きです。
今時の若いのは、、、、とは言いたくないですが、
今時の若いのは(笑)、「作業」がお嫌いのようです。
(あくまで傾向です。例外もいますよ。)
新しい企画を考えるのは好きで、実際鋭い発想も多いのですが、地道な作業、、例えばコピーした紙の資料を分けたりホッチキスで止めたり、封筒に入れたり、というのはお嫌いなようです。
飲んでる時、若手何人かにそのあたりを聞いてみました。
「作業好きですよ!」と、口では言います。
しかし、実際作業している時の顔が楽しそうに見えないのです。ミスも多い、、、
ちなみに私は作業が大好き。上司の目を盗んで若手の作業を奪うのが悪い癖です。特に封筒や袋に書類を詰める作業は誰にも負けません(笑)
若手を育成する立場としていけないことだと思われるでしょう。
本当は私が若い衆に厳しく接するべきかもしれません。
でも、私が若手だった時は、作業をして会社の役に立つことが喜びで楽しく行ってた、、若い衆にその喜びを知ってほしいのです。
山本五十六(やまもといそろく)語録、「やってみせ 言って聞かせて させて見せ ほめてやらねば 人は動かじ」で言えば、「やってみせ」の段階だと思ってます。
科学技術の進歩は機械が人間から「作業」を奪うことでした。
主婦の作業、洗濯・掃除・炊事を自動化しましたし、
冒頭のコピー・アソート・ホッチキス止めも、高級な複合機ならやってくれます。
それは素晴らしい事です。
でも、いい「仕事」のベースにはいい「作業」があることを忘れてはいけません。
その作業を行ったのが人間であれ機械であれ感謝すべきです。
大根おろしを作るのに「おろしがね」という文明の利器を使います。
そいつがなければ、包丁でひたすらたたく必要があります。
その包丁だって文明の利器です。
もし、人の手だけで行うとしたら、、、
こうして考えると大根おろしだって、地道な作業の結果作られた大変な料理なのです。
板前さんは包丁、おろしがね、その他、厨房で用いる道具を物凄く大切にします。それも「作業」に対する感謝の気持ちではないでしょうか、、、、、と、私は思います。
(これには例外はありません!、、なぜなら道具を大切にしない人を私は板前とは呼ばないから)