まだまだ知らない毛穴のこと(皮膚科学的視点に基づく毛穴ケア) | Meow Garden (癒しのサロン)

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日本化粧品検定協会のオンラインセミナー

講師:こばとも先生


毛穴の悩みはどの年代でもランキングのトップの方に来るが、悩みの中身が年代によって変わる。
例えば30代以降は毛穴のたるみが気になり始める。
 

毛穴の3つのタイプ


1開き毛穴 → 過剰な皮脂(夏に悪化)
乾燥で角層が収縮してキメが低下して毛穴が目立つ場合もある
毛包が広がり皮脂が溜まりやすいのも原因の一つ

アンドロゲン(男性ホルモン)が皮脂の分泌に関係している
遺伝、年齢、性別、ホルモンに加えて紫外線も関係している
UV-Bが皮脂の分泌を促す可能性がある(まだ解明されていない)
紫外線により酸化した皮脂で皮膚のバリア機能が低下するので乾燥しやすくなる

遊離脂肪酸のうち不飽和脂肪酸がターンオーバーや炎症に関与している可能性
シミの原因にもなりやすいかもしれないと研究されている
不飽和脂肪酸が過酸化脂肪酸になりやすい

皮脂の分泌を抑制する成分
レチノイド、ビタミンC、ナイアシンアミド、アゼライン酸
 

クリニックでのケア
イソトレシノイン内服(ビタミンAの内服薬で重症患者に処方)、ボツリヌス菌注射、レーザー治療(日本未承認)

保湿+角質ケアの成分(同時にケアする)
保湿ーセラミド、ヘパリン類似物質、グリセリン、ヒアルロン酸

角質ー尿素、レチノイド、ピーリング成分(グリコール酸、乳酸など)

2詰まり毛穴 → ターンオーバーの乱れ
年齢により低下
黒ニキビと白ニキビを詰まり毛穴と呼ぶ

ニキビ治療
アダパレン、過酸化ベンゾイル


ホームケア
ピーリング成分(サリチル酸)、アゼライン酸、イオウ

角質ケア
化学的アプローチーレチノイド、ピーリング成分、アゼライン酸、イオウ
物質的アプローチー毛穴パック、スクラブ、毛穴洗浄

お勧めは化学的アプローチ
物質的アプローチは周りの肌への刺激が心配

3たるみ毛穴 → ハリの低下
骨の萎縮、ボリュームの低下、リガメント(靱帯)の緩み、皮膚の弾力性の低下がたるみの要因
加齢と紫外線も関連

ホームケア
レチノイド、ペプチド、ナイアシンアミド、ビタミンC

クリニックのケア
レーザー(ロングパルスYAGレーザー、フラクショナルレーザー)、高周波(サーマクール)、超音波(HIFU、ソフウェーブ)

毛穴ケアとレチノイド
レチノイドは上記3つの毛穴の悩み全てに効果がある

最も知られているレチノイド(ビタミンAの総称)はレチノール
赤み、皮むけ、刺激などの副作用

レチノイド反応は使い続けると治まってくる
抑えるために少量から始め、週2,3回と頻度も抑える
保湿してから塗る(浸透をマイルドにする)
継続することが大事(2,3か月)


有効性がありつつ低刺激なものが望ましい
有効性ー純粋かどうか、容器(変化しやすい)、継続可能な濃度
低刺激性ーマイクロカプセル化、刺激を軽減する処方(保湿成分が一緒に入っている)
ビタミンCとピーリング成分との併用は刺激が強いので注意が必要

皮脂を落とすだけでなく、皮脂を減らすケア(レチノイドがいい)
美容医療をうまく取り入れ、ホームケアも見直す
詰まり毛穴は皮膚科で相談したほうが早い

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パパウォッシュフリー(株式会社イー・エス・エス)


会社独自のタンパク分解酵素パパインが特徴
簡単に泡立ち、洗いあがりがすっきりするので、Tゾーンや毛穴のケアにお薦め!

フリーの方は無香料なので、こちらのほうが私の好みです