日本化粧品検定協会のオンラインセミナーを受講しました。
危険成分と言われている成分の詳しい説明がありました。
危険と言われている成分については何となく不安で避けたいなど色々あると思いますが、危険という言葉に惑わされないことが大切です。
アメリカの化粧品成分検索サイトで英語です。
製品に関しては日本製は網羅されてませんが、成分については成分名だけ英語で入力すれば、化粧品成分と製品の危険度スコアと発がん性、アレルギー性、内分泌かく乱物、使用制限のメーター表示があり、信号と同じように緑、黄色、赤でわかりやすくなっています。
発がん性は、動物実験でがんが見つかった成分があり、発がん性の懸念があるのですが、動物と人とは違いがあり、発がん性を示す科学的根拠はほどんどありません。
内分泌かく乱物質はホルモンのフリをしたり、ホルモンの働きを邪魔します。
エストロゲンに類似した物質については、エビデンスとなるデータは現時点では確認できていません。
アレルギー性・刺激性物質は、アレルギー性は体質により起き、刺激性は誰も起きやすいの違いがあります。
炎症が生じている状態、かぶれで、パッチテストで検査できます。
韓国の化粧品クチコミアプリ、ファヘが危険と定めた20の成分のうち、ほとんどは懸念がある程度で、心配しなくていいレベル(アメリカのEWGでは)でした。
20成分のうちEWGで赤いスコアだったものを一部紹介します。ソープなど洗い流す物には使われているかもしれないけど、日本の化粧品には使われてないんじゃないかな?と思う成分は省力します。
タール色素は青205、黄203がスコア赤です。
発がん性の懸念があるのですが、科学的根拠うは見つかっていません。一部の色素の問題であり、全てのタール色素が危険ということではありません。
パラベンは色々な種類があり、化粧品によって細かくそれぞれのパラベンを記載しているもの、全部まとめてパラベンと記載しているものがあり、気になる方にとっては気になるところ。
スコア赤なのはプロピル・ブチルパラベン、イソプロピル・イソブチルパラベンで、内分泌かく乱性とアレルギー性の疑いがあります。内分泌かく乱性はデータがなく結論が出ていません。
オキシベンゾン-3は紫外線吸収剤で、スコア赤で、アレルギー性の懸念があり配合量は規制されています。エストロゲン類似作用が確認されていますが、内分泌かく乱性の結論は出ていません。
合成香料はスコア赤で、一部の香料についてはアレルギー性が確認されていますが、全ての合成香料のアレルギー性が高いという科学的根拠は見つかりませんでした。
香料は種類が多いため調査を全部できない部分があります。
どの成分も科学的根拠がありませんが、念のため配合量を規制しておこうという印象がありました。
懸念がある成分については配合量が規制されて安全に使えるようになっています。
化粧品の安全性は処方でも決まります。刺激性を下げる処方技術により安全を確保しています。
個々の成分だけで消費者が判断するのはとても難しいです。
古くから使われている成分はデータがあり、過去に問題があった場合は改善か淘汰されているので、安全性が高いと考えられます。逆に新しい成分はデータが少ないので今後情報がアップデートされる可能性があります。
ミネラルオイルは過去に精製技術が未熟で参加した不純物による肌トラブルがありましたが、現在は精製技術が向上して高精度のミネラルオイルが使用されています。
化粧品を選ぶポイントは
・自分の肌に合うかどうか
・データのアップデート(ミネラルオイルのように過去の話を鵜呑みにしていないか)
・販売サイトに誘導していないか(他の製品には悪い成分が入っているから使わないようになど)
・データ、情報源は公的機関や専門家によるものか、素人(医療関係者含む)によるものなのか
成分検索サイトはあくまでも参考にする程度にしましょう。
以上が今回勉強したことです。
最近は消費者の安全性の意識が高くなっているため、多くの悪い噂がある成分を化粧品に配合しない傾向にあると思います。
〇〇フリーとか無○○と書けば売れるというのはメーカーが意識していると思います。
ということで、実際に使って刺激を感じたなどなければ、ほとんどの化粧品が大丈夫だという認識です。
(インドの輸入化粧品で成分表示にない成分が入っていて肌トラブルが起こったことがあるので、大丈夫というのは日本や欧米先進国に限りますが)
今回のセミナ―の教材は3つの化粧品。次回化粧品の詳細を書きます。