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「小泉進次郎」総裁選で「生き分かれた母」に言及のワケ 支持者は「お涙ちょうだいで票がほしいのか」と困惑

 
「小泉進次郎」総裁選で「生き分かれた母」に言及のワケ 支持者は「お涙ちょうだいで票がほしいのか」と困惑
 

 過去最多の9人が立候補した自民党総裁選の火ぶたが切られた。小泉進次郎元環境相の優勢が伝えられるが、15日間の選挙期間中に行われる公開討論会で失言などがあれば、情勢が一変することも考えられる。はたして、進次郎氏はこのまま逃げ切れるのか。また、後ろ盾となっている菅義偉前首相の意向はどう影響を及ぼすのか。関係者を取材した。

*  *  *

 9月8日、横浜市のJR桜木町駅前で開かれた進次郎氏の街頭演説。そこに現れた菅氏は「小泉進次郎さんに日本のかじ取りを託したい。そんな思いで皆さんと一緒になって応援している」と初めて公の場で進次郎氏を支持すると明言した。

 菅氏に関しては衰えを指摘する声もあるが、記者会見で菅氏と対峙してきた東京新聞の望月衣塑子記者はこう話す。

「目や手の動きはちょっと鈍いかなと思いましたが、声には覇気がありました。ただ、選挙カーに立つのは桜木町の1回きりだとも言われています。菅さんはキングメーカーであることをあまり表に出したくない。それでも1度だけは、『俺が進次郎のバックにいるぞ』ということを公の場で示し、影響力を見せつけたかったのだと思います」

 実際、選挙戦においても菅陣営が深く入り込んでいるようだ。横浜市の自民党関係者はこう話す。

「進次郎さんへの支持を訴える電話作戦は、菅事務所が仕切っています。スタッフが手分けして、全国の党員・党友に1人1日あたり200~300人くらい電話かけをしています。その結果や反応は、菅事務所にも毎日報告しないといけません」

 進次郎陣営が作成したとみられるカラー写真入りのチラシには「決着 新時代の扉をあける」という見出しの下に、「私は総理になって、時代の変化に取り残された日本の政治を変えたい。長年議論ばかりを続け、答えを出していない課題に決着をつけたい」などと書かれている。「決着」というキーワードを強く押し出している。

 

 一方、首相になるには、総裁選に立候補した他の候補者たちとも選挙で「決着」をつける必要がある。

 12日には9人の候補者が一堂に会した「所見発表演説会」が行われたが、進次郎氏を幼少期から知る横須賀の自民党員はそれを見て違和感を覚えたという。

 

■最高のチームとは「菅氏のチーム」のこと

「進次郎さんが突然、生き別れ状態だった母・佳代子さんについて触れ、『今年、初めて母に会いに行きました。詳しくは控えますが、会って良かったと思います』と告白したのは驚きました。進次郎さんは私たちにもプライベートなことは本当に明かさない人ですから、この場でそんなことを明かすのかと思いました。他の8人が政策を中心に語っていたのに対して、少し場違いでしたし、進次郎さんらしくないなと。お涙ちょうだいに訴えてでも、票がほしいのでしょうか……」

「所見発表演説会」では、9人の候補者が一人一人ステージの中央に立ち、自らの信念などを語る場面があった。この”語り”でも進次郎氏に不安を感じたという。

9人の候補者の中で、進次郎さん一人だけ、頻繁に下を見て、カンペを読んでいるような感じを受けました。他の候補もカンペは見ていたけどチェックする程度でしたから、大丈夫かなと……」(同)

 

 前出の望月記者はこう話す。

「進次郎さんは地方に行っておにぎりを食べたり、野球をしたり、福島でサーフィンをしたりと、場面、場面を見せるのはうまい。その一方、政策論争となると、危なっかしさを感じます。石破茂元防衛相は政策発表会見で1時間50分、カンペなしで質疑応答をしていました。進次郎さんの出馬会見は、時間が短かったにもかかわらず、カンペがありそれを見ていたようでした」

 こうした不安に対し、菅氏の周辺はこう反論する。

「私は出馬会見の質疑でもちゃんとしゃべれていたと思いますよ。フリージャーナリストから『知的レベルの低さで恥をかくのではないか』と質問されたとき、進次郎は『(私に)足りないところを補ってくれる最高のチームを作ります』と見事に切り返したでしょう。この『最高のチーム』とは、菅さんが目をかけているメンバーで作るチームということ。進次郎ひとりでは若さや経験不足から頼りなさがあるけど、進次郎を中心に置きながらも、菅さんがバックについた『最高のチーム』を作る。だからこそ、政権運営ができるということなんです」

■チームの要は元官邸官僚の「和泉洋人氏」?

 では、もしも「小泉進次郎政権」が誕生した場合、菅氏はどのようなポストで処遇されるのか。前出の望月記者の見立てはこうだ。

 

 

「菅さんは、もう幹事長や官房長官はやらないでしょう。進次郎さんは出馬表明の記者会見で、政治資金の透明化を強調し『政策活動費は廃止する』と述べました。今まで、幹事長は使途を公開しなくていい政策活動費が年間約10億円も使えました。進次郎さんが本当に政治改革をすれば、それがなくなってしまうのだから、もう“うまみ”はありません。官房長官は、たとえば夜中に大地震が起きたら朝イチで記者会見を開くなど緊急対応が求められ、今の菅さんには体力的にもキツイでしょう。やはり自民党副総裁というラインが現実的だと思います」

 一部メディアではすでに進次郎内閣になった場合の“閣僚名簿”まで報じられているが、政権運営には「官邸内」の人事も重要になる。そこで重要ポストに就くのはどのような面々が考えられるのか。

「まずは菅官邸の中で、側近中の側近だった元首相補佐官の和泉洋人さんを『チーム進次郎』の要に据えるのではないかと思います。和泉さんは現在、大阪府と大阪市の特別顧問を務めています。また、菅内閣で首相秘書官を務めた財務省主計局総務課長の大沢元一さん、外務官僚の高羽陽さん、経産官僚の門松貴さんらの名前が浮上しています。彼らは菅さんが官房長官のときに側近だった官邸官僚たちです。菅さんは政治家が何を言っても、官僚が動いてくれないと行政は変わらないことがわかっている。だから、菅さんにとって、自分が使いやすく、手足となって動いてくれる官僚は重宝したい。進次郎さんだけでは力不足だとわかっているので、菅さんは自分の側近を官邸官僚として入れてフォローさせたいと思っているのではないでしょうか」

 菅氏に重用された官邸官僚たちが集うことで「最高のチーム」を作ろうとしているのか。前出の菅氏周辺の関係者はこう断言する。

「2021年に菅政権から岸田政権に変わりましたが、進次郎が首相になれば、再び菅政権に戻るということ。新たな菅政権の誕生になるんですよ」

 進次郎氏の背後には、復権に向けた菅氏の執念が渦巻いているようだ。

(AERA dot.編集部・上田耕司)