他人に優しすぎる人は我慢しすぎて心身が疲弊しがち

皆さんの周りには、周囲から「あの人は優しいよね」と言われるような人はいませんか。もしくは、あなた自身が言われることもあるかもしれません。

周囲から見ると優しい人は「素敵な人」という印象を受けるでしょう。しかし、当の本人は優しすぎるあまり自分自身を酷使していることが多く、ストレスを溜め込んでいたり過剰に心身を消耗している人が多くいます。

その結果、心が沈み込んで鬱病を発症したり、本当の自分を見失ってしまい漠然とした不安や孤独感に苛まれる人もいるのです。

『優しすぎる人』が注意すべき5つのこと

人に優しくすることは良いことですが、優しすぎると自分を犠牲にしてしまうこともあります。ここでは『優しすぎる人』が注意すべきことを見ていきましょう。

優しすぎる人は、他の人から頼まれると断れない人が多いです。そのため、すでに自分の許容量を超えた頼み事でも「自分が頑張ればいいか」と自身を犠牲にして引き受けてしまいます。

しかし、許容量を超えているということは、その人自身の体力、気力、時間など、あらゆるものを奪っていることになります。この状況が続けば、やがて心身ともに疲弊してしまい、限界が訪れてしまうかもしれません。

優しすぎる人は、自分を犠牲にするという話がありましたが、それは友人や同僚との会話の中でも見受けられます。

賛同できない話にも自分の気持ちを抑えて合わせてしまうことがあるので、周囲は気持ちよく会話できていても、当の本人は我慢しているケースが多いです。

しかし、周りに合わせすぎるとストレスが溜まりますし、気づいたら自分の本音がわからなくなってしまうということもあるので注意しましょう。

周囲から不快感を覚える行動を取られても、「まぁ、自分が我慢すればいいか」と寛容に受け入れてしまうのも優しすぎる人の特徴です。

トラブルになることを避けたいという思いや、ここで自分が何かを言って相手に不快感を与えたくないという思いから、自分の気持ちを押し込めてしまいます。

ですが、このように全てを許していると、周りは無意識に「何でも許してくれる」「何を言っても大丈夫」と優しすぎる人を軽視するようになるので注意が必要です。

優しすぎる人は自分を犠牲にして相手を助けようとする面が強く現れます。そのため、人に頼りすぎる人の格好の餌食となってしまうこともあるので注意してください。

例えば、お金の貸し借りは非常に危険です。一度お金を貸してしまうと、「この人はお金を貸してくれる」と認識されてしまいますし、優しすぎる人は返金期限を過ぎても許してしまう人が多いので、結果的にお金が戻ってこない…というトラブルに巻き込まれることもあります。

優しすぎる人は、自分が大変な時に周囲に頼ることを控える傾向も見られます。「自分が頼ってしまうと迷惑をかけるかも」という思いから、なかなか周囲にSOSを出せないのです。

しかし、自分一人で抱え込むことができる量には限界があります。また、周囲も頼られることに対して「迷惑だ」と思う人は多くありません。一人で抱え込むのではなく、まずは周囲に「助けてほしい」とヘルプを出してみてください。

優しすぎる人は、自分を犠牲にせず他人と関わることを意識的に覚えるようにしましょう。

・自分の考えや譲れないポイントをしっかり握っておく

・自分の許容量を正確に理解する

・難しい場合は理由を説明して断る勇気を持つ

・相手の意見を受け入れつつ「私は〜」と自分の気持ちを伝える

・周りに頼ったり甘えたりすることを覚える

自分の気持ちや意見を大切にし、その上で他人と上手く関わる方法を身につけていく意識を持ってください。

常に自分を犠牲にしていると、次第に心が壊れてしまったり、心身ともに限界を迎えてしまい、精神疾患につながる危険性もあります。まずは心から信頼できる相手を作り、その人に少しずつ甘えてみてはいかがでしょう。

いかがでしたか。他人に優しくすることは良いことですが、それは自分を犠牲にすることではありません。優しすぎる人は、「周囲から嫌われる勇気を持つ」くらいの気持ちで『自分』を大切にしましょう。