素晴らしい本と巡り会えました。
『会社再建 サラリーマンを超えた男』 福永正三「著」
サラリーマンの福永さんが、関連会社に出向し、
月1億円の赤字会社を月1億円の黒字会社に変革していった実話です。
京セラの稲盛和夫会長のフィロソフィを携え、愚直に率先垂範して、
従業員一人ひとりと向き合い、ど真剣に話し合い、心に訴えかけていかれる姿が読み進めながら、目に浮かんできます。信念を貫く姿勢に感動しました。従業員の皆が少しずつ分かりあえ、会社を良くしたいと動き出す。
・利他の心
・ベクトルを合わせる
・燃える闘魂
・率先垂範する
・厳しい仕事は人を幸福にする
・無限の可能性を信じる
・土俵の真ん中で相撲をとる
・全従業員の物心両面の幸福を追求する
次は、組合との闘いです。
組合が所属する上位組織のトップと1対1で話し合いを行い、協力を得る。
今度は、組合員一人ひとりを説得していく。そして新商品開発や新しい売先の開拓を行っていく。
・本音でぶつかれ
・人間として何が正しいかを貫く
・謙虚にして驕らず
・自分も生き、他人も生かす
・1時間当りの付加価値を高める
・誰にも負けない努力をする
・すでての従業員の採算性の意識を高める
・手の切れるような製品づくり
・日々の反省をする
・チャレンジ精神を持つ
・開拓者であれ
・強く持続した願望を潜在意識まで到達させる
・動機善なりや、私心なかりしか
ただ、赤字幅は縮小しても解消されない。
そこで、取引各社に値上げ交渉を行う。繰り返し、繰り返し交渉すると次第に値上げに納得してもらう。
最後の1社だけが、どうしても納得して頂けない。それが親会社の京セラ。
それを決死の交渉で、値上げしてもらう。
・売上を最大に、経費を最小に
・値決めは経営
一度、黒字体質になり、従業員全員で良い会社にしようと、同じベクトルで努力し、目標に向かって、必ずできるという思いでやると、業績が思ったとおりになっていった。
・まず思う
・仕事の中に魂を入れる
・どんな局面でも集中する
・先を見据えた仕事をする
・信念を貫き、見えてくるまで考え抜く
・夢を描く
・人の心をベースとして経営をする
京セラフィロソフィを血肉化して、実践された話は、私に勇気を与えてくれました。
人生・仕事の結果=考え方X熱意X能力
と教わっていますが、福永さんの話を聞くと、
熱意は2乗ではないかと思ってしまします。
感謝