亡くなった祖父は今ごろ何しているんだろうか
祖父を最後に見たのは もう何年も前だ
代々祖父 祖母ともに農家をやってきた
両方とも癌で亡くなっている
祖母は自分がまだ幼稚園の時に亡くなったが
薄ら断片的だが記憶に残ってる、
祖父を、亡くしたのは中学3年生の時だったか
家へ帰るとき 毎回祖父は
「もう帰るんか?次はいつ来るんだ?」
と寂しそうな顔で言っていたのを鮮明に覚えている
別れ際に祖父がこっそりお金をくれた。
「これで好きなものでも買いなさい」と。
それが祖父と交わした最期の言葉だった
祖父母の住む家から自分の家まで
かなりの距離があるので、簡単には会えない
でも、祖父母は優しくしてくれたという事は
覚えている
特に最年少の自分には。
両方とも癌で亡くなってしまった
祖父が危篤だ という知らせを聞いて
急いで新幹線と特急を乗継ぎ、暗いロピーを
駆けて病室に向かった
人工呼吸器で何とか繋いでいる状態だった
周りには いとこを始め親戚一同が揃っていた
体は温かいけど、何も答えてくれない
目も閉じたままだ
祖父の温かい手を握った瞬間
なぜか分からないが、堰を切ったように
涙がボロボロこぼれた
その後 父の実家に戻り、人工呼吸器を外され
亡くなった祖父も父や その兄弟に連れられて
帰ってきた
死後硬直が始まっていた。
その後 仏間で祖父と父が横になり眠っていた
その時 父は何を思っていたのか
自分を育ててくれた父との思い出
育ててくれたことへの感謝
そして後悔だろうか。
自分は 死 というものに恐怖を抱かなかった
なんというか、非常に身近なものと感じた
しかし、もう少し祖父と一緒に居たかった
もし天国があるなら この世の疲れを癒しているのだろうか。