夏から日本に駐在になるフランス人。
彼は、その準備として日本語のプライベートレッスンを受けているらしく、O genki deska kana-Sanっていうメールが来ました。
オー元気ですよー。
日本人が英語を読む時、最初はローマ字読みで習いますよね。
ローマ字は、子音と母音が常に1セットで一つの音を作っているのですが、英語はそうではないので、子音だけで発音しなきゃいけない場合でも、一般的に日本人は余分な母音を混ぜて発音してしまう場合が多く、英語の世界の人を混乱させてしまいます。
例えば、stopっていう単語を発音するとき、多くの日本人は、sの後にu(不要)を入れ、pの後にu(不要)を入れてsutopuのような音で発音してしまいます。
これをやられると、余分な音が2つも入っているので、stopと言っているのだと理解できないことがあります。
日本人の(ネイティブでない人の)英語になれている人は、どうにか理解してくれますが。
で、上記フランス人の場合、逆現象でした。
母音が一個足りない・・・。
O genki desukaとすべきところ、uが抜けてます。
これは、彼が英語の音で日本語を理解したため、sはsだけで音を作れるという解釈でそのまま書いたためだと思われます。
なんてめんどくさいことを考えるのは、多分世の中で私か、私の英語発音魂に汚染された人の中でも一握りでしょう。
オー元気ですけど、ちょっとここ数日でにわかに忙しくなってきました。
何が忙しいって、「新物」を追いかけることがとにかく忙しいです!
・・・仕事とか遊びとか論文とかじゃないの???
ええ。違いますよ。
そんなもの、忙しかったとしても、ブログには書きません。
ちゃんとお酒飲みながら、周りの人に「忙しい~忙しい~ああ、忙しいよう~!」って、くだ巻きます
って、いうようなことをやっているヒマがあるんなら、多分忙しくないです
そんなことはどうでもいいのですが、日本国は、野菜パラダイス
この時期は、新じゃがだとか、新玉ねぎだとか、春キャベツだとか、今を逃してはいけない、それはそれは魅力的な春野菜がいっぱい出回ります。
いずれも、うかうかしているとあっという間に旬を過ぎてしまうので、見つけたら即ゲット&調理しなければなりません。
その合間に、大好きな茸達もゲット&調理しなければならないし、本当に忙しいです。
先日、銀座の超イケてるレストランで、大事な友人のお誕生会ランチでそれはそれはおいしい春キャベツやそら豆が出て来たのに触発されて、レッスンの合間にどうしても野菜を買いたくなって、近所の超イケてる八百屋さんに駆け込みました。
イケてるレストランで出て来た、お茶菓子のワゴンサービス。
お食事のときも、デザートも、食器は、美しい有田焼やマイセンがふんだんに使われていて目の保養にもなりました。
そして、当然のごとく、立派な茸達もゲット!
珍しい青菜もゲット!
冷蔵庫の野菜室が、育ち盛りの部活をやっている男の子がいるお家並みに満タンになってしまいました。
頑張っても1日に1回しか自宅ご飯できないのに・・・・・どうしよう。
結局、早起きして毎日たくさん料理して、たくさん食べるという作戦(作戦か?)にしました。
食べても食べても減りません。
なぜならば、つい買ってきてしまうからです。
でも、外国に行っているときは仕事をしていないので、あまりお腹がすかなくて食べられる量や回数が限られてしまい、悔しい思いをしているのに、日本にいてちゃんと働くとちゃんとお腹がすいて美味しく食べられるので、それはそれでとても贅沢で幸せな悩みであります。
今のところ、新玉ねぎの真ん中をくりぬいて、ちょこっとだけベーコンのみじん切りを詰め込んで、ついでに小さめの皮付きのままの新じゃがいくつかで包囲して、丸ごとコンソメだしで30分弱火でコトコト煮込んだスープが大ヒットでございます。
レシピとかはありません。
本当に、これらのものをただ煮込むだけ。
あったかくて、甘くて、幸せな味がしますよ
年齢、性別、料理スキル問わずできますから、ちょっとやってみることをおすすめします。
スープが煮える間、テレビ見たりスマートフォンをいじったりするのはやめましょう。
美しい新玉ねぎがスープの中でグラグラ揺れるのを見つめながら、香りを吸い込んで心安らかな時を・・・と、言いたいところですが、せっかちな私にそれは無理でした。
何のブログだろう・・・。おいしい日本の春の食文化の話ということにしておきましょう。