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ある体験3

私の家は群馬で、彼女の家は千葉だったのです。
すぐには駆けつけられない距離です。


彼女に会って、私が何をしてあげられるかもわかりません。
ただここまで


『ちからになりたい』


と強く願えたのは、生まれて初めてでした・・・。


家を出た私は、車で彼女の家を目指すことにしました。
とりあえず東北自動車道へ行きたいのですが、
降りつける雨のせいでワイパーがほとんど役に立ちません。


まるで、なぐりつけるがごとくたたく雨が、彼女への距離を遠くしているようでした。

高速道路には、いたるところに水たまりができ、
豪雨のため視界も極端に悪く、スピードも出せません。


想いは300kmオーバーで走っているのですが、
車のメーターは60kmより上にあがることはありませんでした。


どうにか岩槻インターチェンジに着いたものの、
土地勘もないところで道に迷い、

ただいたずらに時間が過ぎていきました。


・・・結局、彼女の家に着いたのは、

出発から5時間近く経ったam3:00ころでした・・。

気がつくと、雨もやんでいました。


彼女の家を見上げると、彼女の部屋と思われる

2階の部屋に明かりがついています。


その光が、私の心にやすらぎを与えてくれたのを
いまでも強く覚えています。


到着したのが、深夜も遅くなってしまったので、
電話をするのはやめました。


その日は近くに車をとめ、眠ることにしました。


ある体験2

いつもは明るい調子でよく笑う彼女ですが、
声に元気がありません。

直感で「何かあったな?」
とわかりました。


「彼とこれから会うの・・・」
と、絞り出すような声で彼女は言いました。


そのときは私もなんといっていいのかわからず、
「そうなんだ・・」
と答えるしかありませんでした。


彼女も、なんで私に電話してきたかわからないというのです。

前回、彼女と会ったときに8年付き合ってる彼とうまくいっていない、
と話していました。


とくに他の話もせず、2分たらずで会話は終わりました・・・。


電話を切り終わったそのとき、
何か私に大きなちからが働いたのを感じたのです。


それはとても大きく、強く私を後押ししてくれるあたたかい力でした。

気づいたときには、着替えをして家から出ていました。


そこに問題がふたつ。


とても強い雨が降っていて、視界が極端に悪いということ。
もうひとつは・・・。

ある体験

そんな私もある体験をしたことがありました。


その日はとても強い雨が、私の地方を襲っていました。
家に居た私は、音楽を聞きながらマンガを読んでいました。
「あー、雨の音がうるさくて音楽が聞こえないじゃん」

と、
そこに当時よく遊んでいた女の子から電話がありました。


彼女は「TBC」というエステで働いていました。
TBCは受付営業時間が20:00くらいなのですが、
エステが終わって、お客様が帰られるのが21:00ころ。

そこから伝票の整理など、事務処理が終わって帰宅するのが、
22:30ころになってしまうのです。


エステティシャンという職業は、一見華やかに見えますが、
実際は相当ハードで、勤務時間も10:00~22:30くらいまでと

過酷なものでした。


その日も、仕事が終わってからかかってきたものでした。