私が、温かい家庭を作ろう!!って
固く決意して
「絶対に夢はかなう!」って心の
奥から信じて
だから
私の家庭はまちがいなく
温かいほうだと思ってた。
だけど、「冷たい」家庭が
あるなんて、
あまり思わなかった。
あるとき(娘がまだ小さい頃)
娘の友人のお母様が
「今日は主人が出張でいないから
お母様と娘さんとで、どうぞいらして。
夕食ご一緒しましょ」
って言ってくれて。
そのご主人様っていうひとは
日本国の行政機関、(12省庁のひとつ)
にお勤めの方だった。
カタカナで言えば「キャリア」ってやつですか。
「あら、じゃあ喜んで
ご一緒させて頂くわ♪」
って出かけたの。
お庭のある大きなおうち。
でもお料理は奥様の手作りじゃ、なかった。
お手伝いさんだった。
そこで私は
世にも怖い思いをしてしまったの。
特にごちそうというほどの料理では
なく、
気遣いなくご招待してくださったのは
よかったの。
でもね、
あたしは
食卓に「温度」があるっていうことを
思い知らされた。
何っていうこともない。
普通の会話。
母と子と。
そして子の友人とその母。
とりたてて彼女が子どもを叱りまくってたとか
嫌みを言ったり自慢を並べ立てたとか
そんなことは一切ない
なのに、あたしは、寒かった。
「あら、△子ちゃんのママ、今日は
ちょっとお元気がないのね」って
言われて
あたしが、とんでもなく困った顔を
してたんだなと思った。
理由を一生懸命探した。
だけど見つからなかった。
ただ、食卓が寒いんだと感じた。
それからそのお母様とはずっとママ友が
続いている。
お母様はいつも困ると
私に電話をしてくる。
「ねえ、あずささん、息子が学校に行きたくないって
いうの」
「主人が私に出て行けっていうの」
「息子が私に死ねっていうの」
「主人にどうやら女がいるらしいの」
「娘がセンター試験に失敗したの」
「娘には友だちがいないの」
「あたしは抗うつ剤を飲み始めたの」
「占い師に仕事を変えたほうがいいって言われたの」
・・・・・よくもまあこれだけ
不幸とは言えないまでも
ちょっと辛くなれるネタが次から次に
現れるもんだと思ったわ
「あずささん、あずささんなら
どうする・・・・・?」
私はね、
まず
食卓の温度を上げたいわ。