今日は、私たちがついしがちな
○○なら、○○なはず!
という「思い込み」をとっても分かりやすく
見せてくれる
東京日和
をご紹介します。
この映画は、中山美穂さんが
一風変わった妻ヨーコを、
とってもかわいらしく演じています。
夫婦で楽しそうな姿は見ていてほのぼの。
そんな中、
ともすると、うーん、そういうこと、私もしてるかもな~と
反省モードにさせてくれるのが、ヨーコの言動です。
いろいろあるのですが、
例えば、
近所の男の子に、
女の子の服を着せたがり、
本人がイヤがると
「嫌がるなんて、私のことが嫌いなんでしょう!」
と責めよるところ。
女の子の服を着ない=私を嫌い
と完全に意味づけているんですね。
「私が好きなら、この服を着るはず。着ないということは、私を嫌いなんだわ」
という方程式です。
はたから聞いていると、なんの関連のないのだけど
本人にとっては、真実になっている・・・
「私を好きなら、私の要望には応えてくれるはず」なのです
相手の好みは受け付けない。
男の子は、その場では着ることを拒むわけですが、
ヨーコのことは、好きなわけですから、誤解されたような気持でモヤモヤ。
だから、次に会ったときには、着るのです。
それは、
「好きだということをわかってもらうために、着なくちゃ・・・」って
一種の逆踏み絵のよう。
「好きなら、着なくてはいけない」と
イヤイヤなわけです。
すると今度は、
「そんなにイヤな顔して服を着て、、、やっぱり、私のことが嫌いなんでしょう!」
「みんなに見られたら、ヨーコが無理やり着せたって、みんなに言うんでしょう!」
と責め立てる。
見ていて、切なくなってきます。
「好きだから、イヤイヤでも着たのにね」って言ってあげたくなる。
こういうのは、男の子の立場なら、
相手の方程式に合わせるよりも
そんなイコールはないよって、伝える事なのかなぁ。。。
「僕は、好きだから、○○するし、○○だし」って
自分の表現方法を伝えるのがいいのかな。
映画では、極端にわかりやすく
見ていて引いちゃうくらいに描いているけど、
こういうことって、日常にもあるような気がします。
相手に腹を立てるとき、ガックリくるときって、
結構、これに近いものが
あるのかなって思います。
相手が思い(期待)通りに動いてくれなかったり、
反応をしなかったり・・・
それ自体よりも、その意味することを自分が勝手に作って、
勝手に反応していることが・・・
ヨーコの行動は、
誰もがやってしまいがちなことを
わかりやすく描いてくれ
気付かせてくれる部分がいくつもあるように思います。