現在はウクライナとロシアの争いで世界が包まれていますね。

ウクライナを舞台に銃撃戦やミサイル放射、民間人を巻き込んだ

国際法に反した攻撃、抗う国防戦を戦争を知らない日本人の私たちも

生で、かなりリアルに見ることができます。

 

多分、日本のニュースでは流してはいないと思いますが、

すでにロシアに包囲された村で亡くなった村の人々、もしくは

ロシア、ウクライナの両兵士の亡骸が道に横たえている姿は

ヨーロッパの昼食時のニュースで普通のように流れています。

 

そして、スペインで昔起きた戦争や独裁者が引き起こした国民への

無惨な出来事について家族が私に話してくれます。

 

そして、SNSなどでは人々のそれぞれの興味、情報収集、日頃からの

研究成果を駆使して今後を読み解こうとする熱心さと執着に脱帽しています。

 

さて、このロシア、ウクライナの争いの前は何があったでしたっけ?

 

北京オリンピックにおいて、世界が出場の制限やボイコットの方法、

その理由について喧々諤々としていましたよね。

 

私はその頃Twitterを始めたのですが、そこで気がつき、

それまでの自分の心情が変わるぐらいのショックを感じました。

 

これほどまでに当然となったウイグル人への中国人によるジェノサイド。

潜入したジャーナリストやアメリカの国防省が発表した衛生写真などで発覚したレポートにおいて中国が民族排斥を積極的に起こしていることは明らかになっています。

 

ところが、

 

最近、それを100%、全否定する日本人が少なからず存在することを知りました。

 

直にメッセージをやりとりした在中経験のある人は私にはっきり

 

「ジェノサイドはない、あり得ない」「ウイグル自治区には周囲の他民族も居住している」

「ほとんどのウイグルの中国人は、ウイグル人企業への出稼ぎ組だ」

 

というのです。私は、彼らの強く主張する言葉から、嫌なことに目を瞑っている、

うそぶいているとは思えませんでした。非常によく詳しく否定を述べるからです。

 

さも見て来たかのように。

 

そういう人たちには何をどう言っても、ウイグルや現在の中国を知らない私は

何も言えないので、とりあえず彼らを過剰に怒らせないために

ウイグルの事実は虚偽なのだ、と信じるふりをして収めました。

 

しかし、徐々に彼らの口から発せられるのは、とにかく中国礼賛の言葉でした。

彼らにとっては、留学や企業を受け入れ自分を救ってくれた国でもあります。

ですから、中国の悪いことを言う筋合いはないのです。

 

彼らにしてみれば、日本は不平等で、人々は島国根性丸出しで、

今では大国となった中国に嫉妬している、という立ち位置です。

 

ですから、たとえコロナで一時帰国をし、飲食店やコンビニで

美味しいものを食べ、夜遅くまで一人歩きをしても安全な状態、

道は清潔に整えられているのを平気で利用していても

 

日本はダメだよね

 

的な意見でまとまるのです。

 

日本政府はもはや中国寄りだよね、と言われて久しいです。長年、

日中友好を旗揚げて彼の国をサポートしてきたのですから、訪れれば

歓待してもらい友人も多くいる人々は悪くは言わないでしょう。

 

しかし私が驚いたのは、

 

そんな親中的なコメントを述べる人たち、何かあると中国では、、と

話す人たちは、とにかく不自然なぐらい日本を下げるのです。

 

日本は、現在留学生の40%を占める、万単位の中国人留学生に多額の支援、援助をしています。国費だったり、支援を名乗り出る団体のものでもあります。

それは年間日本人奨学金の10倍以上と言われています。


しかも日本人向けの奨学金は、褒賞としての大学のそれ以外はほとんど返済が必要なものばかりです。


(外国人に対しては、その国が貧困途上国、と言う名目を利用しほぼ返済不要です。)

 

しかし、日本人学生は家人の失業、家計逼迫によって

年々多くの中途退学を選んでいます。しかし、このコロナの影響で

就職もままならない、途方に暮れる若者が後を立たないのです。

 

それを訴えれば、

 

留学生は悪くない、留学生の数、国費を受けているものはごく少ない

 

などと言う。さらには、

 

怠けて勉強しない日本人より、苦学をしても日本で学びたい、

と言うアジアの留学生に支援して何が悪い、

 

と言う人も出てくるのです。それを言い出す人のプロフを辿ると

ほとんどの人は中国出身、留学、起業、国際結婚経験がある人たちです。


彼らはもはや中国は日本より先進国だと言います。しかし、金銭的な援助の関係においては途上国の看板を下げないのです。

 

どんだけ好きなの?日本より好きならもう帰ってこなくてもいいよ!

 

とやけになるほどですが、最近ようやく気がつきました。

 

彼らは、特に現在日本にいても、家庭や自分の仕事が存在するために

将来また中国に戻る希望がある人たちは、

現在中国を一つでも悪いことは言えないのです。

 

中国は、最近法律として、媒体を通して反中国プロパガンダのような

コメントを口にした場合、それが「在外外国人」であっても

中国に足を踏み入れたら即捉えられ、法に従った罪で罰せられるのです。

 

その罰は相当重いもののようです。

 

前述のように、彼らは中国礼賛を口にします。私たちにそれを説き、非常に中国に忠実な態度を取り、それは彼らの身に染み付いています。

 

しかし、それは常に彼らの背中を中国の厳格な法が注視している故なのです。

 

私は以前仕事で何度も社会主義国を訪れたことがあります。

人々の生活レベルでは非常に平穏、民主主義の日本とさして変わらない営みが見えます。

 

しかしよくよく見ると、社会主義、共産主義の国のインフラは

よほど大事故が起きない限り新しく設えることがありません。

 

世界の目に見える場所は体裁を繕うように栄えた様子を見せますが、

それを支えているのは、国に経営を認められた外資や民間企業に

よるものです。

 

よって、地方は廃れ、文化発展はなく、民度は数十年前と変わらない、

仕事がなく貧しさがいつまでもついてまわる風情です。

 

人々のために政府が働かない。国民は国のために働いても、です。

 

どこか、現在の日本に似て来ていませんか?