アラフォー入れ歯ユーザーのれもんです
こんにちは
今日は摂食障害時代の歯の治療と
お金のことについて書こうと思います。
長文ですがメンタル系の記事が苦手な方にも
読んでいただければ嬉しいです
今までの治療の経過記事に
多数の歯が欠損したまま放置したと書いていました。
そんな状態で歯医者さんに
何も言われなかったのかと言うと
決してそうではありません。
特に私が小学生の頃から
結婚して遠方に引っ越すまで
長年お世話になっていた先生は
私のことをとても心配してくれていて
再三再四インプラントを勧められました。
※まだ二十代だったせいか
入れ歯の話は出ませんでした。
でも、断り続けていました
インプラントが怖いというのもありますが
摂食障害の真っ只中だった当時の私は
歯の治療費に高額を使うくらいなら
その分を過食に使いたいと思っていました。
摂食障害の過食嘔吐による胃酸の酸蝕が
歯を多数失う原因になりましたが
摂食障害によるお金に対する偏った価値観も
歯に悪影響を与えたと今更ながらに気が付きました。
摂食障害時代は吐くことと食べること、
そして痩せた体を維持することに
依存&執着していましたので
タイトルの通り、
お金の使用の優先度は圧倒的に過食費で
歯の治療費には出来るだけお金を使いたくないと
思っていました
次から次へと歯がダメになっていきましたが
当時、そのことが辛いとか悲しいとか
思わなかったわけではないですけど
それ以上に、あぁまたか・・・
またお金がかかるなぁと
お金がかかることを憂鬱に思いました。
あくまで私の場合の話になりますが
歯を2、3本失ったところで
どうってことはありませんでした。
長期的な影響はもちろんありましたし
この頃から本人に自覚がないだけで
じわじわと蝕まれていたのでしょうけど
短いスパンで見たときには
歯を失ってもそんなに困らなかったのです。
最初の頃はブリッジにしていました。
どういう順番で歯を失っていったのか
はっきりと覚えていないのが残念なのですが
確か二十代前半か半ばか・・・
保険でブリッジに出来ない箇所が欠損した際に
先生から強くインプラントを勧められました。
即断りました(;´∀`)
『インプラントにするお金がないですよー。
先生もご存知のように大学の学費にお金がかかります。
歯がなくても困ってないんでこのままで大丈夫です』
※当時は昼間働きながら二部の大学に通っていました。
二部の大学の学費は一部よりは安いですが
それでもそれなりの金額でした。
以前に過食費についての記事を書きました。
もしご興味がある方はこちらもどうぞ
フルタイムで働いてはいましたが
月曜日から土曜日まで大学に通っていると
仕事の掛け持ちをすることは厳しくて
過食にもお金がかかりますし
当時は常にお金がありませんでした
話を元に戻して、
インプラントを断った際に先生から
具体的に何を言われたのか
ほとんど覚えていないのですが
歯を失ったまま放置することの問題点について
懇々と説明をしてくださったと思います。
ですが、右から左に聞き流しました
今思うと本当にとんでもない
モンスター患者だったわけですが
当時は歯のことは二の次三の次でした。
何度もお金がないと断り続けていましたが
歯を失ったまま放置するということは
本当にいけないことなのです。
私も今では身を持って痛感していますが
当時は無知で怖いものなし状態でした
先生がまさかの提案をしてくださいます。
「ここだけの話、材料費だけでいいよ。
分割でもいいし、もちろん利子はいらないよ。
インプラントやってみない?」
と仰るではないですか
『そんなの絶対ダメですよ
先生はボランティアじゃないんですよ。
そんな出血大サービスをして
先生の歯医者さんが潰れたら困ります。
だからやりません。歯がなくてもいいです。』
またしても即断りました
当時の私は偏った価値観で過食費が大事でしたが
このときの言葉も本当の気持ちでした。
私のことで先生にこれ以上ご迷惑をおかけするのは
絶対に避けたかったのです。
歯なんかなくていいと本気で思っていました。
「そんなことくらいで潰れないから大丈夫だよ。
よく考えてみてね。」
と優しく仰る先生。
健康だった子ども時代から
摂食障害になって病的に痩せ細る過程で
ずっとお世話になっていましたので
心配ばかりかけてしまいました。
精神科の主治医にもお手紙を書いてくださり
歯科でも歯の治療以外に何か出来ることはないかと
模索して下さいました。
本当に親身になって接してくださり
感謝しかありません
でも、断り続けたんですけどね
その後も
「最近いい材料が手に入ったんだよ
インプラントやってみない」
ことあるごとにインプラントを勧められます
先生、しつこいなーくらいに思っていましたが
(本当にひどい患者です)
それだけ歯を欠損したままにしておくことは
いけないことだったということがわかります。
大学卒業後は正社員になり
経済的にも少しは余裕が出来ましたが
摂食障害で価値観が歪んでいた私は
歯がなくてもあまり困ってなかったこともあり
結局インプラントはやらないままでした。
結婚が決まって遠方に引っ越すことになり
通えなくなるので転院することになりました。
最後の診察の際、先生が仰いました。
「これから三十代、四十代と年齢を重ねるにつれて
口の中の状況も劇的に変化していくと思います。
それでもめげずに根気よく治療を続けてください。
治療をしていけば必ず問題は解決するはずだから。」
歯を多数失ったまま放置している私が
今後辿るであろう経過が
先生には予測が出来たのでしょうね。
当時は先生の仰ることがよくわかりませんでしたが
今ではよくわかります
歯科医師会が8020運動といって
80歳になっても20本以上自分の歯を保とうという
スローガンを掲げた運動をしています。
20本以上の歯があれば、
ほとんどの食べ物を噛み砕くことが出来るそうです。
私はまだ40代ですが、
既に自分の歯は19本以下です
口の中は80代以上かーと思うと
自業自得ではありますが悲しくなります
そう思ったところで失ったものは
二度と戻りませんので
出来るだけ考えないようにしていますけどね。
自分の歯が20本を切ったときには
さすがに危機を感じました。
このままでは食べられなくなると思いました。
入れ歯デビューを渋々決心したのもこの頃です。
摂食障害の過食嘔吐が止まって
10年以上経過した今になって
先生があんなに仰っていたんだから
まだ欠損本数が少ない段階でインプラントしておけば
もう少し状況はマシだったのかなぁなんて
考えることがあります。
そんなことを今更考えたところで
仕方がないことなんですけどね
歯を失ったまま放置していらっしゃる方が
もしこの記事を読んでいらっしゃいましたら
そのままにせず
歯医者さんで治療を受けて欲しいと思います。
治療は早ければ早いほどいいと思います
長文の記事にお付き合いいただきまして
ありがとうございました