「ありがとう」を言わない人

昨日の記事
『「ごめんなさい」を言わない人、「すみません」しか言わない人』に
『「ありがとう」を言わない人のホンネ』
も教えてください。
とのリクエストをいただきました。

というわけで、今回はそのリクエストにお答えします。

「ありがとう」を言わない人が幸せになれない理由

「ありがとう」には、それに続く言葉があります。

ありがとう。
私はあなたの好意を受け取りましたよ。

つまり「ありがとう」は、
相手に感謝の気持ちを伝えるため
だけのものではないのです。

自分が相手から好意を受け取った
ということを自分自身で確認する
ためのものでもあります。

ですから、「ありがとう」を

言わない人は、

どんなことをしてもらっても
どんなものを与えもらっても
受け取ったという自覚がないので、
欠乏感が満たされることはないのです。

これでは、幸せになれっこないですよね。

なぜ「ありがとう」を言うと感謝することが起きるのか？

よく「ありがとう」を言うと、
感謝するようなことを引き寄せる。
と、いいますよね。

実はこれ、引き寄せているわけではないのです。

「ありがとう」を言うことで、
感謝すべきことを探そうとする
無意識の力が働くんですね。

起きていることは
何も変わっていないんですよ。

「ありがとう」は水を綺麗にする？

水に向かって「ありがとう」を言い続けると、
凍らせたときの氷の結晶が綺麗になる。
という話がありました。

これは、とんでも科学であることが証明されています。

「『ありがとう』を言えば、
水が浄化されるはずだ」
という思い込みが、無意識のうちに
綺麗な結晶を探し出したのだとか。

つまり「ありがとう」は言霊なんかではなく、

「ありがとう」は、人の意識を
感謝すべきものに
向けさせてくれるのです。

「感謝」は人の為ならず

「情けは人の為ならず」という諺があります。

他人に親切にすると、
巡り巡って自分に返ってくる。
だから、他人に親切にするのは、
他人のためではなくて、
自分のためなんだよ。

という教訓です。

「感謝」にも同じことが当てはまります。

人から感謝されると嬉しいですよね。
だから、あなたに感謝された人は、
嬉しくなって、またあなたに
与えたくなるのです。

そればかりではなく、前述したように、
「ありがとう」は、相手の好意を受け取った
ということを自分自身に確認するため
のものでもあります。

だから「ありがとう」を
自分自身のためにも言うようにしましょう。

口先だけの「ありがとう」じゃダメでしょ？

でも、ここで疑問に思った人がいるかもしれません。

「口先だけの『ありがとう』では
幸せになれないんじゃないの？」

ところが、なれるんですよ。

私たちの脳には、
自分のしたこと言ったことを正当化する
という性質があります。

だから「ありがとう」と
口先だけで言ったとしても
「ありがとう」と言ったことを
正当化しようとするんです。

嬉しいから笑うんじゃない、
笑うから嬉しくなるんだ。
ということが脳科学の実験で明らかになっています。

「ありがとう」も同じ。
感謝の気持ちが
「ありがとう」を言わせるのではなく、
「ありがとう」を言うから、
感謝の気持ちが湧いてくるのです。

誰かからプレゼントをもらって、
欲しいものじゃなかったけど
一応礼儀として「ありがとう」と言った。

そしたら、箱を開けみたら、
思っていたよりずっといいものだった。

なんて経験ありませんか？