「ごめんなさい」を言わない人、「すみません」しか言わない人

「ありがとう」と「ごめんなさい」に隠された意味

「ありがとう」と「ごめんなさい」には、
その後に省略された言葉があります。

その言葉こそ「ありがとう」と「ごめんなさい」の本質を表しています。

ありがとう＝
私は、あなたの好意を受け取りました。

ごめんなさい＝
こんな私でも許してください、受け入れてください。

「ごめんなさ」が言えない人の本性

世の中には、「ありがとう」は連発するのに
「ごめんなさい」の一言が言えない人がいます。

その人の心の声はこうです。

「ありがとう、ありがとう、
俺はあんたの気持ちを受け取ってやったよ」

「ありがとう」は、自分と相手の立場が
対等以上の場合に使われます。

それに対して、「ごめんなさい」は、
自分を相手に差し出すことですから、
自分を相手より下に置かないと言えません。

部下がお茶を持ってきてくれた時
「ありがとう」を言える人は多いですが、
部下にパワハラ・セクハラをした時
素直に「ごめんなさい」が言える人は少ない
のはそのためです。

ですから、「ごめんなさい」を言えない人は、
勝ち負けで人間関係を考えている人だと言えます。

「すみません」しか言えない人のホンネ

逆に、本来「ありがとう」と言うところで、
「すみません」とか「ごめんなさい」と言う人がいます。

その人の心の声はこうです。

「ごめんなさい、ごめんなさい、
こんなダメなわたしでも
見捨てないで
いじめないで
嫌わないで」

その人の中では
いつも自分は相手より下なのです。

「ごめんなさい」を言わない
人間関係を勝ち負けで考えている人。

「ごめんなさい」しか言わない
いつも自分を相手より下において怯えている人。

どちらも、幸せではないですよね。

その人が幸せかどうかを調べるには、
その人が「ありがとう」と「ごめんなさい」を
自然に言えているかどうかを観察してみればいいです。

特に子どもや部下に
「ごめんなさい」が言えている人。

レストランやコンビニで店員さんに
「ありがとう」が言えている人。

そういう人は、かなり幸せな人。
だと私は思います。

いつも笑顔の人が、
実は上辺だけ幸せを装っていたり。

いつも無愛想な人が、
実は愛情深かったり……

人の真実は、無意識にしている言動に表れます。