公認会計士との対決 | シン・メンズビギ横浜店ブログ

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最近ほら、

溶連菌で体調崩したりしてたから

家でゆっくり過ごす時間が多くて、

久しぶりにテレビドラマなんかを

まとめて視たりしてたんですよ。


もともとドラマウォッチャーでもない私が

今年の春ドラマではなんと1クールで

3本も視ているのは奇跡に近い。

80年代のトレンディドラマ全盛期でさえ

ほとんど視てこなかったこの私である。

テレビドラマ冬の時代と云われるいま、

同世代でこれだけ視ているオヤジは、

なかなかいないのではないだろうか。

たまたま初回を視てしまったから

その後も成り行きで視ているのだが、

逆に本来私が好きなNHKの朝ドラは

初回から数回見逃したがために

今クールはそのままお蔵入りである。

ちなみに私が視てるその3本がこちらだ。


【アンチヒーロー】

長谷川博己演じる弁護士・明墨正樹が、日本の司法組織を舞台に“殺人犯をも無罪にしてしまう”弁護士として常識を覆していく逆転パラドックスエンターテインメント。


【Believe-君にかける橋- 】

「竜神大橋」建設現場の崩落事故を計画したのはあろうことか、木村拓哉演じる橋の設計者である狩山陸に全責任を被せた「帝和建設」、そしてその後ろにはもっと大きな存在が!?


【Destiny】

石原さとみ演じる検事・西村奏が、亀梨和也演じる元恋人・野木真樹など、大学時代の同級生たちとの再会から、大学時代に起こった死亡事件に向き合っていくサスペンスラブストーリー。


さて、この3本のドラマだが、

不思議に共通しているのが

弁護士や検事がやたらと出てくることだ。

たまたま今回は視てはいないが

朝ドラの「虎に翼」だってそうだ。

時おり3つの別々のドラマのストーリーが

アタマの中で混在していくことさえある。

いっそのこと被告の狩山陸(木村拓哉)を

明墨正樹(長谷川博己)が弁護し、

担当検事が西村奏(石原さとみ)ならいいのに

とさえ思ってしまう。

これっていったい何だろう?

弁護士がいま流行ってるのだろうか?

(んなバカな…)


そもそも弁護士への道は狭き門だ。

その数なんてたかが知れているはずだ。

渋谷のスクランブル交差点で石を投げれば

洋服屋の販売員に当たる可能性はあるが、

弁護士に当たる確率はほとんどないだろう。


皆さんもそうかもしれないが、

平和で平凡な暮らしをしている私には、

弁護士と関わる機会なんてほとんどないし、

身内や友人や知り合いにも弁護士はいない。

できればこれからも

弁護士にお世話にならない人生を送りたい。



ところで話はちょっと変わるが、
弁護士や医師と並んで
難関の国家資格といえば公認会計士だろう。

公認会計士の多くは監査法人に所属する。
企業は毎年決算を行い資産状態や経営成績を「財務諸表」として発表するが、
彼らはこれが正しいかどうか、
独立した第三者の立場で監査し、
証明するのが仕事であり、
会計と監査の専門家として
厳しく目を光らせる「お目付け役」なのだ。

平和で平凡な小商いをしている私には、

長年懇意にしている税理士はいるが、

大企業をも相手に活躍する

公認会計士との接点はもちろんないし、
今後もないだろうと思っていた矢先…

それがあったのだ!


その日も私は仕事を休んで
自宅でドラマを視ている時だった。
仁田から業務連絡のLINEがあった。


棚卸の監査? 何で? 誰が来るの?
メンズビギの経理の人?
今までそんなことは一度もなかったので、
最初は何のことか
サッパリ分からなかったが、
その文面からは大したこともなさそうである。

そしてその翌日…
お店の開店直後にその監査の人は現れた。
白のYシャツにライトグレーのスラックス、
そして書類やパソコンがパンパンに詰まった
黒のブリーフバッグという出で立ちだった。
もちろん私は初対面である。

「どうも。今日はよろしくお願いします。
私はこういう者です」

と監査の人は言って名刺を差し出した。
そこには◯◯監査法人 シニアスタッフ 
公認会計士 ◯◯ ◯◯と書かれていたのだ。

え⁉️ 本物の公認会計士じゃん!
ウチみたいなちっぽけな店に何の用だ?
まさか内部告発による
不正が疑われているのではないか?
と一瞬身構えたが、
そんなことはおくびにも出さず
私も負けじと自分の名刺を差し出した。
そこには私が勝手に名乗っている
ゼネラルマネージャーの肩書が書いてある。
もしかしたら世の中の公認会計士よりも
圧倒的に数は少ないかもしれない。
今後の展開によっては
少しでも心理的アドバンテージが
あるに越したことはないのだ。

公認会計士はパソコンを起動させ、
華麗なタイピングを披露するとこう言った。

「では最初に本日のスケジュールについて、ざっとご説明します。まずはこちらの店の概要について質問させて頂きます。その後は◇◌★♡♨♭♯♫@%*>∴⇵ という流れで進めさせて頂きます。できるだけ手間を取らせないよう、2時間半ぐらいで終らせる予定です」

なに? 2時間半だと⁉️

てっきり10分程度で終わると
思っていた私は、
聞いていたのとあまりに話が違うので
猛然と抗議しようかと思ったが、
ここは感情的になった方が負けだ。

「わかりました。できるだけご協力しましょう。ただ、まさかそんなに時間がかかるとは聞き及んでいなかったので、お店は営業中ですし午前中は私一人しかおりません。こちらの判断で中断させて頂くこともあるとご理解ください」

船上では船長が絶対である。
私はやんわりと牽制した。
ここからいよいよ公認会計士とGMとの
戦いの火蓋は切って落とされたのである。
確かに難関中の難関である
国家試験を突破した公認会計士と
むかし簿記検定4級を落ちた私とでは、
オムツの中身…
いや、オツムの中身があまりに違い過ぎる。
しかし実践会話での心理戦では
プロ販売員の右に出る者はいない。

そして抱腹絶倒の2時間が始まったのだが…
しかし…
たいていのことは平気で書いちゃう私でも
さすがにここで監査の内容を書くことは
憚られる。
私やメンズビギ横浜店だけならいいが、
これはビギグループ全体の決算への影響が
懸念されるからだ。

しかも私が公認会計士に渡した名刺には
このブログのQRコードが印刷されている。
まさかとは思うが、
◯◯監査法人がこれを読む可能性もある。
(ナイナイ)
さらに今週には2度目の監査が
予定されているのだ。

ただ…
私に一つだけ言えることは、
公認会計士を主人公にしたドラマが
今なら書けそうな気がすることである。