GMの結婚式レポート | シン・メンズビギ横浜店ブログ

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GMです。


私は仕事柄、土・日・祝日は

滅多に休むことはないのだが、

先日の土曜日だけは

甥っ子の大事な結婚式があった為、

そちらを優先させてもらった。

本人から是非やって欲しいと

乾杯の挨拶も頼まれていたし…。


この甥っ子が小さい頃、

私によく似ているという

周りの声に気をよくした私は、

毎年のお年玉を欠かさず、

中学・高校生になると

私が着ていた

メンズビギのお下がりを供給し続け、

大学の入学式には

メンズビギのスーツを着せ、

このアメブロの運営会社に

新卒採用されたときは、

メンズビギ着回しコーデセットと

懐石料理をご馳走し、

その後もIT企業を渡り歩き

キャリアアップしていく彼を

ファッションの面からサポートし、

じっくり時間をかけながら

なんとか彼をお店の顧客に

育てていったのである。

(なんという狡猾さ!)


だから…

可愛い甥っ子でもあり、

お店の顧客でもある彼の頼みなら

断るわけにはいかないのである。

さらに新郎新婦の友人知人へ

新規顧客開拓の為の営業活動もあるし…。

(なんという狡猾さ!)


しかも結婚式と披露宴の会場は

あの明治神宮と明治記念館というから、

個人的にも興味津々だったのだ。

だって伝統的な格式ある

神前式和婚の頂点である。

若い頃は結婚披露宴の司会を

5回やったこともある私でさえ、

明治神宮は初めてなのだ。


ということで今回は、

軽~く結婚式レポートである。


まずは原宿口の大鳥居をくぐり、一般の参拝客と同様に御本殿を目指す。小学生の頃、千葉県に住んでいた我が家は、毎年の初詣はここ明治神宮であった。あの砂利道の参道を牛歩で進む時の、大人達が奏でる革靴で砂利を踏み締める足音が、私は大好きで大好きで堪らなかった。一度、母だけが途中ではぐれ、残された家族で新宿の映画館に寄って帰ったことがある。あの映画は確か「がんばれ!ベアーズ」と記憶しているが、私は母のことが心配で心配で映画に集中することができなかった…


あっ!  このペースじゃ

私小説並みの長編になるから

大幅に短縮しよう。


挙式の控え室となる

御本殿の脇にある客殿は、

すでに神域となっており、

喫煙はおろか飲食も禁止である。

早めに着いてゆっくりお茶でも

と思っていた私と妻は、

すでに喉がカラカラで

まるで減量中のボクサーの水抜き状態。

こっそりトイレで水を飲もうかと思ったが、

昔の部活を思い出してやめといた。

だからこの後、

湯呑みに半分ほど入った桜茶と

奉賽殿(ほうさいでん)で厳粛に行われた

挙式中にちょっとだけ飲んだ

御神酒のなんと旨かったことか…。


そして私が目を見張ったのは、

生で演奏される雅楽の調べをバックに

華麗に踊る巫女の舞いである。

新郎新婦だけでなく列席者にも

鈴の音を降り注ぐ姿を見た私は、

あっ、オレこの鈴が欲しい!と思い、

早速この日の夜に検索してみたが…


一体オレはこれを何に使うのか?
という根本的な疑問にぶち当たり、
やっぱり買うのは止めた…。

さて、

私が一番楽しみにしていたのはコレ。

写真や動画撮影も制限されていたため、

私の手元にはほとんど写真が残っていない。

ということでこちらをお借りしました。



芸能人や有名人の結婚式で

私も見たことがあるが、

あの明治神宮の境内の真ん中を

練り歩くのである。

この儀式が行われている最中だけは

一般の参拝客はしばし通行止めとなり、

この空間と時間を独り占めできるのだ。


この日は土曜日で参拝者も多く、

入国制限が緩和されたこともあり

日本人参拝者に混じって

大勢の外国人観光客がいた。


新郎新婦と私たち親族は

彼らの格好の被写体となり、

なんだかレッドカーペットを

誇らしく歩いている気分に浸った。

( たぶん私だけ…)


次は披露宴会場の明治記念館へ。

そもそもここは憲法記念館とも呼ばれ、
大日本帝国憲法・皇室典範の草案審議の
御前会議行われた歴史的建造物である。
しかし再び私の目を見張ったのは、
ここが都会のど真ん中であることを
すっかり忘れさせてしまうほどの大庭園だ。

(あ、これは私が実際に撮った写真である)

とにかくこの日は記念撮影の連続で

自分は主役でもないのに

何度も被写体に駆り出されたが、

この後に披露宴がやっとスタート。

まるで宮中晩餐会のようだった。


私はこの時まで知らされてなかったが、

この日の披露宴は媒酌人も立てず

総勢100名ほどの来賓客にもかかわらず

敢えて主賓もいないというもので、

お決まりの友人のスピーチや余興もなく

ゆっくり寛いで欲しいという

新郎新婦の意向が反映されたものだった。


そして私は悟ったのである。

この日祝辞を述べることが許されたのは、

私たった一人であることを…。


(スーツはもちろんメンズビギである)

会社のお偉方やうるさ型の年配者が

少ないことを確認した私は、

用意していた3パターンのスピーチの中から

最も笑いが取れるものをチョイスしたのは

言うまでもない。


いやぁ、やっぱり日本人でよかった。

私も次に結婚式をやるなら

絶対明治神宮にしよう!

と思ったのである。


はあ?


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