警備員に連れてかれた サウジレール | 日本とサウジアラビアと自閉症

日本とサウジアラビアと自閉症

毎日、いろんなことが起こるから、楽しかったり、怒ったり。

いろいろな想い、文字にしましょ。

サウディアラビアのこと、国際結婚のこと、自閉症のこと、日本のこと、世界のこと。

前回、サウジアラビアレールの駅に息子さんと二人で見に行った時のことを

 

書きました。

 

その駅は、リヤドから北行きの鉄道ルートで、

 

この駅は、駅の建物の横にある通路から

 

見てました.

 

 

 

東行きのルートのリヤド駅は、別のところにあって、

 

このルートは、サウジでも最初にできた旅客鉄道なので、

 

駅も古い。

 

息子さんが小さい時に乗ったことがあるルートです。

 

このルートの電車も見たいと言うので、

 

行ってみた。

 

見れない。

 

見るところがない。

 

乗客が、ホームに入るときに、

 

自動ドアが開くのだけれど、その時だけ、

 

ちょっとだけ、電車の頭が見れるだけだ。

 

そう電車は、ゲートに向かって直角に入ってくるので、

 

最後尾の車両が見れる。

 

結局、どこからも見れることができず、

 

息子さんも、諦めた様子。

 

北行きの駅でいいやと言っていた。

 

その後、再び、

 

北行き駅で、何回か見に来た、建物の横の通路みたいなところから

 

見ていた。

 

息子さんは、iPhoneで動画を撮影中。

 

その時、後ろから声がして、

 

警備員のお兄さんが二人近づいてきた。

 

やべー

 

と思ったが、怯んではいけない。

 

サウジのこういう職についている人は、高慢なのはよく知っている。

 

案の定、IDを見せろとか、何をしてたんだここで?とか

 

柵の中に入ったのか?(入るわけないやろが)

 

こっちの男のIDを見せろとか、

 

おっしゃる。

 

息子さんのIDは、携帯してなかったから、焦ったー。

 

結局、こっちにきなさいと言われ、

 

建物の中に。

 

わたしは、対戦モードに入りました。

 

「サウジアラビアでは、電車は見てはいけないのか?」

 

と英語で聞いてみたら、お兄さん、あんまり英語ができないらしく、

 

黙って歩いていた。

 

中で、別のチーフみたいな人に引き渡され(笑)、

 

わたしのIDを見ながら、何をしてたんだと聞く。

 

「電車を見てただけですけど」

 

息子さんに向かって、IDを出せと話しかけている。(上からの態度)

 

そうだ、息子さんの障がい者用のIDカードがあった。

 

息子さんに向かっていろいろ言っているチーフに

 

『あのー、この子は、自閉症者なので」と説明して、IDを見せた。

 

「これでいいんだよ」

 

とかなんとか言って、話を続ける。

 

ただ単に、この人は。電車が好きで、サウジアラビアの電車が見たいというので、

 

わたしたちは見ていただけです。

 

というと、わかってくれた。

 

どうやら、このチーフは、自閉症を知っているようだ。

 

「事情はわかったので、もし、駅のスタッフか警備員に言ってくれたら、

 

中で見れるようにとか、してあげられることがあるよ。」

 

と言ってくれた。

 

いいひとだ。ありがとうー。

 

じゃあ次回からは、必ず誰かに言いますよと念を押してた。

 

(ただでは、引き下がらない、わたし)

 

途中で、息子さんが興奮しないように、なだめていたら、

 

このチーフさんも手で、いいねポーズしてくれて、

 

息子さんに、IDを手渡した。

 

息子さん、「シュクラン(ありがとう)」と

 

ちゃんと挨拶してて、笑った。

 

それで、私たちは、駅を後にしたのだが、

 

この拘束のせいで、パーキング代金が、アップしていた。

 

料金所で、運転席の窓が、開けられず、ドアを開けなければならない羽目に

 

なるというおまけ付きだった。