兵庫県丹波篠山市の二階町にある、建物の屋上に乗った大きな猪のオブジェがインパクト大のお店『ぼたん鍋専門店 ぼたん亭』。
こちらは「ぼたん鍋処 如月庵(にょげつあん)」というお店の姉妹店としてオープンしたようです。
「如月庵」は「かき亭」という料理旅館から始まったそうで、現在は「篠山観光ホテル」を併設した料亭、旅館として営業しているとのこと。
「如月庵」は年中営業しているようですが、『ぼたん亭』は秋冬の半年間限定営業になっているそうで、今年は2022年10月1日~2023年3月中旬まで営業予定だそうです。
『ぼたん亭』は店名通り、丹波篠山発祥といわれる猪肉を使った郷土料理の「ぼたん鍋」が看板メニュー。
お店について知ったのは、現地で巨大な猪を見て「なんじゃこら?!」となったことからです。笑
今回は連食で何軒もお店を巡っていたので、高級なぼたん鍋を食べるのは勿体ないと思い、予定に入れておらず。
しかしこちらのお店ではぼたん鍋の他、一人で気軽に楽しめるお手頃価格の「デカンショうどん」も名物とのこと。
「デカンショうどん」は猪肉ではなく豚肉が使われているものの、たっぷりの野菜や豆腐と共に、味噌ベースのつゆでグツグツ煮込まれて提供される、ぼたん鍋風のうどんという感じ。
これはめちゃくちゃ美味しそうだと思い、急遽寄っていくことにしました。
場所は篠山城の近くで、駐車場は篠山城周辺の市営駐車場を利用。
公式サイトによると、食後に駐車券またはレシートの提示で2時間分の駐車料金200円がいただけるそうです。
この日は日曜日、お店には16時過ぎに訪問。
この時店内はお客さんが少なくて空いていました。
メニューは「ぼたん鍋」と「デカンショうどん」のみでとてもシンプル。
公式サイトによると「デカンショうどん」はランチメニューと記載されていて、土日祝は15時30分頃、平日は16時頃に受付終了、しかし予告なく14時~15時頃から提供になる場合もあり、土日祝の繁忙時は販売を制限する場合もあるようです。
お店は予約も出来るようですが、予約はぼたん鍋のみ。
1人客の場合は1人前からの注文が可能ですが、2人以上であれば注文は2人前からになるそうです。
あくまで「ぼたん鍋」がメインのため、「デカンショうどん」はいつでも食べられるわけではなさそうでした。
今回は日曜日の16時過ぎでしたが、お店の方に聞いてみたところ、まだうどんも可能ですと案内していただいたので良かったです。
結構時間がかかるかな?と思っていましたが、待ち時間は10分ほどで思ったより早く提供してもらえました。
【デカンショうどん】1750円(税込)
1人前なので小ぶりの鍋かと思いましたが、うどん1杯とは思えない大きさの鍋に、たっぷりのつゆと具材がギッシリ。
内訳はメモし忘れたので曖昧ですが、白菜と千切りのゴボウが多く、他にも豚肉、水菜?、エノキ、椎茸、しめじ、糸こんにゃく、豆腐など。
こちらのお店ではぼたん鍋にもうどんにも「栗入り味噌」を使っているのが大きな特徴。
栗入りというイメージからは少し甘そうですが、特に甘さは突出せず、塩味、甘味、酸味のバランスが良く、芳醇でコクのある味わい。
山椒の風味が効いているのも相性良く、しょっぱくないのでゴクゴク飲んでしまう美味しさです。
豚肉は脂身もあってコッテリしていますがギトギトせず、枚数も多めでたっぷり楽しめました。
うどんは中細くらいの平打ち形状、最初は弾力のあるコシ強めの食感ですが、時間が経っても最後までモチモチ感は失わず、とても美味しかったです。
うどん1杯分と考えれば値段が高く感じますが、間違いなくうどん入りの鍋を堪能したという満足感なので、とてもお手頃価格に感じました。
ご馳走様でした!