(※訪問時期が5月上旬の時間差更新です。)
埼玉県川越市の小江戸川越に本店を構える、代々川越藩御用を務めた1783年創業という老舗菓子店『龜屋』。
創業者は宝暦6年(1756年)に現在の長野県中野市上笠原の武家の三男に生まれ、武士の道を捨てて「川越」で菓子屋を営もうと、十余年の菓子修業を経て独立し、修業先から暖簾分けされて『龜屋』と屋号をつけたそうです。
1783年の創業年は龜屋に残る最古の取り引き記録から設定されているそうで、当時は天明の大飢饉のさなかで、浅間山が大噴火を起こして農作物が大きな被害を受けた年でもあることから、実際の創業年はもっと前だと考えられているとのこと。
その他お店の詳しい歴史については、全て公式サイトに掲載されています。
川越大火の際に本店を焼失したことから、翌年の明治27年(1894年)に建設された豪壮な蔵造りの店舗は、レトロな街並みが残る小江戸川越の中でも一際目を惹く存在で、一度行ってみたかったお店。
店舗は本店の他、川越市内を中心に埼玉県内全域に店舗を展開し、商品は百貨店やスーパーなどにも納品しているようで、一覧は公式サイトに掲載されています。
今回訪れた本店は西武新宿線「本川越駅」から徒歩9分の距離。
駐車場は近隣コインパーキングになります。
この日は祝日の木曜日、お店には10時過ぎに訪問。
この時店内はお客さんも多く賑わっていました。
商品は店名の亀にちなんだ「亀の最中」や「亀どら」や、川越名物のさつまいもを使ったお菓子が豊富なのも特徴。
一覧は公式サイトに掲載されています。
【亀の最中 3種類6個入】735円(税込)
当時東京最大の菓子舗だった本郷の藤村本店で修業をし、1927年に就任した6代目が考案した、亀甲型をした一口サイズの最中。
定番のつぶあん・こしあんと、河越茶を練りこんだ皮に小豆つぶ餡を合わせた抹茶(4月中旬~5月下旬頃の期間限定)の3種類。
皮はパリッとホロッとした食感でとても香ばしく、抹茶は香ばしさもありつつお茶の風味豊か。
あんはどちらもしっかり甘め、つぶあんが結構なめらかで、こしあんと大きく違いは感じませんでしたが、つぶあんの方がやや小豆の風味強めの印象。
3種類の中では特に抹茶が美味しかったです。
【亀どら(つぶあん)】227円(税込)
1984年に就任した8代目が考案した亀の甲羅の形をしたどら焼きで、職人が一枚一枚手焼きした生地に丁寧に煉り上げたこだわり餡を合わせているとのこと。
生地はふっくらしっかりめの食感、つぶあんは最中同様粒がつぶれてなめらか、蜂蜜のような甘い香りの強さが印象的でした。
【川越いもシュー紫芋】173円(税込)
紫芋パウダーを入れた皮に紫芋クリーム入り、サイズはやや小ぶりのシュークリーム。
生地がちょっとパサパサで驚いたのですが、中のクリームは芋の味わい濃厚でとても美味しかったです。
ご馳走様でした!
亀屋 本店
049-222-2052
埼玉県川越市仲町4-3
https://tabelog.com/saitama/A1103/A110303/11027752/