(※訪問時期が12月下旬の時間差更新です。)
福井県を代表する名物の一つ『ソースカツ丼』。
カツ丼といえば一般的なものは卵とじのイメージですが、福井県をはじめ、カツ丼といえばソースカツ丼という地域は福島県、山梨県、長野県、群馬県など、全国にいくつかあります。
ソースカツ丼発祥の歴史は諸説あり、全国におけるソースカツ丼の元祖というのは明確になっていないそうです。
有力な説の1つといわれているのが、現在福井市順化の片町通りに総本店を構える『ヨーロッパ軒』が元祖という説。
創業者である高畠増太郎氏が、ドイツ・ベルリンの日本人倶楽部で6年間の料理修業を経た後、とんかつの原型になったといわれるドイツやオーストリアの肉料理「シュニッツェル」を、同じくドイツで学んだウスターソースを使用してご飯にのせた料理を考案。
1913年に東京の料理発表会にて「ソースカツ丼」として発表し、東京都早稲田鶴巻町(新宿区)に『ヨーロッパ軒』を開業。
店名はヨーロッパで修業したことが由来だそうです。
しかし1923年9月に関東大震災により被災したため郷里である福井へ帰り、1924年1月に現在の総本店所在地である福井の片町通りに移転して営業を再開。
1939年には初の暖簾分け店舗である敦賀分店(現在の敦賀ヨーロッパ軒本店)が誕生し、その後も優秀な料理人に暖簾分けを行い、現在では福井市11店、敦賀市5店、春江、丸岡、神明など計19店舗でグループを構成しているそうです。
以前ヨーロッパ軒の総本店に行ったことがあるので、今回は『敦賀ヨーロッパ軒 本店』へ初訪問。
『敦賀ヨーロッパ軒』は敦賀市相生町に本店がある他、敦賀市内に「駅前店」、「中央店」、「岡山店」、「金山店」の合計5店舗があるとのこと。
『敦賀ヨーロッパ軒』の店舗は総本店とはメニュー構成も異なるそうで、「ジクセリ」などピカタのような独自のメニューがあるとWikipediaには書いてありましたが、これはヨーロッパ軒丸岡分店にもありそうでした。
メニュー構成は敦賀ヨーロッパ軒に限らず、各店で微妙に違いがありそうですね。
『敦賀ヨーロッパ軒 本店』は敦賀駅から徒歩21分くらいの距離。
駐車場は店前にありました。
この日は平日の木曜日、お店には18時半頃に訪問。
この時先客は3人くらいでかなり空いていました。
目当てのソースカツ丼は「カツ丼」というシンプルな名前。
他にも色々な丼物があり、「パリ丼」という独特な名前のメニューは昭和48年(1973年)にメニューに加えられたそうで、ミンチカツを乗せたソースカツ丼だそうです。
今回は普通のカツ丼を注文。
【カツ丼】990円(税込)
カツは厚みは普通ですが、サイズはやや大判で3枚も乗っていました。
パン粉はキメ細やかで、衣は薄めながらサックリした食感。
肉質は柔らかくあっさりした部分とモチモチした脂身が混ざった感じ。
ソースは適度な甘さに酸味が相まって、濃厚ながら上品な味わい。
以前ヨーロッパ軒総本店で食べた時ほど、カツの食感に衝撃が無かったのが正直なところですが、これはこれで美味しいソースカツ丼でした!
カツ丼は卵とじよりもソースカツ丼の方が断然好みなので、福井ではソースカツを食べに行くのが定番の楽しみになっています。
今後もヨーロッパ軒グループ以外にも色々なお店を巡っていきたいところ。
ご馳走様でした!
敦賀ヨーロッパ軒 本店
0770-22-1468
福井県敦賀市相生町2-7
https://tabelog.com/fukui/A1803/A180301/18000167/