「カレーのチャンピオン」(石川県野々市市)豚カツ定食とカレーの融合、名物『金沢カレー』の元祖! | 全国のグルメ食べ歩き

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(※訪問時期が7月下旬の時間差更新です。)

 

 

 

 

石川県内のカレー店で提供されている、独自の特徴を持ったカレーライス『金沢カレー』。


全ての提供店に共通するわけではないようですが、一般に以下のような特徴があるといわれています。(チャンピオンカレーの公式サイトより)


・ルーは濃厚で「ドロッ!」とした感じ。
・カレールーの上には「カツ」が載っており、その上にソースがかかっている。
・ステンレス製の舟型のお皿に盛りつけられている。
・先割れスプーンかフォークで食べる。
・つけあわせにはキャベツの千切り。
・カレーのルーは全体にかけ、ライスは全く見えないように盛り付けられている。


金沢カレーの歴史について調べてみたところ、Wikipediaや元祖として有名なお店『チャンピオンカレー』の公式サイトに詳しく書いてありました。


『チャンピオンカレー』創業者である田中吉和氏が1955年頃にレシピを考案し、1961年に独立して始めた洋食店「洋食タナカ」で遅くとも1963年までには、現在の金沢カレーのスタイルが確立したそうです。


その後田中氏が独立前にチーフコックを務めていたレストラン「ニューカナザワ」の弟弟子や部下たちの独立にあたり、レシピが一部の老舗店の創業者(「キッチンユキ」、「カレーの市民アルバ」、「インデアンカレー」など)に共有されたことで、石川県で同時期に同じようなスタイルのカレー店が相次いで創業することになったそうです。


ただ元祖といわれるお店については諸説あるらしく、特に有名なのが「ターバンカレー」。


「ターバンカレー」といえば、金沢カレーの代表格として知られる「ゴーゴーカレー」の元になったお店で、現在も姉妹店として相互リンクしています。


「ターバンカレー」の公式サイトには歴史について何も書いてないのでわからないのですが、『チャンピオンカレー』の公式サイトには「ターバンカレー」と『チャンピオンカレー』の関係について詳しく書いてありました。


1965年には洋食のタナカがカレー専門店『カレーライスのタナカ』になり、そこに足繁く通っていたお客さんの中に地元金融機関で働く岡田隆氏がいたそうです。


岡田氏の誘いから『カレーのタナカ』の名前を変え、1971年から共同経営を始めて誕生したのが「ターバンカレー」だそうです。


しかし業務負担の不均衡が原因で1973年に共同経営を解消し、「ターバンカレー」は田中氏のレシピとは無関係のものを使った「ターバンカレー」として残り、田中氏は『タナカのターバン』として野々市市へ移転。


「ターバン」と名前が付いた2つのカレー店が長らく存在していましたが、1996年に「ターバンカレー」が「ターバン」の店名を商標登録したことから、『タナカのターバン』は『チャンピオンカレー』に変わったそうです。


私は金沢カレーという存在すら知らない頃に、旅行先でゴーゴーカレーに食べに行ったことがあるくらいで(多分)、金沢カレーついては完全に無知でした。


色々調べているうちに何となく歴史はわかってきたので、今後は色んなお店で食べてみようと思い、まずは個人的に元祖かな?と思った、『チャンピオンカレー』から行くことにしました。


ちなみに『チャンピオンカレー』は会社名で、展開しているお店の店名は『カレーのチャンピオン』とのこと。



店舗は石川県内だけでなく、富山、福井、新潟、東京、北海道、愛知、三重、静岡、兵庫に展開していますが、直営

店は本店と玉鉾店のみで、あとはフランチャイズ店とライセンス店になるようです。


  

 

 

今回は野々市の本店を訪問。

 

場所は野々市工大前駅から徒歩6分くらいの距離。

 

駐車場は店前に広いものがありました。

 

この日は平日の水曜日、お店には22時前に訪問。

 

遅い時間ということもあって、お客さんは数人と空いていました。

 

 

 

 

 

注文は券売機での食券購入。

 


 

メニューを見ると基本は金沢カレーらしいカツの乗ったカレーで、トンカツだけでなくチキンカツ、フィッシュフライ、素揚げ野菜など具材が異なるラインナップが色々あります。

 

今回は一番人気というLカツカレーをミニサイズ(ライス小盛0.5人前)で注文!

  

【Lカツカレーミニ】670円(税込)
 

 

「金沢カレー」と呼ばれるスタイルは、このLカツカレーから始まったそうです。


洋食店がカレー専門店へ変わる際、最も人気の高かった「カレー」に次いで人気のあった「豚カツ定食」をそのまま乗せたことで完成したそうです。


カレーはドロッと一般的なカレーよりも粘度が高く旨味が濃厚。

 

甘辛い味付けですが、スパイスの辛味や香りもしっかり効いて、普通の辛口くらいの辛さはあります。

 

 

アメリカンポークを使用したトンカツは厚さも大きさもあって、ミニサイズながら全体は結構ボリュームがあります。

 

 

ザクザクと衣の食感がよく、脂っこくない肉質で美味しいです。



ソースでしっかり味がついているので、カツ単体でも十分美味しくいただけます。


何気にキャベツがサッパリと良い箸休めになり、カツとの相性も間違いないので、このカレーには必須の具材でした。


卓上には大好きな福神漬が置いてあるのも好印象。


元祖金沢カレー、とても美味しかったです。


これからはまず老舗店を中心に、どんどんお店を開拓していきたいと思います。


ご馳走様でした!

 

 

 

 

カレーのチャンピオン 野々市本店

076-248-1497

石川県野々市市高橋町20-17 

https://tabelog.com/ishikawa/A1702/A170203/17000129/