(※訪問時期が7月下旬の時間差更新です。)
石川県輪島市に本社を置く、明治四十三年(1910年)創業の和菓子店『柚餅子(ゆべし)総本家 中浦屋』。
こちらのお店では昔ながらの製法で作る輪島銘菓「丸柚餅子」をはじめ、柚子を使った様々なお菓子を販売しているお店。
中浦屋は『柚餅子総本家 中浦屋』以外にも、輪島プリンや金澤ぷりんなどを販売する「la rêves ラ・レーヴ」といった洋菓子ブランドなど、様々なグループ店を展開しているようです。
『柚餅子総本家 中浦屋』の店舗はわいち本店、本町店、朝市店などがあり、今回は朝市店を訪問。
場所は朝市通り沿いの立地で、駐車場は朝市駐車場を利用することになります。
この日は祝日の金曜日、お店には9時過ぎに訪問。
店内には先客はおらず、私のみでした。
商品についてはホームページでも紹介されていますが、柚子を使ったお菓子が多く、柚子好きにはたまらないラインナップ。
輪島朝市名物で知られる「えがらまんじゅう」も販売していました。
今回は必ず買いたかった「丸柚餅子」の他、気になったものをいくつか購入。
価格はいずれも税込表記です。
ゆべしそのものは輪島以外にも各地に名物としてあり、その歴史は古く源平の時代に生まれたと伝わるそうです。
輪島においては、輪島塗の行商人が携行食として、また顧客への手土産として広まったという説が有力とのこと。
この丸柚餅子は秋に収穫される旬の柚子の中身をくり抜いて外皮を容器(柚釜)とし、中に秘伝の味付けをした餅米を詰め、それを数回蒸して約半年間自然乾燥させて作るらしく、1年に一度しか製造できないそうです。
そのまま薄く切ってお菓子として食べるのはもちろんのこと、お吸い物、茶碗蒸し、和えものなどの日本料理の食材や、チーズに添えて酒肴にしたり、サラダなどに使うのもオススメのようです。
適当に細かく切って、そのまま食べてみることにしました。
モチっとした少しかための食感で、甘さはかなり控えめ。
噛むたびに香り高い柚子の風味と皮の苦味がほんのりと広がり、醤油のようなコクもあって、とても奥深い味わい。
サイズはそんなに大きくないと思ったのですが、薄く切って食べると結構な量を楽しめます。
余った分はラップに包んで冷凍しておくと、1年は保存できるそうなので、少しずつ時間をかけていただきました。
【玉柚餅子 1号】378円
柔らかい求肥餅に柚子を散りばめ、一口大に可愛く丸めたもので、お土産で人気NO.1の商品だそうです。
プリっとモチモチした弾力のある食感で、サッパリした甘さに柚子の風味がしっかり香る、爽やかな味わいのお菓子でした。
【柚子最中】162円
お土産で人気NO.2の商品。
皮は柚子を模したビジュアル、さっくりとした軽い食感で、香ばしさは控えめの素朴な味わい。
天然柚子を使った白餡は粘度高めのもっちり食感で、ふわっと広がる程よい柚子感、上品な甘さで酸味は少なくまろやかな味わい。
一番食べたかった「丸柚餅子」より、個人的には「玉柚餅子」の方が味は好みという結果でしたが、伝統的な輪島の銘菓を食べることが出来、良い経験になりました。
ご馳走様でした!
柚餅子総本家 中浦屋 朝市店
0768-22-0131
石川県輪島市河井町1部103-3
https://tabelog.com/ishikawa/A1704/A170401/17012608/