「蔵」(佐賀県佐賀市) ムツゴロウをはじめとした、様々な有明海珍味を楽しめる居酒屋! | 全国のグルメ食べ歩き

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(※訪問時期が3月下旬の時間差更新です。)

 

 

佐賀県食材をメインに使った、多彩なご当地メニューが楽しめる仲買人直営の居酒屋。

 

 

数多くある佐賀県食材の中でも、個人的に佐賀に行ったら食べたいのが『有明海の珍味』。

 

 

有明海は満潮と干潮の潮位の差が日本一の海で、干潮時には沖合5〜7kmまで広大な干潟が広がるそうです。 

 

 

そんな有明海はムツゴロウやウミタケ、ワラスボといった独自の生物相を特徴としており、なかなか他では食べられない面白いグルメを楽しめます。

 

 

 

特にワラスボは日本では有明海にしか生息しておらず、見た目もエイリアンに例えられるほどグロテスクな魚。

写真は福岡の水族館にて撮影。

 

 

以前このワラスボが食べたくてこちらのお店に行ったことがあり、その意外な美味しさに大満足でした。

 

 

今回も有明海珍味を堪能するため、こちらのお店に行くことにしました。

他にもお店は色々ありますが、居酒屋スタイルで気軽に行けるこちらのお店は特にお気に入りです。

 

 

お店は佐賀駅より徒歩12分ほどの距離。

駐車場は無いため近くのコインパーキングを利用。

 

 

今回私はお店の少し南にある、60分100円の「愛敬一丁目パーキング」」を利用しました。

 

 

この日は平日金曜日、お店には21時半頃の到着。

店内には多くのお客さんがいましたが、カウンター席は空いていたので特に待ち時間もなく入店。

 

 

 

 

メニュー写真は一部のみ撮影。

一覧は公式ホームページでPDFがダウンロードできます。

蔵 公式ホームページ

 

 

王道居酒屋メニューから様々な佐賀県名物まで、非常に幅広いラインナップ。

今回は目当ての有明海ものを中心に注文。

 

 

【注文内訳】(価格はいずれも税別)

・お通し(もずく酢)280円

・ウーロン茶 250円

・むつごろう刺身450円

・あげまきバター焼き800円

・うみたけ一夜干し500円

・白魚おどり800円

・子エツの唐揚げ580円

・イソギンチャク400円

・マジャコ唐揚げ500円

 

 

大好きなワラスボと食べてみたかったメカジャがこの時品切れで残念でした。

 

 

お通しはもずく酢、シンプルに美味しいです。

 

 

そしてムツゴロウの刺身。

有明海のシンボルとも言われ、日本では有明海と八代海の一部にしか住んでいないそうです。

 

 

水陸両生魚で、干潟を這い回るように移動する可愛い魚。

一般的には蒲焼きで食べることが多いそうです。

 

 

こちらは活き造りにされており、頭部を触るとヒレを立てて威嚇してきます。

残酷ですが、抜群の鮮度。

 

 

見た目に反して泥臭さも全く無く、あっさりとコリコリした淡白な身で美味しいです。

 

 

次はアゲマキガイのバター焼き。

花魁の髪型やカブトの結び目などをいう、揚巻に似ていることから名付けられたそうです。

 

 

アサリタイプの身が縦に伸びたような印象を受けます。

身はプリッと柔らかで、クセは感じず驚くくらい旨味が濃厚。

 

 

まろやかなバターが相性抜群で、高いけど食べる価値を大いに感じた、美味しすぎる貝でした。

 

 

次はうみたけの一夜干し。

うみたけは有明海のみに生息している二枚貝の一種で、異常に発達した水管が茸のように見えることから「海茸」の字をあてているようです。

 

 

食べるのがこの水管部分なので、これだけ見たら全然貝には見えませんね。笑

 

 

クニュっと噛み切りにくい食感、濃縮された旨味、少しイカのような印象を受ける味わいなので、マヨネーズとも非常によく合います。

 

 

次は白魚(しろうお)の踊り食い。

春の風物詩として特に福岡県などでは有名なイメージ。

一度踊り食いで食べてみたかったのです。

 


 

甘めのポン酢っぽいつゆに1〜2匹掬って入れて、するっと啜ってそのまま飲み込むのが食べ方。

味自体はつゆの味しかせず、この口の中で暴れる食感や喉越しを楽しむという感じでしょうか。

 

 

試しに噛んでみると、少しシャキシャキしていて、内臓がちょっと苦く、ほんのり生臭い感じがしました。

 

 

次は子エツの唐揚げ。

カタクチイワシ科に属するエツという魚の稚魚で、有明海固有種。

 

 

味付けがかなりあっさりしており、衣のサクサクとヒレのパリパリ食感、骨までそのまま食べられて美味しいです。

 

 

臭みや苦味も無く、獲れたてのイワシやアジなどの小魚に近い美味しさです。

 

 

次はいそぎんちゃく。

イシワケイソギンチャクという種類が主に食用として流通しているそうですが、基本的にイソギンチャクを食べるのは、有明海周辺の珍しい食文化だそうです。

 

 

味噌煮という感じでかなり食べやすく、外側はゴリっとした独特の歯ざわり、中はシャキシャキの食感。

 

 

少し貝でも感じることがある、磯っぽい独特の風味が広がります。

これ結構美味しくて好みでした。

 

 

最後はマジャコの唐揚げ。

マジャクやアナジャコと呼ばれるもので、シャコ自体は割と馴染みがあります。

 

 

パリパリの皮はそのまま食べられて、食感と香ばしさが抜群。

意外と身は少ないですが、ふわっとした食感に若干の苦味と強い甘味があって美味しかったです。

 

 

今回初めて食べるものも多く、またどれも美味しかったので、さらに有明海の虜になってしまいました。

 

 

ちょっと頼みすぎて高くついてしまいましたが、なかなか食べられないものばかりなので大満足です。

 

 

ワラスボが食べられなかったことだけ心残りですが、それはまた次回の楽しみにしておきます。

 

ご馳走様でした!

 

 

 

 

0952-24-3030

佐賀県佐賀市大財1-3-19 

https://tabelog.com/saga/A4101/A410101/41000081/