(※訪問時期がゴールデンウィークの頃の時間差更新です。)
長野県の伊那市で60年以上愛されるご当地グルメ『ローメン』。
ローメンは蒸した中太の中華麺(水分少な目で独特の食感)を使用し、具材には羊肉を使うのも特徴的な麺料理。(好みが別れるため豚や牛を使うところも。)
スープに浸かったラーメンのようなスープ風と呼ばれるタイプと、汁なしで炒めて作る焼きそば風と呼ばれるタイプがあり、主にこの2種類が基本。
お店によっては両方出しているところや、様々なアレンジを加えたタイプもあり、バリエーションが豊富。
こちらのお店「うしお」は、ローメンの元祖として知られる「萬里」というお店に並び、ローメンの二大有名店と言われる人気店。
萬里はスープ風ローメンですが、うしおは焼きそば風ローメンの代表格。
こちらのお店のローメンは、おかみの兄が戦時中に中国牡丹江省に居た時によく食べたとして、炒肉菜(チャーローサイ)を作って酒のつまみに売り出したのが発端だそうです。
炒肉菜にビーフンの代わりに支那そば用の生麺を加えて炒めたところ、生麺の茹で湯がスープのようになってしまってあまり美味しくはならず。
その後生麺を蒸してから使用することを考えつき、スープが無い焼きそば風に炒めたことで、炒肉麺(チャーローメン)である『うしおのローメン』が完成。
中国や台湾のある地方にはこの炒肉麺のルーツと思われる「ロースーチャオメン」という料理があるそうです。
スープ風の萬里のローメンは既に食べたので、せっかくなら焼きそば風も食べてみようとこちらのお店へやって来ました。
お店は伊那市駅より徒歩3分ほどの距離、いなっせという施設のすぐそばにあります。
駐車場はありませんが、いなっせの駐車場が1時間無料で利用できるそうです。
この日はゴールデンウィークの祝日、12時過ぎの到着。
店内はほぼ満席。
ギリギリカウンター席が空いていたのですぐに入れましたが、この後すぐ外待ちが出来始めました。
店内はマトンを炒める臭いが充満しており、苦手な人にはかなりキツイかもしれません。
そもそもマトン苦手な人はローメン食べに来ませんかね?笑
ラーメンの麺はローメンとは別なんですかね、、?笑
まずは基本のローメンをいただくことにしました。
【ローメン 並盛】620円(税込)
ローメンはすでに甘辛のソースで味付けされているため、そのままか唐辛子をふりかけて食べるそうです。
味が薄い場合は追加でかけるソースも卓上に用意されていました。
周りの方は追加でソースをドッバドバかけていたので、結構味が薄いのかなと思ったのですが、もうそのままで十分一般的なソース焼きそばと同じレベルの濃さ。
周りに合わせると大変なことなってました。笑
具材にはたっぷりのキャベツとマトン。
マトンは独特の臭みをごま油やニンニクで味付けすることで消しているそうです。
確かに店内でもわんと広がっていたマトンの臭いからは想像できないくらい、口にした時のクセは抑えられていました。
そしてキャベツがしんなりしていて美味しい!
麺は薄茶色の中太麺。
水分少な目でポソポソとしたかための食感が特徴的。
こういう食感の焼きそばは食べたことがあるので、そこまで独特な麺とは感じませんでした。
萬里でスープ風を食べた時は、麺の風味も食感も特に際立ち、かなり独特に感じましたが。笑
汁系の麺料理ではこういう麺はあまり食べたことありません。
ローメン、焼きそば風はローメンというより普通に美味しい焼きそばに感じました。
羊肉大好きなので、なおさら美味しい焼きそばです。
色んな味変アイテムがあり、ローメンは色々好みの味付けを加えるのも楽しみ要素の1つですが、結局ここのローメンはそのまま食べるのが一番美味しかった気がします。
まだ二大有名店しかローメンを食べに行ってないので、他のお店のローメンとも食べ比べてみたいところです。
ご馳走様でした!
うしお
0265-72-4595
長野県伊那市荒井3460-1