(※訪問時期がゴールデンウィーク頃の時間差更新です。)
群馬県郷土料理の1つ『焼きまんじゅう』の元祖と言われるお店で、安政4年(1857年)創業という歴史ある老舗の名店。
焼きまんじゅうは小麦粉に米麹を入れて発酵させたふんわりした生地に、赤味噌に黒砂糖やザラメ等を使用した濃厚なタレを塗ってこんがり焼き上げたもの。
一般的には餡のない素まんじゅうが多く、お店によってはこしあんが入っているものもあるそうです。
こちらのお店が発祥と言う説が1番有力とされているそうですが、沼田市の東見屋饅頭店(1825年創業)や、伊勢崎市の田中屋(1880年創業)など、元祖を名乗るお店はいくつかあるようです。
群馬県は年間を通して晴れの日が多い乾燥した気候と、水はけのよい土壌に恵まれているそうです。
そのため古くから小麦栽培が盛んで、様々な粉食文化が発達してきた地域。
おっきりこみ、水沢うどん、太田焼きそば、小麦粉を使った麺系の名物が数多くある群馬県。
小麦粉を使った生地の焼きまんじゅうも、粉食文化の群馬県ならでは。
今回初めて焼きまんじゅうを食べに来たので、どうせなら県内でも1番有名と言われるこちらのお店へとやってきました。
お店は中央前橋駅から徒歩20分ほどの距離。
駐車場も店前にあります。
この日は土曜日、15時頃の到着。
まんじゅうを焼き上げる香ばしい香りがお店の外にも漂っていました。
こちらの店舗は初代の生家を再現したそうで、伝統的な日本家屋の雰囲気そのままに、外観や店内にも歴史を感じる和の空間が広がっています。
焼きまんじゅうは1串200円(税込)。
こちらのお店の焼きまんじゅうは、具の無い素まんじゅうのみになります。
今回は1串だけ購入。
出来立てを提供するため、焼き上げる待ち時間が少しあります。
並んだりはなかったものの、店内にはそこそこお客さんが多く混雑していたので、1串のみの注文でしたが10分ほど待ち時間があった印象。
1串にまんじゅうは4個付いているようですが、持ち帰りだとパック詰めになって串ではなくなってました。笑
一個あたりは思ったより大きく、小さめのロールパンくらいあるイメージ。
そしてふかふかの生地はまんじゅうというよりパンのような印象を受けます。
おこげの香ばしい風味と奥深い芳醇な味噌の香り、甘辛い味付けでコクのある味わい。
味噌ダレがよく染みていて美味しいです。
この味付けだとどうしても五平餅のようなお餅系の食感が馴染みありますが、ふかふかの生地にこの味付け、新感覚でなんか不思議な感じです。笑
見た目はなかなかのボリュームでしたが、ふかふかなので結構余裕で食べれました。
県内の色んなところで販売しているのを見かけるので、群馬に来た際はもっと色々なお店の焼きまんじゅうを食べ比べてみたいですね。
ご馳走さまでした!
原嶋屋総本家
027-231-2439
群馬県前橋市平和町2-5-20