…でわたしは36歳になった。
35歳は本当にいろいろな出会いや刺激があり、
25歳で結婚して以来の、人生の大きなターニングポイントとなった1年であった。
ここ数年、自分からはあまりプレゼントを買ってくれない夫
(わたしは毎年必ず買っている!)に、
誕生日の数週間前から「プレゼント、ないと寂しいなー。」と言い続けたところ、
ジャカルタの高級ショッピングモールで、鞄、時計、財布、アクセサリー、
そしてワインを買い、「10年分」と言ってプレゼントしてくれた。
「ありがとう!これまでの10年分ね(私たちは今年結婚10周年を迎えた)」
と言ったら、
「違う違う、これから10年先までの分。これでしばらく買わなくて済む」
と照れ隠しのようなことを言っていた。
でも、その顔はちょっと嬉しそうだった。
誰かのために、「何がいいかな、何が喜ぶかな」とあれこれ考えながら
プレゼントを買うのは、実はもらうよりもウキウキする作業かもしれない。
自分の親の誕生日にでさえ、何も買ったことのない夫であったが、
今回、愛する妻(?)のために、たとえ最初は義務感からであっても
プレゼントを探しているうちに、その楽しさに気づいたようである。
今年は夫からたくさんのプレゼントをもらったので、この気持ちを誰かと
分かち合いたいと思い、わたしと誕生日が1日違いの我が家の運転手の
奥さんに、かわいらしいバッグを買ってみた。
どうせ彼(運転手)は奥さんにプレゼントなんか買わないだろうから、
きっと喜んでくれるだろう。
プレゼントはあげる方も、もらう方も幸せになる良い行いだと思う。