〈台湾の春節〉祭拜祖先とお供え物のいわれ | シンガポールで好太太

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台湾人の旦那さんに嫁いでからのシンガポール・台湾生活をすいすいっと書いています☆
ただいま、台北で夫の実家で義理の両親と同居中。毎日がドラマチックです。


親戚との食事、一段落。
ホストとしてお迎えするのは本当にプレッシャーです。泣く
そして、今晩から弟が二日間お泊まり。これもプレッシャーです...。うるさい
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さて今日は、春節の初夕について。
春節の大晦日である初夕は、ログさんのおじいちゃん方のご親族と一緒に過ごしました。
結婚後、本格的に台湾で春節を迎えるのは、初めてで、少しおっかなびっくりです。


日本とは違い、一番盛り上がるのは、年を迎えた元旦ではなくて、大晦日。
春節ともなると、台北の町はお店がお休みになったり、交通量が激減し静かになるのですが、
大手チェーンレストランやホテルなどは開いており、その日、私たちは、大晦日に食べるご馳走、
年夜飯を欣葉で、親族分4テーブルを並べていただくことになりました。
(ですが、「欣葉」さんもその夜は午後9時半で閉店。年夜飯で予約したお客さんも1テーブル2時間制!)


年夜飯をいただく前に、伯父さんに勧められて、
ログさんのおじいさん方の親族さんのお家へ祖先へのお祈り(祭拜)の様子を見せてもらいに行きました。
現在ではこのような行事を行うお宅も少なくなったようですが、親族さんのところはかなり本格的。


ご先祖さまのお仏壇はこんな感じ。
(私の想像したものもはとても小さかったので、大きさに驚きました)





お仏壇にお供えするお料理や品々。
左端に束ねられているのが、あの世のお金を見立てたもの(紙銭)。この紙銭は焼いてお供えします。


お料理は、色々と並べられ、必ずお供えしないといけないものとして、
牛肉、豚肉、羊肉を指す三牲があるのですが、どうやら、こちらは鶏と豚足とお魚となっていました。
(私たちは、お供え物として、パイナップルケーキをお持ちしました...^^パイナップル
お料理は翌日から皆さんで食べられるそうです。


テーブルにはお箸とお酒画10組あったので、理由を聞いたところ、
ご先祖さまが10人いらっしゃるから、ケンカしないように人数分ご用意されたみたい。
きっと、その頃はご先祖さまもご馳走を食べられていたのでしょうね^^☆









飾り物として面白かったのは、お線香
本来は1本1本お供えされるのですが、現在は粉末のもに熱を加えるものがあったり(電動)、
蚊取り線香のように、渦巻きになっているものもありました。












下写真左に見えるピンク色の花の飾りは、春花と呼ばれるもの。
これも言葉遊びのように、春花の「(chun)」の発音が「(cun=貯金を表す)」に似ているために、
お金を貯めることのできるお花として、飾られていました。














吉利と喜ばれるみかんもお供えします。
どうして5個を塔のように並べるのか、理由は忘れましたが、
元宵節(yuan xiao jie=小正月;旧暦の一月十五日で2013年は2月24日に当たります)まで残し、
その日に「吉利」を食べる習わしのようです。





その他に、おばあちゃんのエイちゃんが教えてくれたのは、
昔は蒸して作るお餅のようなものがあったようで、イースト菌がなかった時代には、
蒸す際にお餅が膨らんだら「(fa=發錢=繁盛すること)」と言い喜ばれたそうです。

イースト菌を使うようになると、発酵時の泡も「発」、
蒸したお餅を焼く時にお餅が割れ、中身が膨らみ出すのも「発」。
お餅が膨らむのとお金の関係は密のようですね(笑)














そして、こちらの言葉遊びも面白く...。

お料理を片付けて、新たにお供えするものに、右から、
パイナップルみかん金柑リンゴが並べられました。





こちらは、順序が決まっていて、それらの果物を台湾語読みにすると、文章ができるとのこと。

パイナップルは、「(オン)繁盛」、
は、「(ライ)もたらす」、
みかんは、「=甘(ガン)良い」、
金柑は、「=結(ゲッ)」、
りんご、「(ッポ)金柑の「結」と合わせて「結果」」、

順に並べると「旺来甘桔果」となり、「繁盛がより良い結果をもたらす」と言う意味になるそうです。









これほどすれば、この一年は充分裕福に送れそうな気がしますね(笑)
エイちゃんは、「全部かこつけちゃってね~」と言っていましたが面白かったです。


その後、私たちは年夜飯を食べるのに、みんなで出かけて行ったのですが、
こちらの親族さんのお宅では明日も参拝に出かけるそうです。

風水的に、その年々に定められた時刻と方角があるそうで、
今年は初一(年が明けた当日)の午前9時~11時に出かけ、
例えば、金運には西、人間関係の運気をよびたければ西北の方向に向かって、
最初に当たる寺院でお参り(拜拜)をするといいそうです。
一つ目のお寺でお参りができればまた、法則に従っていくつかお参りをして自宅に帰るそう。


エイちゃんに、「エイちゃんも明日行くの?」と聞くと、
「私は行かないのよ。というか、ダメなのよ。
台湾ではね、お嫁に行って、初一の日に実家に帰ると貧乏になると言われているから
一緒にできないのよ~。かこつけちゃってね~」と笑っていました(笑)






財神到~♪ 財神到~♪