弟の一挙一動に左右される | シンガポールで好太太

シンガポールで好太太

台湾人の旦那さんに嫁いでからのシンガポール・台湾生活をすいすいっと書いています☆
ただいま、台北で夫の実家で義理の両親と同居中。毎日がドラマチックです。

昨晩「永遠の0」を読み終わって、26歳で生涯を終えた主人公の祖父の年齢を考えていました。



もう!!26って今の弟と一緒やん!



自分の意にかなわなかったあの時代の人に比べると、弟のなんともひ弱なこと!
寝る前にSkypeしたので、目が冴えて明け方まで小説読むことができました。


感動が打ち寄せてくる時もあったけど、頭のどこかに、弟の顔が浮かぶ...。



はー、なんてこと!


ログパパとのコミュニケーションがうまく行かず、先日、ログパパから弟の考えを知りたいので、
「日本語でいいから来台1ヶ月の気持をレポートにして」との要望を受けました。


が、結局、勉強で時間が取れないので、その夜、ログパパと弟、ログさんと私で話す事になったのです。





始終、自身のなさそうな弟。
「書き取りの時に、ピンインを間違う」
「先生に質問されて、答えるまで時間がかかってしまって、話せない」


ピンインは発音のクラスをとる事と、PCのタイプで攻略出来る、
返答は間違っても恥ずかしいと思うことはないから、と言っていたんですが、
どうやら、すべて上手にいっていないみたい。


ログパパに連れられた食事会の後、ログパパに「お腹いっぱいになった?」と聞かれたら、
「なってないです。」
「どうして?あべい(ログさんの伯父さん)はドギーバッグまでしたよ。」
「...、僕の席から野菜が遠かったから。」



ああ、


あああ、



あああああ、情けない。


一体どうやって、こんなになってしまったのか!!

戦時中のご先祖様が見ると、どう思うだろうか!(「永遠の0」の影響)




本人も、そう答えた後、そういった自分に反省していたようですが。
ただ、態度が気に食わん。
欲しいものは欲しい、あべいは日本語を話せるので、どうしても中国語ができなくても
どうにかできるはずなのに...。



だけど、あの弟にとっては、やっぱり過去にとらわれているのか、自分にどうしても
自身がなくて、したいことをしたい!とは言えないようです。


実際、授業も分からない英語で中国語を習っているので、予習にも宿題にも時間がかかり、
週末くらいは休みたいだろうけれど、ログパパのイベントに付き添うので、全く自分の時間がなくて、
大きなストレスを抱えているようです。


弟のことなので、自身喪失、ストレスの悩みでますます自分を失いかけているみたいでした。
そんな中の食事会だったので、社交的にも振る舞えず、ログパパに誤解を招くようなことになったんだと思います。



ログパパは、それでも、弟のことを気に抱えてくれ、
「僕は、弟くんの笑顔は好きだよ。
それに、強い心を持っていることも分かってる。

ただ、素敵な笑顔を生かそうとしない。
弟くんの雰囲気や動作が小さいので、
強い心があっても自身のないように見えてしまう。」


「”遠慮”と”礼儀”は同じじゃないんだよ」ログパパは弟によくこう言ってくれます。
遠慮は人と人を遠ざけてしまう。人は人からの鼓動を共有し合ってこそ交流ができる。



中国語に集中したい気持も、自分が変わりたい弟の気持もとてもよくわかる。
でも、肝心なのは、中国語を身につけることでもなく、1つでも多くの単語を頭に入れるのでもない。
今の弟に必要なのは積極性。

自分から話かける、アクションを起こす概念を持つ事が必要なんだ。
そしたら、自ずと自分が変わってるくることが感じれるはず。
言葉が通じる喜び、それを成し遂げた達成感を一回でも得てくれれば...。




その夜は、最終的に(私が怖かったのか)ログさんが個室でログパパと弟で喋ることに。
重い内容でしたが、それでも何か、楽しそうな声が聞こえました。












その次の夜(今晩ですね)、ログさんが弟とチャットをしている時、
弟から、こんなメッセージが。


「今日は初めて先生の言ってることが分かりました。
それに、僕が分からないことを質問すると、クラスメイトの皆が寄ってきて助けてくれました」



ログさんがPCを打っている時、私は後ろから覗き込んでいたのですが、
ふいに嬉しくて足を踏みならしていました。


弟の一挙一動にいちいち感情を上下させている私。
昨日は弟に落胆していたけれど、今日は喜びでいっぱい。
ログパパが昨日「出来るだけ人に話しかけてみなさい」と言った通りにやっていた。



台湾に留学して1ヶ月を過ぎようとしています。
人前で自分の気持を表現できる日まで、私の気持はぐらぐらぐらぐら不安定です。

一体、いつ安心させてくれるんだ~。





それはそうと、今晩、お父さんとお母さんとも話をしました。
「心配させることを言っちゃダメだよ」とログさんからも言われていましたが、
実家側として、嫁入り先にお世話になっていることは言わなくちゃ...ダメよね、やっぱ。
日本的習慣から...。

ダメだったかな...?やっぱ、ダメだよね...、次からは気をつける...。



お父さんは、
「今まで勉強しなかった弟が、これまでになく机に向かってるということを聞いて、
お父さんはうれしいよ!ようやってると思う!

それに、分からん英語で授業受けてるんや、それは辛いことと思うで。


でも、自分を変えたいと言った以上、自分から無理にでも積極的にいかんとあかん。

実家では、弟の過去を知っている人が多いから、自分を変えようとするんは難しかったけど、
台湾では、お前の過去を知る人はおらん。

だから、精一杯楽しんできてほしい。
結果は後からついてくるから。」


と、弟への伝言を言付かりました。
いかんせん、消極的な者にとって、積極的な人のアドバイスほどストレスになるのは両親も私も
重々心得てるので、伝えるのにも工夫が必要だけど(^^;あ~!煮え切らないっ!でも私も頑張る!)


それから、「喋るん苦手やったら、寝る前に、例えばログパパならログパパに明日どんなことを
話そうが考えて寝とけ と言っといてくれ。1個でいいからって。」とも言ってました。




私、お父さんに似たのかな、二人して焦ってる。
お父さんの心も、穏やかになる日はいつになるのかな~。

明日も頑張れよ~、弟~~!