弟の渡台三日目 | シンガポールで好太太

シンガポールで好太太

台湾人の旦那さんに嫁いでからのシンガポール・台湾生活をすいすいっと書いています☆
ただいま、台北で夫の実家で義理の両親と同居中。毎日がドラマチックです。

その日(2/22)は弟の疲れがで始めた日。朝、全然起きてこない。
ま、私もだらけた体の身に鞭を打って、6時半に起きました。

ログパパと三人で特製ジュースを飲んで、パンや卵焼きを朝食にしました。それから、温泉に使ってから出発進行!


ログパパ今日は朝からゴルフ。
ログパパは私の弟を気遣ってくれ、個人それぞれの生活を尊重してくれます。リタイアしたとはいえ、ログパパ常に忙しいので、弟にも弟の生活を自分で管理/エンジョイしてねという意味。


ゴルフ場につくと、少し外を歩いてスープををご馳走してくれました。
台北の「淡水」というところに位置するゴルフ場。その日は霧が濃くて景色がよく見えませんでしたが、一つ頭の高い観音山は綺麗に見てました。弟はデジカメをまだ買っていないので、私に、「この景色撮って送って。」とお願いしてきました。一年の留学なので毎日が記念日になるよね。弟の代わりに写真をとって、ログパパにデジカメの買える場所を弟に教えてように言っておきました。次の日に自分で台北に繰り出す時にでもみてみると言ったので、目的一つ増えたね。





そして、午後に私が空港に行くので、ログパパとはここでバイバイ。

私たちはログママの妹さんの旦那さん;イージャン(台湾語でおじさんという意味。あくまでも標準語の「いいじゃん」とは発音が違うので注意して下さね~(笑)けして旦那さんが良い!と言ってるわけではないので。何せ私はこれでも人妻ですからね!)さんと台北観光をすることにしました。基本的に時間がないのでドライブです。

淡水から近いお寺見に連れて行ってくれ、「有名な場所だから」と私が旧正月前に行った「迪化街」連れて行ってもらいました。

迪化街は昔の建物や問屋が並び、イージャンは見るもののほとんどを弟に指を指しながら中国語を教えてくれました。昆布やカラスミ、ホタテやフカヒレ、警察署や靴、ベルトなど中国語を教えてくれました。イージャン、とてもいい人。内向的な弟に根気良く教えてくて様子を後ろから見ていました。弟よ、頑張れ!!



お昼になると、イージャンの奥さんと一緒にご飯を食べました。
やっぱりログママの妹さん、顔や声、歩く姿までもがログママにそっくり!!しかもログママと同じくらい可愛いくて明るい!!弟に「若い子は食べなさい食べなさい!」と進めてくれました。「謝謝」という弟に「不客気」とゆっくり笑顔で答えてくれました。


ログママの妹さんと話をした時にログさんログパパの話をしました。ログパパは姉の夫として申し分ないということ、ログさんが節約家ということ(笑)、ログママも私たちの赤ちゃんを待っているということなど…、ログママの妹さんとのお話もとても楽しかったです。



ログママの妹さんとかわれると、イージャンは台北の4つの門(北門、小南門、西門丁、東門)について教えてくれ、車で周りました。ログさんの母校も見せてくれたよ!






その間、弟はよく眠っていたので、私がイージャンにごめんねと謝ると、「大丈夫。きっと疲れが出てきたんだよ」と優しく言ってくれました。年配の方の前(しかも後部座席)で眠るのは大変失礼なんだけど、見ても聞いても分からない新たな言葉の環境でいるのは結構神経を消耗するもの、おまけに喋れないもどかしさもあって、精神的にも辛いものなんですよね。


眠る前に車で、弟が「早く中国語を喋りたい」と中国語でどういうのかを私に聞きにきたときがありました。これが彼の今の心境の全てを表してます。


弟が眠ったとき、私にこっそり教えてくれたことがありました。「本当は、弟さんが道に迷った時に助けてあげれると思って僕の携帯電話番号を教えてあげようと思ってたんだけど、考えるとそれは彼のためにならないからと思って諦めたんだ。」

こんな暖かい人たちに囲まれて幸せだよ、弟。

それから私たちはログパパのおうちに戻って荷物のパッキングをし、いざ空港へ!急いで空港についたものの、シンガポールから来るログさんの飛行機が遅れているということなので、飛行機を一本遅らせることに。なので、再チェックインをするまで時間ができたので、イージャンが弟に一人で市内に行けるための交通手段を教えていました。ペンと小さなメモ帳を持って筆談です。


弟にとっては、大きな声で知らない言葉が頭にギュ~~~っと入っていくのですが、理解できないまま頭に詰まっていってるみたいなので、いつパニックにならないかハラハラしてました。私が発つと弟一人になってしまうので、極力一歩引いて様子を伺ってたのですが、どいうしても助けに入ってしまいそうな私がいました。


筆談でも絵でも伝わらなかったので、私が間にはいると、弟は「一人で経験を積みたい」と言いたかったとのこと。単語は伝わっても意思が伝わらなくてすごく歯痒さそうでした。私は「学校に行くと段々単語を拾えるようになるから。気持ちを言葉で伝えることができた喜びを得たら、今の状況を少しでも乗り越えれたら、ダイジョブ。」と応援してました。


本当に昔の私を見てるみたい。これから一人になって、正直、言葉ができないからバカにされたり悔しい思いや孤独感を味わうと思う。だけどそれと同じくらい喜びや刺激を受けるから。そして、その全てが弟の成長につながって行くと信じてるからね。

出国する時に、イージャンと弟とお別れ。多分、次に会うのは8月頃かな。それまで弟は一人。まるで、当日高校生だった私を初めてカナダ留学に送るお父さんお母さんの気持ちが分かるよう。弟の成長を望む、だからこそ、送り出す。心配や寂しさはあるけれど、弟を羽ばたかせることができれば、そんなのことは喜んで受け入れられるよ。



結婚を機に、フリーターだった弟が留学に興味を持ってくれた。結婚する前にお父さんが、「もんらが結婚したらうちにも何か"いいこと"があるかなー」と言ってたのを思い出す。その時は誰もが私たちの子供が生まれることを指してたと思っていましたが、まさかこんな風になるとは、思っていませんでした。私と同じで自分に甘い弟だけれど、色々な経験が彼の人生の一部になる。お父さんの言ったように"いいこと"になるといいな。