2023年10月1日より、売上1000万円以下の個人事業主も課税事業者登録(任意)をするインボイス制度が始まりました。
これにより、これまでであれば、所得税の申告だけで済んでいたところに、課税事業登録者は消費税の申告&支払いも発生するようになりました。
が!!探せども探せども分かりやすい「やよいの青色申告オンライン」での設定がない。。。ため、実際に設定して、申告を済ませた過程を記録しておきます。
次回以降、対応される方(もしくはまだ今回の分終わられていない方)のお役に立てればと思います。
1.適格請求書発行事業者(課税事業者)登録
まずは、なにはなくとも「適格請求書発行事業者」=「課税事業者登録」を済ませておく必要があります。
ちなみにわたしの場合、2023年9月末に駆け込みでe-Taxで申請を行い、番号が発行されたのは12月末でした。。。
2.「やよいの青色申告オンライン」で消費税設定を行う
今まで「免税」だった消費税設定を「課税」に変更する必要があります。
①「やよいの青色申告オンライン」を開く
②「全体の設定」>「消費税の設定」を開く
③設定する年度を適格請求書発行事業者に登録した年度に設定し、消費税の申告義務「あり(課税事業者)」を選択
④年度の途中から課税事業者になった場合、「はい」にすると月を選べるため、開始月を選択(2023年9月までに登録申請した場合は「2023年10月」)
⑤残りの項目は、以下のページを参考にしながら、適した項目を選択
https://support.yayoi-kk.co.jp/faq_Subcontents.html?page_id=27705
3.仕訳登録
該当期間の仕訳をすでに入力している場合、自動的に請求書区分や仕入税額控除が設定されます。仕訳をひらいて、間違いがないか、漏れがないか確認。
新規に仕訳を入力する場合は、適した情報を入力します。
(詳細)
4.確定申告書類作成
仕訳が全て登録出来たら、「やよいの青色申告オンライン」の「確定申告」メニューから、Step1~Spte3に沿って、確定申告書類の作成を行います。
Step2の「⑥消費税」で、インボイス発行事業者か尋ねられます。
ここで
を選択すると自動的に2割負担の計算をしてくれます(インボイス制度を機に課税事業者になった場合に限る)
そうすると消費税の合計納付税額が表示されます。
そのまま書類を作成しきり、e-Taxで電子申告を行えば、「所得税確定申告」および「消費税確定申告」が完了です。
5.納税
あとは所得税、消費税を納めるだけ!以下の方法から選べます。詳細は国税庁のページをご参照ください。
①振替納税(口座引き落とし)
②ダイレクト納付(e-Tax)
③インターネットバンキング
④クレジットカード納付
⑤スマホアプリ納付(Pay)
⑥コンビニ納付(QRコード)
⑦コンビニ納付(税務署作成バーコード付納付書)
⑧窓口納付(手書き納付書)
(詳細)
6.確定申告後に修正する場合
消費税設定を行う前に確定申告を終わらせてしまった場合、消費税設定を行った上で、4.確定申告書類作成を頭から行うことで、再度書類作成を行うことが出来ます。
申告の最後に、インボイス適応で再申請の旨を書き加えておき、納税すればOKです。
不安な場合は、税務署に持ち込みましょう。
7.消費税申告・納付期限
令和6年(2024年)4月1日(月)までです!
インボイス制度が始まってから初めての確定申告、消費税申告。
まだお済でない方は、今からでも対応しましょう!