いやぁー、ラスト悲しすぎるえーん

※※※ざっくりなあらすじ※※※

呉三桂の裏切りにより、明が滅亡。生き残った明王朝メンバーは明珠谷に隠れ住み、復活の日を目指す。ヒロインの易歓もそのメンバーで実は明王朝最後の公主。訳あって同時期に生まれた晋王の息子・慈煊と密かに入れ替えられていた。慈煊は明の皇太子として育てられ、易歓はその婚約者。二人は明王朝復活の旗印でもあった。明珠谷では、李定国を筆頭に優秀な師匠たちが悲願達成のため、子供達を鍛え上げていた。

いよいよ時がやってきた。明珠谷メンバーの雪傾城が清の康熙帝の側室の替え玉として送り込むことに。その他の若手メンバーも都に行き、宮中に入るチャンスを伺う。易歓は体が弱い上に苦労を嫌うワガママちゃんで修行もサボっていたため、戦力外。ところが男装してぶらついてた都で、お忍びの康熙帝と知り合い、兄弟の盃を交わすほどの仲良しに。宮中に秀女として潜り込み、ようやく相手が敵の清の康熙帝と気づく。慈煊も侍医として潜り込み、表面上は康熙帝の忠実な配下として、清転覆の機会を伺う。皇帝にハプニングが起こるたびに助け、信頼されていく易歓と慈煊。特に易歓は康熙帝とラブラブに。それを面白く思わない皇太后や家臣は、易歓と慈煊を疑い始める。明珠谷メンバーにオーバイや呉三桂の密偵がいることが発覚し、情報筒抜けで疑心暗鬼に。ついには康熙帝にも身バレして、さぁ大変。康熙帝は愛と国の板挟み。易歓も愛と情の板挟み。それを乗り越えようとするが…
悲恋に傷ついた康熙帝だが、国や民を思い、名君になるべく己を奮い立たせなんとか立ち上がる!がんばれ康熙帝!
※※※

しばらくドラマ感想書いてなかったんだけど、誰か聞いてよーこのモヤモヤを!と思うほどのラストでした。

康熙帝がラストに受け取った血だらけの易歓の衣服…。娘から結婚の意志を聞いた父・李定国が「敵の清の皇帝に嫁ぐなんて親不孝者が!」と殺してしまったということでしょうか。

王朝が潰されるときはたくさんの命が犠牲になり、たくさんの恨みがうまれます。大切な家族の命が犠牲になる訳だから、当然一生許せない。当事者同士で恨みをはらす!って言うなら分かるけど、当時を知らない子供世代に悲願達成のためにだけ生きろ!っていうのは違うよねー。(そんなに明珠谷はストイックで絆が厚いのかと思えば、後半は裏切り者発覚しまくりだし)自分と子供の人格・人生は違うと理解する大切さ。スケールは全然違うけど、反抗期の息子に対面するときはそれを忘れずにいたい滝汗反省…

前半の易歓パートは軽い感じ。康熙帝が龍三と身分を隠してたあたりのラブコメっぷりと、後半のシリアスさが高低差ありすぎ。ここまでの悲劇になるとは思わなかったのでショックだわ。

康熙帝が主役の話だと、「皇帝の恋 寂寞の庭に春暮れて」を観たことがあります。その康熙帝も、お忍びでヒロインに出会って違う名前を告げていたような気が。お忍びで恋に落ちがちな皇帝だったのか!?そのドラマだとヒロインは最後は幽閉されて二度と皇帝とは会えない的なラストだったから、今回もそれぐらいの落としどころかと油断してたらこんなラスト…ポーン

ストーリーは悲しすぎるのでこの辺にして、気になった役柄をいくつか。

なんと言っても、慈煊!狂気めいた愛情っぷりを見せた「麗王別姫」での役柄・安慶緒が印象的で、今回も康熙帝に嫉妬するシーンでは、きたきたその目付き!と盛り上がった。でもこのドラマではめっちゃマトモな人物。明王朝復活に盲目な大人たちと違って、最後は想い人の幸せを優先する愛情深い人でした。

ヒロイン・易歓は、要領が良くて、脳天気なトラブルメーカーぶりがちょいと苛つかせるキャラ。彼女のために師姐たちは精神的にも肉体的にも犠牲になってるし。でもラストの悲劇で全部チャラか…。演じてる女優さん、最初、台湾の安心亞かと思った。似てない?

康熙帝はさすがに皇帝だねぇ。寵愛してても疑いを決して無くさず警戒も怠らない。易歓や慈煊と約束した奸臣たちや易歓の暗殺を計った黒幕とかの成敗はちゃんとしたのかな?結構尻切れトンボの話もあるよね?銅箱とか呉応麒と猜影の恋とか、振られた傾城のその後とか。ながら見することが多かったから見逃してるだけかも知れないけど💦メインは康熙帝と易歓の悲恋だから、はしょってるのかなぁ。

全62話となかなか長い話ですが、なんだかんだ完走。このドラマの教訓?は、前半の軽さに油断するな!です(笑)