なんかAVの長いタイトルみたいな感じですいませんw
先日食べに行ったラーメン屋で悲惨な目に遭いました。
ラーメンの提供を待っていたら、店員さんが片付けた丼が自分の肘にぶつかり、そのスープが自分の服と靴に思いっきりぶっかけられてしまいました…
幸いにも食後のスープだったので、熱さもほとんど感じず火傷とかはなかったんですが、その店は二郎系で、ギットリ油&ニンニクの匂いまみれになったしまったわけです…
しかし、自分も飲食店経営に長く携わる身。
そういうミスがあることは理解してますし、怪我したわけでもないので怒ったりもせず、まずはその店員さんの対応を待ってみることにしました。
もちろん「すいません」という謝罪の言葉は最初にありましたが、その後に何を始めたかというと、自分は放置したまま、こぼれた床のスープを拭きだしたり、あげくには次に入ってきたお客さんの対応もしていたので、流石に
「服にかかっているので何か拭くものかおしぼりとかありますか?」
とイライラはしながらもまだ優しく(多分w)声をかけました。
少し待っておしぼりは持ってきてくれましたが、そのおしぼり使って自分自身で服を拭いたりしてるときも片付けみたいなことを優先しているので、流石にカチンときて(※怒鳴ったりはしてないですw)
「あの、まずは被害受けた自分を優先すべきじゃないですか?」
「またスープがぬるかったから火傷はしてないけど、それについての確認もないんですか?」
みたいなことを伝えました。
そこでようやくことの重大さに少し気づいたのか、そこからクリーニング代がどうとか謝罪的な言葉が出てきたものの、面倒くさそうな対応されているのにさらにイラっとした上に、この人では埒が開かないと思い
「店長さんか責任者の方はいますか?」
と伝えました。
そして隣にある店が同じ経営なのか、その隣の店舗から店長さんが来て状況を説明。
もちろん謝罪やらはしてくれたのですが、飲食店経営者でもあり、サポートをしている立場という性もあるからか、この事の重大さに気づいてないことに対して、少し説教的なことを伝えてしまいました…(汗)
そして、自分はこの店の近くのホテルにチェックイン予定だったので、そこで自分で洗うことにしてクリーニング代ももらうことなく、ラーメン代だけ返してもらって、そこで食事をすることなく汚れた服のままホテルへ…
…ということがありました。
これ、ラーメン屋の方であれば、相当重大な事件が起きたということは理解してもらえるのではないでしょうか。
このかかったスープがもし提供直前のモノであれば確実に大火傷になっている大事件です。
そして二郎系のニンニク臭いスープがかかったわけで、その相手がもしその後大事な仕事が控えてる人だとしたら…
スープにかかった靴が世界に何足しか無いプレミアのスニーカーだったら…
かかった服が超高級ブランドだったとしたら…
クリーニング代だけで済むような話ではないですよね。
自分の経営に関わっていた店舗でもスープが少しかかってしまってクリーニング代を弁償するというケースはありましたが、ここまでの量のスープがかかったというケースは未だにありません。
しかし、その店員さんがその事の重大さに気づいてないことに思わず同じ飲食店事業者として強く伝えたくなってしまったんですね。
自分の店では最初の研修的なことをするときに、まず最初にこういうケースの場合の対処を伝えるようにしています。
ラーメン屋の店員が配膳している丼は大事件になりかねない凶器である
90度にもなる熱々のスープがもし人にそのままかかったら…
下手したら全身大火傷で人を殺しかねないぐらいのモノを運んでいる
…というのをしっかり認識するように伝えています。
万が一そのような事が起きたら、他のお客様がいようが、後からお客様が来ようが、とにかくその被害を受けたお客様を優先して、お店をそこで閉めてもいいし、手当や救急車の手配などをするように…と。
飲食店をやっていると、どうしても「接客」というモードになってしまい、同じお客様という目線で見てしまいがちなんですが、これは
緊急事態
なんですよね。
起きてしまったこと、やってしまったことは取り返しはつかないかもしれないですが、まずそこでやれる限りの最善は尽くさないとなりません。
その緊急事態ではミスどうこうよりまずは相手の健康被害を一番に対応しなければなりません。
またこれが店のスタッフで起きたとしても同じこと。
スタッフがもし怪我などをしたら、お客様よりまずはそのスタッフを最優先にするようにしなければなりません。
スタッフの方が怪我などのリスクは多いですからね。
※ちなみにこの緊急事態の対応は師匠のお店で最初に働いたときに一番最初に伝えてもらった内容なので、その受け売りだったりしますw
自分が今回のケースですぐに怒ったりしなかったのは、自分は
ミスは誰でもする
と思っているんです。
なので自分は仕事上のミスだけでは怒ったりしません。
もちろん仕事上のミスは経営者としては困りますが、起こってしまったことは仕方ないし、そのミスをどのようにカバーするかが重要だと思っているんですよね。
しかし、その時点でお客様に対する対応の認識の甘さなどに関しては叱って伝えることもあります。
また、ラーメン屋をやっているからか、バッシング中の丼をこぼしてしまうなんてことはあり得ると理解もしています。
ミスはしてしまったとはいえ、その後の対応がしっかりしていれば謝罪を受けただけでそのまま帰ったかもしれません。
今回、説教じみたことを伝えてしまったのは、その緊急事態という意識が全くなかったことが非常に危険に感じでしまったんですね。
同じ飲食店事業者としてそれが凄い気になってしまい、思わず店長さんも呼んでそのことを強く伝えてしまいました…
今回の件はラーメン屋にとって10年やってあるかないかぐらいの非常事態的なケースです。
ただ、食べてから時間経過していたスープで無傷だったこと。
自分がたまたま近くにホテルあって、着替えも持っていたこと。
クリーニング代や損害賠償請求される相手ではなかったこと。
それらが重なって大事にならなかったのはお店としては良かったかもしれませんが、それぐらいの可能性がある大事件が起きたというを認識して欲しかったんです。
そして、このブログを読んでいただいてる飲食店事業者の方も、ぜひこの
緊急事態&非常事態におけるリスクヘッジ、ミス後の対応
について、再度深く考えてみてはいかがでしょうか
お店をやっていると様々な事が起こります。
それらが挽回出来ることであればいいですが、謝って済む、カバーするだけでは済まされないことも多々あります。
それだけ多くの危険性のある中で商売をしているわけで、マニュアルが無い店でもこの
緊急事態&非常事態におけるリスクヘッジ、ミス後の対応
についてはスタッフ全員で共有しておくべきだと思います。
ただ、自分も今やってるお店の2人のスタッフは共に飲食店経験豊富なので、このあたりの話をちゃんとしてなかったなぁ…なんて自分が被害を受けて、しっかり共有の確認しようと反省もしました(汗)
他人の振り見て我がフリ直せ
そんなことを強く感じる事件でした。
飲食店事業者の方はぜひ強く感じていただければと思います。
ただ、翌日も服は着ないとだったり、靴はニンニク臭のままその後に動かないとだったので、やっぱりクリーニング代ぐらい貰えばよかったかな…w
油まみれのニンニク臭い服を風呂場で手洗いして、ドライヤーで乾かしてる姿はなんか惨めだったなぁ…w
麺アシスト!
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