私の乳がん(診断時→病理診断結果

トリプルネガティブ乳がん

ステージ2b → 1

浸潤性で大きさは4cm → 1cm

ki67 73%→90.5% 増殖能 高い→非常に高い

 

治療法

化学療法(EC/DOC)

全摘手術

放射線療法 25回

化学療法(カペシタビン8クール)左矢印今ここ

 

知っておいてほしいこと

カペシタビンは、6~8クール続けられることで薬剤の効果を最大限に発揮します。

ただ、副作用によっては、休薬や中止を検討せざるを得なくなります。

 

私の場合は、血液検査の数値上は継続ができたのですが、手足症候群の症状が強く出てしまい、休薬をする判断をしました。

 

<手足症候群の判断基準について>

手足症候群には、3つのグレードがあります。

・Grade 1(軽度)

 赤み(発赤)、軽度の腫れやしびれがあります。

痛みはありません。

生活への影響は極少なく、保湿や観察で対応可能です。
・Grade 2(中等度)

痛みを伴う赤み・腫れ・皮むけ・水ぶくれなどがあります。

歩行や日常生活が少し制限されるようになります。

軽作業は可能ですが、日常生活に一部に支障をきたしています。

薬の減量・休薬を検討する必要が出てきます。
・Grade 3(重度)

強い痛み、ひび割れ、潰瘍、壊死などが引き起ります。

歩行困難や日常生活動作が大きく制限され、仕事や家事などが困難になってきます。

治療の中断・中止が必要となることが多いです。

 

休薬の検討をするのは、グレード2に差し掛かっている時です。

皮剥けが頻繁になると、傷ができて感染症にかかるリスクが高まります。

リンパ浮腫の兆候がある場合は、蜂窩織炎(ほうかしきえん)の恐れも出てきます。

 

 

下矢印この頃の私下矢印

休薬に踏み切った後

 

カペシタビンの副作用で手足症候群が一番悪化していた頃の話です。

 

どれくらいひどかったかというと、空気に触れているだけで指先が乾燥し、指先や関節の皮勝手に皮が剥けていきました。

ふと手を見ると、皮がぴろんと剥けかかっているんです。

 

え?つい1時間前は剥けてなかったよね?

その間に手を酷使もしてないよね?

 

かなり恐怖を感じる状況です。

 

4クール目の休薬週に入ってからの症状悪化が特にひどく、この時に追加での休薬を決めました。

 

手がぼろぼろの時期の1日はこんな感じです下矢印

<午前中>

朝起きたら手袋を脱いでまず保湿します。

ヘパリンを薄く塗って、さらに白色ワセリンを薄く重ねます。

 

朝ごはんはニトリル手袋をしたまま準備し、食べ終わってお皿を洗うまでつけっぱなしです。

この頃は、朝食後のお皿洗ってから顔を洗うようにしていました。

ニトリル手袋をつけたまま、一連の作業が済むからです。

化粧水はコットンを使い、保湿用のオールインワンはニトリル越しに塗布。

長時間の着用は蒸れるので、かなり急ぎ目にここまでのルーチンをこなします。

 

ここら辺で指がふやけてくるので、保湿してから布手袋に移行。

保湿はヘパリンと白ワセリンの順に薄くつけていきます。

以前はヘパリンを多めに使っていたのですが、薄くこまめに塗るよう変更しました。

 

パソコン作業はやりづらいけど手袋したまま。

スマホやタブレットはタッチペンを使用します。

 

<午後から>

昼食時にまたニトリルに付け替えます。

食べ終わってお皿洗うまではこのままです。

夕食時も同様です。

 

食事以外の時間はなるべく布手袋をして、1時間ごとくらいに保湿していました。

ヘパリン➕白ワセリンの薄づけが基本ですが、下矢印のニュートロジーナも時々使っていました。

つけた後にべたつきがなく、どうしても素手でいたいときに役立ちました。

 

<夜になったら>

お風呂はニトリル手袋をしたまま入ります。

シャワーの際は、なるべく指を上に向けて手首のところから水が入らないようにしていました。

 

シャンプー、ボディソープまではニトリルをしたままです。

最後の洗顔に頃には手袋内に水が侵入しているので、ここで初めて手袋を脱ぎます。

夜の洗顔がこの日初の手洗いになることもざらでした。

 

シャワー止めたら、湯船に浸かる前に手を拭いてヘパリンを塗ります。

お湯はぬるめにし、浸かるのは10分未満です。

長湯好きには足らないけど、しかたないですね。

 

湯船から上がったら、浴室内で体を拭いて、全身に保湿剤を塗ります。

使用しているのはセタフィルというブランドの大容量のクリームです。

伸びがよく、匂いもなく、肌なじみがよいクリームです。かなりおススメ。

大容量なのが、本当に助かってます。

私はコストコで買いましたが、楽天にも売っています。

 

夜のフェイスケアは、素手のままで行います。

化粧水は水分量が多く、指先がふやけてしまうのでコットンを使用しています。

コットンはもともと化粧品メーカーの美容部員さんにおススメされ、ずっと使用しているので、ここは通常運転です。

美容液とクリームも素手でつけます。

ヘアオイルは、ボディの保湿にも使えるものを選びました。

私が使っている香りは「フローラル&ムスク」です。

他に「フローラル&パチェリ」「ホワイトジャスミン&ムスク」の2種類があり、次に試してみようと思っています。

きつくなく、優しい香り。

副作用の強さにやられている時は、ヘアオイルの優しさでさえ沁みます。

 

ドライヤーする時は布手袋を使います。

本当はスキップしたいけど、やっと生えてきた髪の培地なので、きちんとケアしてあげないとです。

 

最後にまたヘパリンを塗って寝るまでの間も布手袋で過ごします。

角質を柔らかくするために尿素入りのクリームももらっているのですが、刺激が強いかもと思い、この期間は使っていませんでした。

 

寝る前にヘパリン→アンテベール(ステロイド)を塗布して、手袋したまま寝ます。

 

翌朝は、起きてすぐにヘパリンぬりぬりのルーチンに戻ります。

 

休薬しているのに皮が剥ける状況に、薬の強さを実感しました。

ただ、見えない癌をやっつけるには必要な薬。

影響が出ているということは、薬が体内でしっかり活性化されているということなのかな。

がん細胞にも効いていると信じたいです。