あれからどれだけの時間が過ぎただろ…
俺は食品関係の仕事をしている…
いつもと変わらず食品を並べていた…
ふと、気付くとショッピングカートの激しい音が近づいてくる…
振り向いた時には遅く…
ショッピングカートが突っ込んできた…
ふと、ショッピングカートの方を見ると…
子供が泣きそうな顔をしている…
俺は心の中で思った(このクソガキがっ!!)
その激しい音に気付いて…
一人の女性が近づいて来た…
俺は思い出した…
前にも似たような事があった…
ふと、その女性を見た瞬間…
痛さを忘れ笑顔になった…
あの時、握手で別れた…
忘れもしない、あの彼女だった…
彼女は笑顔で言った
『どこの店にいるか分からないから違う店で聞いたんだ…実家に来たついでに寄ったんだよ…ついでだから…』
憎たらしいと思った…
普通冗談でも…
(会いに来たよ♪)って、言えよ…
子供は何もなかったかのように…
店の中を走りまわっている…
視線を感じた俺が彼女の方を見ると…
『元気そうだし…変わらないね…』って、
笑顔の彼女が言った…
『何も変わらないよ…この街も…この俺も… でも、ちょっと変わったとこあるよ』彼女と向かいあってる俺が言った…
『ちょっと変わったとこってなに?』真顔の彼女が聞き直した…
『ちょっとじゃないかなぁ…大きく変わったかなぁ…ん~…』ちょっと言葉を考えてると…
彼女は俺の腕をつかみ
『ちょっとなに?変わったのって…』気になるみたい…
『変わったのは…今は前に進んでいるってことだよ…じぶんのペースで…自由に進んでるよ♪』彼女に笑顔がもどる…
それから、お互いのこと、子供のこと…
色々話し合った…
走り寄ってきた子供…
笑顔で手にはお菓子を持っている…
『これ買って…』彼女を見上げた…
やはり、最後は子供が入ってくる…
お決まりのパターン…
『じゃレジに行ってピッしてもらおうね』子供と手を繋ぎ歩き出す彼女…
振り向いた彼女が…
『じゃあね…また実家に来た時には寄るから…』って笑顔…
なぜか、俺には前の気持ちはなく…
笑顔で見送る事が出来た…
『今度はついでじゃなくて…俺に会いに来いよ』俺は笑顔で手を振った…
彼女の後ろ姿…今までとは違う感覚で見ている…
今は友達を見送る感覚…
普通の友達…ただ仲のいい友達…
言葉だけじゃなく…
前に進んでる俺がいる…
彼女の笑顔が…
その…瞳が…
もう、二度と涙であふれないように…
いつまでも笑顔で…
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