数学・化学講師 佐藤学による受験生に役立つ濃縮ポイントと…etc -39ページ目

大学受験 化学 核酸に関する問題③(北里大学)

今日も、 核酸に関する問題を紹介します。

 

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2本のヌクレオチド鎖からなるDNA(デオキシリボ核酸)は,一方の分子鎖の塩基が他方の分子鎖の決まった塩基と水素結合し(このような塩基どうしの関係を相補性という),二重らせん構造を形成している。

 

相補性が保たれている2本鎖のDNAの塩基組成(各塩基数の割合)を調べたところ,あるDNAではRNA(リボ核酸)にはない塩基が20%含まれていた。

 

したがって,このDNAにはグアニンが( ア )%含まれている。

 

グアニンを多く含む2本鎖のDNAは,グアニンの少ない同じ長さの2本鎖のDNAより水素結合の数が( イ ),熱を加えることによる1本鎖のDNAへの変化が( ウ )。

 


空欄( ア )~( ウ )に当てはまるものが順に並んでいるものはどれか。

 

ただし,2本鎖のDNAでは相補性が保たれ,すべての塩基が水素結合しているものとする。

 

① 20, 多く, 起こりにくい

② 20, 多く, 起こりやすい
③ 20, 少なく, 起こりにくい

④ 20, 少なく, 起こりやすい
⑤ 30, 多く, 起こりにくい

⑥ 30, 多く, 起こりやすい
⑦ 30, 少なく, 起こりにくい

⑧ 30, 少なく, 起こりやすい
⑨ 40, 多く, 起こりにくい

⑩ 40, 少なく, 起こりやすい

 

(北里大学)

 

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■解答・解説

 

■( ア )について

 

「あるDNAではRNA(リボ核酸)にはない塩基が20%含まれていた。」ことより,その塩基は,チミン(T)である。

 

 


二重らせん構造を形成しているDNAは,アデニン(A)とチミン(T),グアニン(G)とシトシン(C)がそれぞれ水素結合によって結合して塩基対を形成しているため,アデニン(A)とチミン(T),グアニン(G)とシトシン(C)のそれぞれの物質量は等しい。

 

よって,Tの割合が20%なら,Aの割合は20%となる。また,残りのGとCの割合も等しいので,

 

 

 

■( イ ),( ウ )について


A-T間の水素結合の数は2本,GとC間の水素結合の数は3本となる。


よって,Gを多く含む2本鎖のDNAは,Gの少ない同じ長さの2本鎖のDNAより水素結合の数が多い。


また,水素結合の数が多い塩基対の方が結合力が強いと言える。
したがって,Gの多い2本鎖のDNAの方が熱を加えることによる1本鎖DNAへの変化が起こりにくい。

 



以上より, ⑤ 30,多く,起こりにくい  ……(答え)

 

 

 

 

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大学受験 化学 核酸に関する問題②(鳥取大学)

今日も 核酸に関する問題を紹介します。

 

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細胞には,糖類,タンパク質,脂質などの他,核酸とよばれる酸性の高分子化合物が存在する。


核酸は大きく分けて2種類あり,一方はデオキシリボ核酸(DNA),もう一方はリボ核酸(RNA)という。

 

核酸は「 ア 」を構成単位とし,「 ア 」は塩基,糖,「 イ 」より構成されている。

 

DNAは「 ウ 」構造を形成している。その構造では,アデニンと「 エ 」,「 オ 」と「 カ 」がそれぞれ「 キ 」結合を形成している。

 

DNAは「 ク 」を伝える働きがあるのに対し,RNAは「 ケ 」合成に関与している。

 

 

問1

文中の「 ア 」~「 ケ 」に当てはまる最適な語句を,以下の語群から選んで書け。

 

語 群:
アラニン, ウラシル, グアニン, シトシン, チミン, α-ヘリックス, β-シート, 二重らせん, 水素, 共有, 配位, 塩酸, 酢酸, リン酸, ヌクレオチド, 遺伝情報, タンパク質, アミノ酸, 糖類

 

 

問2

 

 核酸を構成する元素名を全て書け。

 

 

問3

 

 RNAを構成する糖とDNAを構成する糖の構造の違いを,50字程度で説明せよ。

 

(鳥取大学)

 

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■解答・解説

 

問1

 

ア ヌクレオチド

 

イ リン酸

 

 

ウ 二重らせん

 

エ チミン

 

オ,カ グアニン,シトシン (順不同)

 

キ 水素

 

ク 遺伝情報

 

ケ タンパク質

 

問2

 

水素,酸素,窒素,リン,炭素DNA,RNAの構成単位は,リン酸(H3PO4),糖,有機塩基で,構成元素はリン酸は,H,P,O,糖は,C,H,O,有機塩基は,C,H,N,Oであるのx,DNA,RNAの構成元素は,いずれもC,H,N,O,Pの5元素となる。

 

問3

 

解答例

 

RNAはリボースで,DNAはリボースの2位のヒドロキシ基が水素原子となったデオキシリボースである。

 

 

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大学受験 化学 核酸に関する問題①(早稲田大学)

今日からは、 核酸に関する問題を紹介します。

 

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核酸はヌクレオチドを繰り返し単位とする高分子化合物であり,単糖,リン酸,塩基からなる。


図1は,デオキシリボ核酸DNAに含まれる糖の構造と,この糖に含まれる炭素原子の位置をア~オで示している。

 

ヌクレオチドの塩基は図1の糖の( A )の炭素原子と結合し,リン酸は( B )の炭素原子と結合する。

( A ),( B )に最も適しているものを,A群の①~⑤から一つ,B群の⑥~⑩から一つ,それぞれ選びなさい。

 


A群:
① ア ② イ ③ ウ ④ エ ⑤ オ

 

B群:
⑥ ア ⑦ イ ⑧ ウ ⑨ エ ⑩ オ


□問

 

 次のデオキシリボ核酸DNAとリボ核酸RNAについての①~⑦の記述で最も不適切なものを二つ選びなさい。

アデニン,グアニン,シトシン,チミン,ウラシルの各塩基はそれぞれA,G,C,T,Uとする。


① 二重らせん構造をとるDNAの一方の鎖の塩基配列が-C-C-T-A-G-C-A-の部分を考えたとき,この部分の二重らせんの中で形成される水素結合は18個である。


② リン酸と糖の結合はエーテル結合である。

 

③ 塩基と糖の結合は共有結合である。

 

④ 伝令RNAの塩基は,鋳型となるDNAの塩基と水素結合する。

 

⑤ RNAの構成元素はC,H,N,O,Sである。

 

⑥ 運搬RNAはペプチド結合の形成に関係する。

 

⑦ ある細胞の核内のDNAに含まれるGの個数が全ての塩基の個数の24%であるとき,Aの個数の比率は26%である。

 

(早稲田大学)

 

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■解答・解説

 

A群:① ア


B群:⑩ オ

 

 

□問

 

① 二重らせん構造をとるDNAの一方の鎖の塩基配列が-C-C-T-A-G-C-A-の部分を考えたとき,この部分の二重らせんの中で形成される水素結合は18個である。 ……(正)


アデニン(A)とチミン(T),グアニン(G)とシトシン(C)がそれぞれ水素結合によって結合して塩基対を形成するため,二重らせん構造は次のようになる。

 


A-T間,G-C間の水素結合の本数は前者が2個,後者が3個なので,合計個数は,2×3+3×4=18個


② リン酸と糖の結合はエーテル結合である。 ……(誤)

 

③ 塩基と糖の結合は共有結合である。 ……(正)


リン酸と糖の結合はエーテル結合ではなくエステル結合で,塩基と糖の結合はグリコシド結合で,共有結合の1種である。

 

 

 

 

④ 伝令RNAの塩基は,鋳型となるDNAの塩基と水素結合する。 ……(正)

 

アデニン(A)とチミン(T),グアニン(G)とシトシン(C)がそれぞれ水素結合によって結合する。

 

 

⑤ RNAの構成元素はC,H,N,O,Sである。 ……(誤)


DNA,RNAの構成単位は,リン酸(H3PO4),糖,有機塩基で,構成元素はリン酸は,H,P,O,糖は,C,H,O,有機塩基は,C,H,N,Oであるので,DNA,RNAの構成元素は,いずれもC,H,N,O,Pの5元素となる。

 

 

 

⑥ 運搬RNAはペプチド結合の形成に関係する。 ……(正)


運搬RNAは識別したアミノ酸を伝令RNA上に運び,ペプチド結合を形成させる。

 

 

⑦ ある細胞の核内のDNAに含まれるGの個数が全ての塩基の個数の24%であるとき,Aの個数の比率は26%である。 ……(正)

 

 

二重らせん構造を形成しているDNAは,アデニン(A)とチミン(T),グアニン(G)とシトシン(C)がそれぞれ水素結合によって結合して塩基対を形成しているため,アデニン(A)とチミン(T),グアニン(G)とシトシン(C)のそれぞれの物質量は等しいので,Gの比率が24%なら,Cの比率も24%となる。

また,残りのAとTの比率も等しいので,

 


以上より,  ②,⑤ ……(答え)

 

 

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