TVをつければ、人質をとってたてこもる人が拳銃を発砲する。


友人から借りているマンガを読めば、人類が滅亡する危機にある。


なにがなんだか。

現実も想像もあんまり変わらない。


通勤電車に揺られ、考える。

ここにいる人たちは、いつもどおり会社や学校に行き、いつもどおりの人たちとふれあい、いつもどおりの帰宅をするんだろう。

私もそのひとり。

平和ボケしてる。


事件を報道するTVニュースのインタビューに笑顔で答える女の子、画面に向けてケータイ片手に手をふるおじさん。

全然緊迫した雰囲気でない、現場を観た。(本当に肝心な現場は、撮影できない事情があるにせよ、吐き気がした。)

野次馬たちよ、家に帰れ。


もし、死の瀬戸際で生きるとして、本当に必要なものは?

お金も、名誉も、おいしい料理だっていらない。

仕事だって、明日の飲み会だって、平和な世界があっての、命あってのことだ。

ましてや『自分探し』の旅に出ちゃう人だって、己のいる場所が安全だからできることだ。

戦争してる国だったら、まず今日を生きることを考えて行動する。


『自分』なんて最初からココにある。

そうか、平和すぎて『死』をイメージできないから、『生きる』イメージも湧かないワケか。

のほほん、と生きてもいいけど、責任転嫁はするな。定着する被害妄想の他者批判。



あえて、死と隣り合わせの仕事につく人たちは、すごいと思う。

他の誰かの安全を守るため。

そして、そんな人たちを理解し支える家族の人も、私は尊敬する。


ひとりでも多くの人が犠牲にならないために、無駄に命を落とさないために、

私は、願うことしかできないけど。


お願いだから死なないでよ。

『名誉の死』なんてないんだから。