子供を伸ばす魔法のことば
著者: 山崎 房一タイトル: 子どもを伸ばす魔法のことば―やさしさと強さをはぐくむために この本を読み始めた次の日に、皇太子殿下が誕生日の記者会見でドロシー・ロー・ノルトというアメリカの家庭教育学者の作った「子ども」という詩を、紹介されました。この人の書いている本の題名が似ていて、タイムリーだな・・・と笑ってしまいました。皇太子殿下にしても、子どもの健やかな成長を願うと、思わず、読みたくなる本なのかもしれません。ドロシー・ロー・ノルトさんの本は、読んでませんが、皇太子殿下が紹介した、詩の内容から察するに、似たようなことを言っているのだと思います。機会があれば読んでみたいです。
さて、山崎房一さんのこの本ですが、心理学を用いて、母親と子どもの関係をわかりやすく説明し、母親の子どもに対する愛情を表現する必要性や、表現の仕方、子どもを褒める必要性、褒め方が例をあげて書かれています。
生長と成長の違い
・生長 遺伝子に組み込まれたレールに沿って自然に達成
・成長 本人の意志によって成就する。環境に対する適応力を高め、個人の中に潜んでいる社会的能力を引き出す。小さな成功を評価してもらう積み重ねによって達成する。
行動をおこすには動機が必要。受動的な動機は、能動的な動機を消してしまう。
受動的な動機・・・命令されて起こる。
能動的な動機・・・自発的に行いたいと思うことやることとやらされることは、結果的に同じことをしているように見えるが、命令されてやるほうが、むしろ楽だという方向に無意識に向かう。
アイデンティティ 目標を設定し、その目標に自分を近づけること
お母さんの小言は成長の目標になるわけがなく、子どもは、小言ではなく、むしろ、小言をいうお母さんの不機嫌さの方に同一化してしまう。(まさに、皇太子殿下の紹介した詩です)
日本と欧米の教育の違い
・日本・・・お手本どうりに努力する善行の進め。学ぶべきお手本を示した教育に必要なのは、暖かい励まし
・欧米・・・タブーと刑罰。タブーをもうけ、それに触れることを禁止した教育方針に必要なのは、ムチ
子どもを愛する気持ちは、母親ならだれしも、持っているのに、その愛する気持ちが別の方向にいってしまうのは、社会も影響すると思います。私の母親の時代は、自分がちゃんと子育てをしていますよ!!ということをアピールするために、子どもをおこったりしたといいます。周りの子が習っているものは、自分の子どもも習わせたほうがよいとか、とかく、一生懸命だったと思います。だから、私が子どもに接するのを見て、時代が変わった・・・と言います。大事なことは、自分で考えることだなと思います。本や、マスコミの言っていることは必ずしもあっているわけではないのです。自分の考えを確立するための参考材料でしかないのです。とはいえ、皇太子殿下が、詩を紹介したことで、自尊心の強い子どもを育てるための家庭の大事さに関心が高まったことは、良い事だと思います。
皇太子殿下が紹介した詩が載っている本

著者: アーネ リンドクウィスト, ヤン ウェステル, Arne Lindquist, Jan Wester, 川上 邦夫
タイトル: あなた自身の社会―スウェーデンの中学教科書
詩の作者ドロシー・ロー・ノルトさんの本

著者: ドロシー・ロー ノルト, レイチャル ハリス, Dorothy Law Nolte, Rachel Harris, 石井 千春
タイトル: 子どもが育つ魔法の言葉