5時30分
まだ町が静かに息を潜めている時間に俺が起きるのが習慣だった
起きて最初にやる事は鍛錬だった
小さい頃、彼女を守るためにはどうすればいいか
オレは子供ながらに単純な答えを出した
それは俺が強くなって彼女を守ってやればいいのだと
だからオレはそれから毎日朝早く起きて鍛錬をする
青のジャージに着替え俺は静かな町にロードワークに出かける
走る距離は大体4キロぐらいの距離
走りきるのに約30分かかる
6時ごろになると太陽が昇り始め、町に活気が出てくる
俺は汗を流すためにシャワーを浴びる
シャワーを浴びた後は主婦がやる事と同じことだった
朝食の用意をして、洗濯物を干して、学校の支度をする
やる事はいっぱいあった
準備か整うと俺は二階に上っていった
今我が家に住んでいるもう一人の住人
「起きろ~千夏」
昔、俺が歩くという行為を奪ってしまった少女
これが、俺の日常だった
それぞれの行方
俺は今年から高校3年生
高校生活も今年で終わり、受験組に仲間入りした
生憎俺は就職組なのであまり関係はないけど
俺らは朝食を食べるために準備をする
準備とは足が動かない千夏を抱え、リビングに下りてテーブルに着かせることだ
「今日のご飯は何かな~」
千夏はニコニコと笑いながら俺の腕の中で朝食の想像をしている
リビングのテーブルにはすでに朝食が準備されており
後は食べるだけの状態にしてある
千夏はテーブルの上に置かれている朝食を見て満足そうな顔をする
「ふふん~予想通り~♪」
笑顔を浮かべながら千夏は俺が作った朝食を食べてくれる
彼女の名前は伊吹 千夏
歳は俺と同じで今日から高校3年生
11年前、トラックに轢かれそうだった俺を庇って彼女の両足がトラックに轢かれてしまった
両足の骨はグチャクヂャになって治ることは無かった
その後、千夏の病室で俺は彼女に謝った
彼女は笑って俺を許してくれた
俺はその時の千夏の笑顔に惹かれた
だから俺は誓いをした
俺は彼女の笑顔を守っていくって
ピーポーン
チャイムが来客が来たことを伝える
「今日は早いね勇人さん」
俺達は来客が誰なのか分かっているために、彼が取る行動もわかっている
「おっはよ~。千夏ちゃん、戒」
家主の了承も取らずに入ってきた男
彼の名は仙道 隼人
俺と千夏と同じ高校3年生
勇人は高校入学式の時に千夏が倒れた時に手を貸してもらった
それ以来から仲がよくなり
今では朝は我が家に来て一緒に学校に登校するようになった
勇人は頭がよく、学年成績手でもいつも上位に食い込んでいる
そのために周りからは【学園の頭脳】とまで言われている
その変わりに俺は学力はあまり良くない
周りといつも衝突していた、そしてそのまま喧嘩になる
しかし、俺は子供の時から鍛錬を続けていた
故に周りのやつらとも体の作りが全然違っていた
圧倒的な力の差はただの暴力となる
それを理解していても俺は喧嘩を続けた
もちろん無敗だった
今では【喧嘩王】とまで言われている
そして学校ではいつも俺は勇人と一緒にいる
そのために【真逆の二人】と言われている