
うさこちゃんの だいすきなおばあちゃん
ミッフィーは とても かなしいの。
なみだが ぽつんと でて きました。
ミッフィーは,どう したのかしらね。
きのうの よる,ミッフィーの
おばあちゃんが しんで しまったのです。
ミッフィーは かなしくって かなしくって。

ミッフィーで有名なディック・ブルーナの絵本です。私の絵本は『ミッフィーのおばあちゃん』でしたが、題名が変更されたようです。
うさこちゃんの大好きな、おばあちゃんが亡くなった日からお墓参りまでの出来事がつづられています。
シンプルな絵とひらがなの文で、子どもにも分かりやすく書かれています。
仕事で子ども達に読んだ時は、理解できるのか不安でしたが、いつもは騒がしいのにシーンと聞き入っていたのが印象的でした。

ブルーナはこの本に「人生は続いて行く」というメッセージを込めたと、テレビのドキュメンタリーで話していました。
自分の10年間の闘病生活や家族の入院で、死生観について改めて思いを馳せました。
久しぶりにこの絵本を読み、内容の深さに感嘆したので皆さんにシェアします。
仏教では“愛別離苦(あいべつりく)“は誰もが抱える苦しみだと言われています。
読んで字のごとく、愛する者との別れはいつ訪れるか分かりません。
後悔しないように、今この瞬間を生きていきたいと思います。
うさこちゃん
おばあちゃん