硬膜動静脈瘻の一般の人のブログまで出て来る「なんと30万人に1人~~~」の
元・論文は
「我が国における頭蓋内および脊髄硬膜動静脈瘻の疫学調査
2004年、久保道也先生(済生会富山病院)桑山直也先生(富山赤十字病院)
当時は富山(医科薬科)大学」
です。
いろいろ書かれてますが血管内治療が8割でした。
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さて、
20年ぶりに全国的な調査のデータ収集が始まっていました。
各大学のお知らせなどで検索すると色々出てきます。オプトアウトとして書かれてるのも多いです。
藤田医科大学HPによると2つ有る様です。
1・Onyxの硬膜動静脈瘻の適用前が中心の研究(大分大学によると、2010年1月~2019年6月までに治療した患者さん)
2・Onyx導入後の全国規模の調査研究・経動脈塞栓術(岡山大学と神戸市民病院・2019年10月~2021年3月または300例到達)と成っています。
国内でも大分大学などでテント部の硬膜動静脈瘻の脳血管内治療の部位別、血管構成など含めた横断的な研究の為に全国規模のデータ収集が始まっている様です。
なんと20年ぶり。どっかで見たような…
また、テント部硬膜動静脈瘻の動脈塞栓術にOnyxが保険収載されて5年。
神戸の想定の18カ月間で300例集まらなかったと言う事。
2022年12月で延長無しだとOnyx研究に限れば39カ月で300例到達したとすると…
300÷39×12=92人。
全国で年間、テント部の硬膜動静脈瘻で動脈塞栓術を受けてる人数は92人以上と推定可能かも。
繰り返しに成りますが、年間の硬膜動静脈瘻は藤枝市民病院によると400名。テント部は10%以下なので40名以下の筈。
テントですら2倍以上だから、硬膜動静脈瘻も2倍以上の発生頻度が想像できます。
また硬膜動静脈瘻の各病院の占有率も変わってきます。
全国で400例中の20例治療と 800例中の20例では 患者の集まる重みが違います。
富山大学の2004年の論文よりも
硬膜動静脈瘻自体の発見も増え、テント部も増えたのではと思っています。
MRIの高性能化と脳ドッグの普及で発見が増えている可能性を考えてしまいます。
#兵庫医大のオプトアウトでは1,2の合わせ技の様な学内倫理委員会への申請の様に見えます。違ってたらすみません。