4月に医師名を中心に記事を書いたら、そこだけが独り歩きの感が有り、悩んでました。

 

再手術後に暫く更新しなかった時に、「私の場合は」の過程の必要性を感じたため書いた記事です。

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私なりに信頼できる医師を探した過程を書きたいと思います。

 

回旋斜視とは、目玉が正面から見てネジが回るように時計回りや反時計回りの様に回る症状です。

 

眼位の異常は、多くの種類が有ります。

日本弱視斜視学会 (←リンクです) に詳しく載ってます。

 

自分が、どのタイプの斜視か、ある程度考えられます。もちろん最終診断は医師です。

どこの医師や医療機関が、ありとあらゆる可能性を考えた上で、曖昧さを残さず、再手術などの可能性まで正直に言って貰えるか?が判断基準に成った。

 

次の疑問は、比較的頻度の高い種類の斜視それぞれで、どれぐらいの割合で発生し、手術適応か?と言う事。

 

【 先輩方のブログで参考にした事、しなかった事。 】

実際、大人の斜視手術の経験談のブログも、外斜視(間歇性外斜視)の方が多い様だ。

阪大の不二門尚医師によると、日本人の半数程度は筋弛緩の状態では瞳孔は外に向いている、つまり、そのままだと外斜視に成る。だから確率的に外斜視のブログが多いのは当然。

 

そして、先輩方はネットで口コミ中心を頼りに医師探しを行い、たどり着いている。実際に受診し、人柄などから手術に踏み切っている。

多分、正しいと思う。

単純な斜視で手術方法も直筋後転か直筋短縮で対応可能だったら、それでイイと思う。

 

ちなみに私は、どういう検査をし手術をしたかまで書かれているブログは見た事ないし、そこが大事だと思う。

最初に書いた手術当日の記事は、雰囲気や痛みについては端折ってしまった。

 

***********神谷えりなさんのブログ*************

医師選びの苦労(病名確定までの道のり)や 心境や 再手術について、非常に参考になったのが

「神谷えりな」さん関連の 御本人のブログや 記事でした。

斜視の予想検索から引っかかり、アイドル特有の膨大なブログなどから見つけるのは大変でした。

「神谷えりな 斜視 」「神谷えりな 斜視 再発] で検索に落ち着きました。

 

信頼できる医師に出会うまで20軒以上回った事、内斜視でも、「開散麻痺」と病名を断定され、再発の可能性まで言及されても信頼した事。実際、再発しても信じて再手術に踏み切った事。

患者によっては、一段深い病名を重視する人も居る事。医学的には「開散麻痺」は原因不明とするのが正しいんだろうけど。

病名が確定するから再発の可能性についても事前に説明され安心した心情の吐露まで、できる人は多くないと思う。

再手術へ向かう私の現状を考えると、斜視に関する部分、特に心の動きは参考にしてます。

 

内斜視と開散麻痺は同じ術式でも、曖昧な病名では任せる気に成らない点。

医療に完璧な無いから再手術を言われるのは当然だと分かっていても、逃げてる、保険をかけてると思ってしまい、病院周りをした心境は理解できるし、共感できる。

 

アイドルや地下アイドルは、未だによく分からないオッチャンですが・・。

 

斜視については示唆に富む内容なのに、アイドル特有の膨大なブログや動画に埋もれてしまいつつあるのが残念。

斜視の種類が違う中高年や若年者にも、斜視部分だけ切り離して、どこかに保存公開して欲しいです。

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【 医師側の情報開示を重要視した 】

 

学会に所属している意味

 

弱視斜視学会を中心に考えました。

 

先輩方のブログに出て来る有名な医師の半分程度は、弱視斜視学会に所属されていない。

必ず有るのが学会なんて関係ないという反論。

受診してみてから決めろ、と言う反論。

実際、斜視の大部分は最新の知見無しでも対応可能なんだろうと思う。

勉強しない医師は、いつの間にか古い知識で対応し,守旧派扱いされるのは、大昔から変わらないと思う。

 

一般の人が目安になるのは学会に所属しているか、ぐらいしかない、と思う。資金集め目的の学会も多いので、この見分け方はの後ほど。

 

手術件数の公表の意味

回旋斜視とは、目玉が正面から見てネジが回るように時計回りや反時計回りの様に回る症状です。

目玉の上の一点を見ると鼻側の方に回るのを内回旋斜視と言います。

私は外方回旋斜視で術前は正面を見た時に20度程度ありました。

 

更に、10年弱前から回旋斜視の疑いをメガネ屋で指摘され、回旋斜視の手術実態を調べて行った。

手術件数を公表したり、論文化しているのは大学病院に限られた。

そこで興味深かったのは、手術件数に占める回旋斜視の割合が大学によって、大きく違う事。

 

手術件数の多い病院で比較しても、回旋斜視の手術の割合が、3%~15%と幅が有る。

 

そもそも回旋斜視を見つけられていない可能性。

診察や検査時に意識し、虹彩の回転などを見るか、OCTによる「視神経乳頭と中心窩」の角度、シノプトフォアによる検査などしないと見つけられない。

 

(回旋の融像幅が大きい(#1)ので、細かく見つける必要は無いと医師自身が思ってる可能性も)

 

 

水平斜視(内外)や上下斜視はプリズムメガネでも対応できる場合も多いので医療機関や医師によって、手術とメガネ対応と別れる。

回旋斜視以外はメガネによる治療が多い場合は、斜視手術の中での回旋手術の割合は増える可能性も。

 

回旋の融像範囲ならゼロを目指す必要無し派から、上下水平の斜位が大きくなっても回旋ゼロを目指す派まで執刀医の方針の差があるのではないか?

 

つまり見かけ上、間歇性外斜視メインで、回旋斜視が混じってる場合などを見落とすなり、症状の訴えが有るまで対処しない?方針?

 

結果論だけど

実際、今回の兵庫医大でも私の最初の精密検査でも水平斜視と上下斜視の検査のみだった。

 

手術前提で斜視外来へ行く に書いたように初診時に医師の診察の最後に申告しなければ、シノプトフォアによる回旋量の測定まで行かなかった可能性は有ったのか?知りたい所。

申告したので、面白くない「プラスネジ」と「+」によるシノプトに成ったかも?と思っている。

 

 

更にシノプトフォアまで行っても、患者が回旋の概念自体が無い可能性は?

ライオンと檻の検査で傾いて檻の中に入っても「傾いてます!」と患者が言うか、どうかの問題も有る。

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その他、「斜視アール」と言うサイトは、多くの示唆に富んでいた。

手仕事・職人系の診療科にある偏屈系の医師の実態が、よく分かり参考になった。

 

開業医さんはネットでの情報発信が少ないが、近江眼科さんの定量的な話など病気の説明は非常に参考になった。

「 近江眼科 大阪 」 で検索してみてください。

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これら考慮して、関西居住なので最終的に、回旋斜視について明記されている いくつかのクリニック・兵庫医大・阪大・京都大・川崎医大総合医療センター・多根総合病院に絞られた。

 

多根総合病院は今日時点でHPに回旋斜視の記述無しなので圏外。

阪大は大人の斜視に強そうだけど、京大はHPで「回旋斜視が得意です」とあるけど、いづれも「手術件数が数十件。

やはり手仕事は普段慣れている医師に手術して貰いたい。

 

最終的に、兵庫医大と川崎医大総合医療センターに選択となった。

 

医師の陣容・情報開示から川崎医大総合Cと最後まで迷った。

川崎医科大学・総合医療センター 斜視弱視外来  ←リンクです。

おそらく加古川以西だったら、躊躇なく川崎医大総合Cを選択したと思う。

 

#8月追記。

新神戸以西だったら、岡山市の川崎医大総合医療Cを選択した可能性も。

視能訓練士の実力の問題、術中に回旋量を測定する、切開が小さい等。

 

術中に回旋を減らすと再手術が減る理屈は何となくわかるが、

上下の複視で再手術に成ったから、そこはどうなの?とは思う。

融像範囲は上下が狭いので、そこに、どう合わせるか?を重視した方がいいのでは?と。

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最終的に、過去の回旋斜視の総括が決め手になりました。

 

岡田真奈医師の学位論文が無く、今も病院で斜視外来を担当していなければ、

ちなみに兵庫医大は自宅から、自転車で10キロ以内と言う近さでなければ

未だに迷っていたかもです。

Q・その医師に決めた理由は?への答え (4月29日の記事)  リンクです。

 

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メモ

(#1)融像幅(ズレの許容量)

水平ではー4~20°(マイナスは内斜視)

上下では1~2°

ちなみに、プリズムの単位 △1=4/7°の角度です。

回旋では6~10°