始めに1本のメロディーを作ります

定旋律の作り方

メロディーを重ねるには、元になるメロディーが必要です。この元になるメロディーを「定旋律」と呼びます。定旋律(Cantus firms)は c.f. と略します。

 

全音符を使い、8小節から10小節くらいの長さのメロディーを作ります。

 

使う調

メジャー、マイナー、チャーチモード、どれを使っても構いません。

使うコード

1小節に1つのコードを置きます。

トライアドコードの基本形、第1転回形を使います。第2転回形は使えません。

 

始めと終わりは、Ⅰ。それ以外はどのコードを使っても構いません。

ただし、メジャーとマイナーでは、終わりから2番目の小節に、Ⅴ、あるいはⅦのコード(ドミナントコード)を使います。

 

メジャーのⅦは、必ず第1転回形で使います。減3和音だからです。

 

減3和音は必ず第1転回形で使います。

 

ですから、マイナーのⅡも必ず第1転回形で使います。

音域

特に指定しません。様々な楽器に対応させるためです。想定した楽器の音域で自由に決めます。

 

例えば、2パートの内はピアノでしたら右手、左手の範囲と考えて作ればよいでしょう。

使う音程

横へ横へと繋げていきますからこれを「横の旋律」と呼ぶことにします。

横の旋律の音程

無闇に適当な音程で音を置いてもメロディーにはなりませんから、繋がりの良い音程を与えます。
 
① 2度(長、短)
② 3度(長、短)

③ 4度(完全)

④ 5度(完全)

⑤ 短6度

⑥ 8度(オクターブ上下)

 

増音程(増4度)、減音程(減5度)は使えません。

 

同音の連続(1度)は、禁止とします。変化がないので練習になりませんし、面白くなさそうだからです。

始めの小節の音

始めの音は「ソ」か「ド」(ベースパートは「ド」のみ)。終わりの音は「ド」となります。(移動ドで示します。短調もポピュラー式で始まりの音をドとします。)

長調

短調

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倍音も同時に響くので、調の音階として認識する

和音もメロディーとともに聴けば、スケール感は十分に感じ取ることができますが、メロディーだけでもスケール感は感じ取れます。それは、単音を鳴らした場合でも倍音も同時に響くため、鳴らしてない音も同時に聴きとっているからです。

倍音とは

ある長さの弦を弾くと音が鳴ります。その弦の長さを基の長さの半分の長さにして鳴らすと元の音の高さのちょうど倍の高さの音が鳴ります。2倍の高さですから2倍音となります。同じようにして弦の長さを半分にして鳴らすとまた倍の倍、つまり4倍音が鳴ります。

基音

始めに鳴らした音を基音と呼びます。その2倍、4倍、8倍の高さの音も同時に基音ほど大きくはないですが、なっています。それ以外にも整数倍の倍音、3倍音、4倍音、5倍音なども同時に鳴ります。

 

整数倍の倍音の含まれる割合と音量が音色を決めます。これが楽器の音の違いです。

 

倍音以外の音は雑音となります。

 

人間の声では、基音以外にも多数の倍音が基音と比較しても大きく、これが一つの音でも多数の音程を(アカペラでもハーモニーを)感じさせる要因になっています。裏声では、大きく出ていた倍音の数が少なくなるため、響きが寂しくなります。

幹音と倍音の関係

倍音とド(C)、ファ(F)、G(ソ)の4~15倍音

4、5、6、7倍音が属7の和音となります。属七の和音だけが自然協和音程の4和音となります。

 

メジャーコードの根音となるC、F、Gの倍音を15倍音までで見てみます。

Cの倍音にはFが出てこないことが分かります。Fには幹音で出てこない音はありません。GにはCの音が倍音として出てきません。

アボイドノートと一致します。

D、E、A、Bの倍音

蛇足として、Cメジャーのスケール音との一致を示してみました。

音楽活動は、作曲、演奏、鑑賞の3つ

作曲をし、それを演奏して、聴いて貰うというのが能動的ですが、一般には受動なので、鑑賞が始めに来て、演奏、作曲となるとだんだんに実行する人が減ってきます。

 

読書に例えれば、読書感想文を書くというのは学生っぽいですが、レビューとなればそれなりに作文まで繋がる活動は可能です。

 

音楽では、感想を音楽で表現すればそれにあたると思われます。

 

現在では、昔ほど敷居が高くなくなってきたので、作曲まで含めて音楽を楽しむ人が増えてきたように思います。

作曲composition

読書感想文を書いたことのある人は多いと思います。現在では、多くの手引書もあり楽々と書けるようですが、昔はそういうものはありませんでした。

 

ですので、たいてい「あらすじ」を書いて提出したものです。

 

音楽で言えば、ベートベンの「運命」を32小節にまとめて感想曲ですと提出するようなものですが、これができたら「すごい」かもですね。

演奏performance

昔は、家庭にある楽器と言えば学校で習うハーモニカ・リコーダーぐらいが関の山でした。ピアノなどはよほどお金持ちでないとそうそう家にあるなどということはありませんでした。もちろんピアノを習うなどというのは庶民には程遠い贅沢というものでした。

 

庶民の家にある楽器と言えば、代表はギターでした。「古賀ギター」なんてものがありました。

 

リコーダーは、クラシック音楽の発祥時期にはMainの立派なメロディー楽器でした。

鑑賞appreciation

楽曲の分析とプレビューを書かねばならいという気持ちが大切です。ただ聴いているだけでは、寝てしまいます。

コードスケールは導き出し方があります

「コード構成音は、スケール構成音なので、スケールノート。次にアベイラブルテンションを加える。7音階にするため、アボイドノートを加える。(コードスケールの出来上がり)」と理論書では説明してあります。

 

テンションなどは、コードとスケールから導き出されたはずで、数学の証明問題で言えば、定理で証明された定理を使って元の定理を証明するようで、釈然としません。

 

ヒントは7音階にありそうです。

7音階はダイアトニック

コード理論には、呪文のように、決まった言葉が頻繁に出てきます。その一つがダイアトニックです。ここではなぜかダイアトニックとは言っていません。つまり、7つの音で出来た音階の7個ということを強調したかったので使わなかったのです。意味はダイアトニック、全音階です。

 

とりあえず、全てのコードを並べてみましょう。

1⃣

コードの種類別に並び替え、根音で揃えてみます。

2⃣

□7と□m7-5であれば、当てはまるスケールは1つです。ミクソリディアンとロクリアンです。

 

問題は、□△7の場合と□m7の場合です。

図の場合は、コードを作っているスケールがCメジャー(かA♮マイナー)なので、どのモードなのかが分かります。

コードを作っているスケール(調)と何度のコードかが分かれば、スケールは作ることができることになります。

テンションが決まっている場合

コードにテンションが設定されていれば、これもスケールノートになりますから、作られるスケールはより限られたものとなります。

 

また、トニックコードでは、アボイドノートを避けるためにイオニアンをリディアンに変えて、全ての音をテンションにすることができます。

使用するテンションにより同じ種類のコードは、モードを選ぶことができるということです。

2⃣参照