コードの変わり目の外音、次のコード音に保留解決する音

外音を使った場合、コードの前側にあれば内音で解決できます。コードの変わり目(コードの最後)で外音を使った場合には、どうしたらよいのでしょうか。

先取音

次のコードの内音を先取りした外音

 

次のコードの音を予め登場させています。次のコードの先頭で再び同音を鳴らします。

 

同じ音で繋ぐ、このような場合を保留と言います。したがって、保留解決と呼びます。

 

次のコードの内音に解決したことにする形になります。

 

 

コードの変わり目に表れる外音、次のコード音へ保留解決せず原位音方向へ過復元解決する音

外音を使った場合には、コードの前部であれば、コードの内音で解決できます。しかし、コードの変わり目(コードの最後)で外音を使った場合には、どうしたらよいのでしょうか。

逸音

 

元のコードから見ると、跳躍進行(3度下行)で、音が逃げ出している(逸脱)ように見えるので、逸脱する音という名前がついています。

 

原位音へ戻す方向にある次のコード音へ解決させています。

次のコードには同音がありますが、それでは保留解決となり、音に進行感がなくなります。

旋律(メロディー)に動きを出したい場合に使います。

 

位置を戻す(復元する)ように音を進行させ解決していますが、復元しすぎたように見えます。このような解決法を過復元解決と呼びます。

2度の進行を順次、それ以上の度数の進行は跳躍

音の進行

ある音から次の音へと移り変わることを進行と呼びます。

同音から同音へ向かう場合は保留と言います。休符へ向かえば、停止です。保留や停止は音の進行には当たりません。

順次と跳躍

2度音程の進行を順次進行と呼びます。3度音程以上の進行を跳躍進行と呼びます。

上行と下行

音の進む方向は上下2つあります。上へ進む場合を上行、下へ進む場合を下行と呼びます。どちらの方向にも順次進行と跳躍進行があります。

 

 

 

譜例で示した3度の跳躍の連続は、アルペジオ(アルペッジョ)と呼ばれます。

大きな跳躍

大きな跳躍に定義はありません。

 

 

小さい跳躍では、同じ方向への進行(上行ならば続いて上行、下行ならば続いて下行)が可能ですが、大きな跳躍をした場合には、反対方向へ進行してバランスを取ります。※

 

※7度やそれ以上の跳躍の間に音を挟む場合には、上行の跳躍後に上行することもあります。

 

不協和音へ進む7度、9度への跳躍を緩和するために用います。

コード音とコード音を滑らかに(2度音程で)結ぶ音

メロディーを構成する役割を持ちますから、その機能を持つ音はコード音と一致してもメロディー音になります。(コード音とはみなしません。)

 

以下の3種類があります。

分析では、それぞれの名称の頭文字を音符の上につけます。

 

経過音(p=passage:passing note)

経過音

 

刺繍音(b=broderie:auxliary note)

刺繍音

 

装飾的に使うことは禁じられます。メロディーの法則にも同じ音の周りをうろうろしてはいけないというのがあります。

 

上行や下行の頂点として使います。

掛留音(r=retard:suspention)

コード音を引き延ばして次の小節へ持って行き繋ぐという役割なので、メロディー音となります。

 

掛留音

 

終わりに例外として使われます。

 

 

対位法の「移勢」で使います。

シンコペーションの使い方を「移勢」で学べます。

コードネームの音名部分をスケール音の度数ディグリーに置き換えたもの

ポピュラーの音楽用語

ディグリーネームはポピュラー音楽で使われるカタカナ音楽用語です。日本語では度数表記です。

 

コードネームもカタカナ音楽用語です。

 

カタカナ音楽用語には、英語での言い回しを日本語の発音に直したものではないものが数多くあります。

また、ポピュラー音楽は現在進行形であるため、カタカナ表記も「ボイス」を「ヴォイス」と表記したりとバリエーションが増えていく傾向があります。

 

和声では、コードネームに相当すものとして、ディグリーネームに似た和音記号があります。

度数表記

ポピュラー和声は4和音を基本としますから、4和音を示します。

 

 

度数表記は、コードネームの音名をスケール上の度数に直してローマ数字で置き換えたものになります。それ以外は、全く同じ表記になります。

このため、ローマ数字の部分を12音の中から主音を選んで、スケール通りに順に音名で当てはめていけば選んだ音を主音とするスケール上のコードを簡単に知ることができます。

移調する場合に便利かも知れません。

 

例えば、G♭メジャーであれば、

そのスケール G♭、A♭、B♭、C♭、D♭、E♭、F をそれぞれのローマ数字に当てはめて、G♭M7、A♭m7、B♭m7、C♭M7、D♭7、E♭m7、Fm7-5と作れば、G♭メジャーのダイアトニックコードを知ることができます。

 

ポピュラー和声は、調性(長調、短調)を無視しますが、従来通りのナチュラルマイナー、ハーモニックマイナー、メロディックマイナーの3つのスケールは利用します。

これらのマイナースケール用には、単純な度数表示ではなく、3度音、6度音、7度音がメジャーとは違って半音低いことを明示するため、度数の前に♭を付けて表します。

ナチュラルマイナースケール

3度:♭ⅢM7、6度:♭ⅥM7、7度:♭Ⅶ7

ハーモニックマイナースケール

3度:♭ⅢM7♯5

メロディックマイナースケール

3度:♭ⅢM7♯5

 
 
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